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読書記録『もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集』

絵本作家のヨシタケシンスケさんが、コピーライターや作家、他の絵本作家の人と対談する本。


今の活動に至った経緯や、作品の作り方、日常を送る上での考え方、価値観などを対談しています。



もう、本当に好きな本でした。


又吉直樹さんが何か番組で、「良い本に出会った時は、その本を食べたくなる」と言っていました。そんなアホなと、その時は思ってました。


この本の最初のコピーライターの糸井重里さんとの対談を読んだ時、気付いたら本を食べてしまってました。
ヨシタケさんと糸井さんの、「いろんなことから逃げに逃げ続けたら、結果的に今の活動に落ち着いた」という話。自分らしさを追求するということは、自分らしくなさを削ぎ落としていくことなんだなと思いました。(詳しくは本読んでみてください)


ヨシタケさんは「ネガティブ」とか「繊細」とか「人見知り」とか、そういった要素がこじれにこじれて、何周も回ってそれを笑いに昇華してる気がします。


コンプレックスや弱点を笑いに変えられる人は強い。同じ悩みを持った人は必ずいるから。



漫画家のクリハラタカシさんという方との対談も面白かったです。


その中でヨシタケさんは今後のことを聞かれ、「夢は現状維持」と答えていました。さらには「今までの読者ががっかりするようなものをやりたい」と。



いやもう意味不明すぎて最高です。この本を読んで、ヨシタケさんのことがさらに好きになりました。



個人的に超おすすめ本なので、是非読んでみてください。

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