2012/7/25 #193 独創性のなさによって

昔から自分には独創性がないと思っている。
基本的に他人が思いつくようなことしか思いつかない。

だから、どちらかといえば他人を見て真似をするタイプになった。
同時に他人の失敗を見てそれを避けるタイプでもある。

ただ、そうしている内にこれはやろう、あれはやらないようにしよう、と選択する能力が割と高くなったように思う。

世の中を見ていると、"出来ないこと"に出会った時、その辺りの能力がちょっと低いと感じる人が結構いる。
「悪手を選んでいるなぁ」と思うことも多い。

例えば大学のサークル時代も、自分の真似をした(のかは知らないが同じ方法を選んでしまった)後輩たちが人付き合いで失敗していくのを数度見たことがある。

彼らはこれは真似しよう、の選択を間違えていたと言える。
結局は正攻法のほうが効果的なことも多い。

ただ彼らはまだ真似をしただけマシだ。
本当に出来ない人は何故か真似をしない。正攻法の真似すらしなかったりもする。

モテたいと言いながらモテる人をバカにする人なんかも近い。

もしモテたいならモテている人がなぜモテているのか、もしくはモテない人が何故モテないのかを観察して、自分に適用できる部分を真似して、適用できない部分はやらないのがいい。

別にモテに限ったことではない。


世の中には既にたくさん独創的な人によって生み出されたアイデアが転がっている。

ならば真似をしてみる。真似をしてみて、違うなと思うものは次から辞める。
失敗している人を見て、その行動を避けていく。

決して自身が独創的でなくても、その選択が上手くなるだけで、かなり手に入れられるものが増えるように思う。


THURSDAY'S YOUTH
篠山浩生

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