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コラボ

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クリエイターさんの作品と私の小説のコラボです。
運営しているクリエイター

#コラボ小説

東雲の刻

さくらゆき
3か月前
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声がきこえる【コラボショートショート】

航さんが亡き妻・実咲さんの一周忌法要の為東京に行っている間、私は一人小山のアパートに残っ…

さくらゆき
5か月前
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コラボ小説「夢の終わり、旅のはじまり」

  mallowskaさんが、ご自身の作品群に登場する川嶋稜央くんと、私の「ピアノを拭く人」に出…

may_citrus
2年前
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【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #1

ただ、あてどなく車を走らせていた。 朝から曇り空が続き、景色を楽しむには物足りなかったの…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #2

翌日。 ここ数日の曇天から打って変わって、秋の訪れを感じる高い空が広がった。 温泉宿を出て…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #3

一泊後、結局関越を北上することなく北関東道を東に向かい茨城のひたちなかという所に出て海を…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #4

メッセージの内容を確認すると、いつものように一言だけ、素っ気なく書かれていた。 今年の夏。 ワルシャワの、ちょっといい店のディナーに連れて行ってもらった時も、店内にあったグランドピアノを見て父が店員に頼み、半ば強引に「弾いてこいよ」と言われた。 父の、ちょっとドヤ顔でニヤリと浮かべた笑みを思い出す。 僕は立ち上がり、ピアノの前に進んだ。 椅子に座り何を弾こうか少し考え、ショパンの『ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1』、通称 "子犬のワルツ" に決めた。短めで中級レベ

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #5

彩子さんが真面目な顔つきになって言った。 「失礼なことを訊いてしまうかもしれないけれど……

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #6

駅近くの市街地を少し走り、小さなビジホを見つけてそこに泊まる事にした。 チェックインして…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #7

かくして僕の初のドライブ旅行は終わり、地元に戻ってきた。 仕事はそこそこ忙しく、休んだ分…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #8

『ストロベリーショートケイクさんの貴重なお話をご紹介させていただきました。本当にありがと…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #9

僕はクールダウンしようと、外の空気を吸いに行くことにした。 田舎なこの街にはもう冬が訪れ…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #10

僕は風邪を引いた。 寒空の下、2時間近く大した上着も着ずにいたのだから当たり前か。 ちょっ…

【連載コラボ小説】夢の終わり 旅の始まり #11

数分して電話が掛かってきた。 『まだ起きてたのか。病人は早く寝ろよ』 「昼間たくさん寝ちゃったから眠くないんだよ。父さんは今、家?」 『外に出てきた』 「寒いんじゃないの?」 『お前みたいに薄着で出てきたりしない』 「家からだと僕と話しにくい?」 『…子供たちが騒がしいだけだ。変な意図はないよ』 "変な意図はない" なんて…。 「家族は…僕とのやり取り、変な風に思ってないの?」 『子供たちはまだ小さいからわかってないだろうし、妻は誰と話しているかいちいち把握しないと思う