中学生の頃の国語の教科書『おれはカマキリ』
最近サウナに入るたびに、とある詩を思い出します。
それが中学生の頃の国語の教科書に出てきた『おれはカマキリ』という詩です。
サウナ室の中で、この詩が頭を反芻する病、あるいは呪いにかかっています。
中学生の頃に初めて読んだときのクエスチョンマークは、大人になった今読むとさらに大きなサイズになっていました。
シンプルかつ男気溢れる文体に込められたメッセージは何なのでしょう。
謎が謎を呼びます。
唯一わかることと言えば、これを書いた作者がとても暑がりだということ。
作者。そう作者といっても、人間が書いた詩なのか、カマキリが書いた詩なのかもわかりません。
作者の欄には「かまきりりゅうじ」とあるので、おそらくカマキリが書いた詩なのでしょう。
(人間でかまきりという名字はないと思うので)
かまきりりゅうじは一体誰に対してこのメッセージを投げかけているのでしょうか。
人間に対してでしょうか。
もしくは友人の「くわがたしんじ」に対してでしょうか。
あるいはいとこの「かなぶんみのる」に対してでしょうか。
下宿先の「おにやんまよしのり」に対してでしょうか。
はたまたバイト先で気になっている「もんしろちょうよしえ」に対してでしょうか。
↑虫と人の名前の面白い組み合わせを考えすぎて頭が痛くなりました。
ちなみにもんしろちょうよしえのくだりを書いていて、昔好きだったとある歌を思い出しました。
槇原敬之の『ハングリースパイダー』です。
蜘蛛がチョウに恋をするという、ちょっとダークメルヘンな曲です。
「どんなときも」や「もう恋なんてしない」のようなストレートな曲に定評のあったマッキーが新境地を拓いた曲です。
と思っていたらこのあとマッキーは薬物で逮捕されてしまうわけですが、この曲ほんとに好きです。天才です。
「おれはカマキリ」も「ハングリースパイダー」も、虫に憑依したクリエイターの作品です。
マッキーもリュウジーも天才です。
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