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『美味しい』と『うまい』

食べるには2つの目的がありますね。

一つ目は「生存の為の食事」
「生きる為に食べろ。食べる為に生きるな。」
ソクラテスの言葉らしいです。
なんかつまんなそう・・・。

二つ目は「豊な時間を過ごす為の食事」
栄養摂取以外の目的の食事です。

私のお店では二つ目を主において営業してますがもちろん一も忘れてはいません。

個人的には両方が満たされるのが「いい食事」だと思います。 

質素な食事でも問題なく成り立ちます。

必要な栄養をとりながらゆっくりと食事の時間を大切に過ごせば

両方をゲットです。

ただし
カップラーメンなどの超加工食品は「一」の目的を99%無視していますので
オススメしませんが。

世の中には
一に全振りしている人もいれば
二に全振りしている人もいますね。


「生きるために食べるのではなく食べるために生きる」
人です。


=====
フーディー(英)
=====
と呼ばれる人達ですね。

フランス語だと
====
グルマン(仏)
====
でしょうか。

日本語だと「美食家」?

この=フーディー=と=グルマン=は
微妙にニュアンスの違いがあるそうですが私にはよく理解できませんでした。

ただおそらくどちらにしても
「食を通して知的好奇心を満たしていく人たち」
だと思っています。

ただ高価な食事をしているわけではなく
文化的背景や地質的背景そして生産者さんやシェフの思いまで
汲み取ろうと食事をする人たち。

いつも高価な食事をしているワケではなく
ローカルフードももちろん食べているようです。

そして日本を代表するフーディーが書いた本が最近発刊されました。

食事をする時にどんな視点で食べているのか?
が垣間見れます。

とここまで「料理は2つの目的に分かれる」を前提に書いてきましたが
この本によると3つに分かれるそうです。

それは2の「豊な時間を過ごす為」をさらに細分化した物で
「うまい」と「美味しい」の二つに分かれると。

「うまい」=本能を満たす
「美味しい」=知的好奇心を満たす

この本と読むとその違いがわかるかもしれません。




そしてフーディーと呼ばれる人達と
同じような食生活を送るのは難しいと思いますが少し真似をしてみたら
「食事」の時間がさらに豊かになるかもしれません。 

私は食事の時間が豊かになると言う事は
人生が豊になると言っても過言ではないと思っています。

人は一生で約80000回の食事をすると聞いた事があります。

学生の頃はカップラーメンと惣菜パンが最高のご馳走でしたが
1年365日の内300日近くの昼ごはんをこの組み合わせで過ごしました。
(あとは雪◯のコーヒー牛乳。) 

そんな私ももう50歳。
1食1食を大切にしたいですね。

私は仕事柄色々な事を考えながら食材や料理を選び
料理をして食べている方だと思いますがそれでもまだまだだなぁ
と感じました。

これは先を行くシェフの話を聞いた時も同じですね。

視点が高い。

そしてもちろん下がってもこられる。

多分この人たちはいつでも物事を
こうやって見る事ができるんだろうなと感じます。

ご興味のある方ぜひ読んでみてください。
「美食の教養」
https://amzn.asia/d/dtLXllB




今日もお読み頂きありがとうございました。


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