推敲2 紫陽花、ふたしかさ
六月が引き連れてきた紫陽花が七月 雨と共に御仕舞
韻を踏みながら梅雨明けをただ描写した歌。
"が"が二つ重なっているのでちょっとガタガタしているイメージがある。
六月の引き連れてきた紫陽花が七月 雨と共に御仕舞
最初の"が"を"の"にすることでやわらかくなり、"が"の連続によるガタガタ感がなくなった。
あくまで自分が詠むのは現代短歌だと思うので"共に"という言葉も使わない方がいいのかもしれない。
そもそも歌としてあまりインパクトのあるものではないが。
行く当てのない二人だからこそ行ける不確かだけが確かに光る
逆に開き直っているくらいの方が行動できたりするよね、っていう歌。
別になんてことはないのだけど、chatGPTに推敲してもらってみた。
行くあてもない二人だからこそ行ける
不確かさ だけ確かに光る
たしかに"当て"が漢字の意味はなかったかもしれないし、"不確か"よりも"不確かさ“の方が名詞感が強まり何が光っているのかが分かりやすいように思う。
ここから自分で推敲。
行くあてもない僕らだからこその旅
ふたしかさ だけそうびしていく
効果的なのかはわからないが、RPGやゲームという要素を取り入れるのは自分の短歌の特徴だと思っている。
開き直っているからこそ旅が始まっているし、僕らが旅にそうびしていくのは"ひのきのぼう"ではなく"ふたしかさ"なのだ。
篠山 椎
シイ。
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