四ノ宮 勇魚

少女性 水と光 フィルム

四ノ宮 勇魚

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マガジン

  • 2024 フランス紀行

    一週間にわたる、大学のゼミが一緒だった相方とのドタバタフランス紀行の記録です。

  • ワンロールは小さな写真集

    撮って出しフィルムを全部お見せするnoteをまとめました。ブュッフェのようにお好きなものを楽しんで。

最近の記事

フランス紀行 零日目《番外編 》

帰りの飛行機が暇なので、フランス紀行にまつわる諸々をランキング形式でお送りしていく。 以上三つの項目をご紹介したいと思う。 特に持って行ってよかったものランキング第五位 インスタントの日本食 インスタントの日本食に関しては、食事が心配すぎてめちゃくちゃな量を持っていった。それこそ75Lのトランクケースの4分の1を埋めるくらいには。 パックごはん、ふりかけ、お茶漬けのもと、お吸い物、フリーズドライの卵スープ、インスタントの緑茶、など。もし食べきれなくても置いて帰るつもり

    • フランス紀行 九日目《パリから帰国、そして》

      今日はなんだかそわそわして何度も目が覚めてしまった。 20:00のフライトなので、ちょっと早かったが、14:00にタクシーを呼ぶことにする。 最後の食事は、お馴染みのモンテ・カルロで。大好きだったマッシュポテトを山盛りにしてもらった。ここにはもう4回は来ている。いつものスーパー。いつもの薬局。いつものレストラン。お馴染みと呼べる店がパリにできたことがなんだか誇らしい。 お店でお互いに感謝を伝え合っているうちに相方が泣いてしまって、私も少し目頭が熱くなった。あなたのおかげ

      • フランス紀行 八日目《サントシャペル・エッフェル塔》

        今朝、相方から体調が悪いといわれた。昨日元気がなく見えたのはやはり思い過ごしてはなかったようだ。 心配だったので一日一緒にホテルにいようかと提案したのだが、「勇魚だけでも何か見てきなよ」と言ってくれたため、言葉に甘えて心残りだったサントシャペルを見に行くことにした。 ミュージアムパスの期限はもう切れていたため、別チケットでサントシャペルの予約を14:00に取る。電車で向かい列に並んだが、全く進まない。全然進まなすぎて、後ろに並ばれていた日本人のご夫婦と話が弾んでしまったほ

        • フランス紀行 七日目 《クリニャンクールの蚤の市》

          今日はかなり遅く(11:00ごろ)まで寝ていた。今日は相方とは別行動で、私はクリニャンクールの蚤の市、相方は二度目のオルセー美術館を訪れることにした。 クリニャンクールの蚤の市に地下鉄で行こうとしたが、途中で電車の路線が二つに分かれる関係で何度も行ったり来たりし、終いには諦めて駅を出て路面電車で行くことにした。 Porte de Clignancourt駅で降りると怪しげなぼったくり露店(失礼)がたくさん。無理やりAirPodsを握らせてきて高額請求をする詐欺が目の前で行

        フランス紀行 零日目《番外編 》

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        • 2024 フランス紀行
          10本
        • ワンロールは小さな写真集
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        記事

          フランス紀行 六日目 《ヴェルサイユ宮殿》

          ヴェルサイユ宮殿に行く時は、注意が必要だ。 なぜなら、Navigo Easy(ナヴィゴ ・イージー)が使えないから!しかも罰金35€を取られるからだ!! という、波乱の幕開けとなった今日だが、説明しよう。Navigo Easyが使えるのはパリ市内だけ!ヴェルサイユはパリの外なので、そのまま出てしまうと無賃乗車とみなされ、ヴェルサイユの最寄駅(Versailles Chateau Rive Gauche)で待ち構えている駅員にペナルティを課されるのだ!! それを知らなかった

          フランス紀行 六日目 《ヴェルサイユ宮殿》

          フランス紀行 五日目《ルーブル美術館》

          今日は少し寝坊してしまった。相方がよく眠れなかったとこぼしていたので、もしや私のいびきが原因ではないかと聞いたところ、とても気を遣ってくれたがやはりそうらしかった。本当に申し訳ない。明日は超強力なブリーズライトをつけて寝ることを相方に誓い、謝り倒した。 眠れないというのは本当に辛いとわかっているので、なおさら申し訳なかった。いびき対策をご存知の方は知恵をお貸しください。 朝ごはんはルーブル美術館付近のカフェでいただいた。私はキッシュロレーヌとクリームコーヒー、相方はオムレ

          フランス紀行 五日目《ルーブル美術館》

          フランス紀行 四日目《ファーマシー巡り》

          あまりに疲れたので、相方にことわって今日は一日休むことにした。相方はシテ島付近の博物館と、ステンドグラスが有名なサントシャペル教会を見に出掛けて行った。 昼過ぎまで恋人と電話しながらごろごろして過ごした。そのあとは小さなじゃがいもをまるごとポテトにしたような何かを食べた。りんごのタルトを頼んだはずだったが、と思いつつ、そのまま食べてしまった。わからない。フランスの人にとってはあれがりんごなのかもしれない。 そのあとはスキンケア用品を見にファーマシー(薬局)巡りをする。どこ

          フランス紀行 四日目《ファーマシー巡り》

          フランス紀行 三日目《オルセー・オランジュリー美術館》

          当初の予定より少し遅く起きた。昨日があまりにも疲れたので、夢すら見ずに眠っていた。 シャルル・ド・ゴール=エトワール駅から地下鉄に乗ってオルセー美術館付近まで向かう。その間にお昼の時間になったので、アンジェリーナというカフェでオムレツをいただいた。 デザートにはオリジナルのモンブランを。上には軽めの生クリーム、その中に栗のペースト、さらにバニラアイスとマロングラッセが入っているボリューミーなモンブランだった。二人でひとつ注文したがちょうどよかった。とても美味しかったのだが

          フランス紀行 三日目《オルセー・オランジュリー美術館》

          フランス紀行 二日目 《モン・サン・ミシェル》

          起きてからすぐツアーバスの集合場所まで電車で向かった。朝ごはんを食べていなかったので、パン屋さんでクロワッサンダマンドと厚焼きのクッキーを買った。 日本でもクロワッサンダマンドは好きでよく食べるが、フランスのそれは一味違った。あまりに美味しかった。 ミネラルウォーターのボトルに水で溶ける玄米茶の粉を溶かして即席のお茶ボトルを作ったのだが、これがとっても便利だった。硬水で飲みづらいミネラルウォーターを飲みやすく美味しくしてくれる名品である。 パーキングエリアでトイレ休憩を

          フランス紀行 二日目 《モン・サン・ミシェル》

          フランス紀行 一日目 《日本出国〜パリ到着》

          夜から眠れなくて、翌朝まで完徹してしまった。ワクワクというより緊張感が勝っていた。 ようやく寝ようと体を横たえたら鼻から血が垂れていた。鼻血を出すなんて学生ぶりではなかろうか。スピリチュアルなことには全く関心のない私でも、吉兆ではないことくらいわかる。波乱の予感を感じさせながら、羽田空港に電車で向かった。 6:30。予定時刻を過ぎても、今回の相方が登場しない。待ち合わせに遅れることのない真面目な性格なのにも関わらず、既読以降何の返信もない。まさかソロ・パリではなかろうな、

          フランス紀行 一日目 《日本出国〜パリ到着》

          オレンジの片割れの君へ

          今何処にいるかわからない、大事なわたしの、片割れ。 切り分けられたオレンジの様な。同じ水を分かち合った魂だったのだと、今はわかる。 貴方が今どこにいても、どうか、しあわせ、と笑えますように。 きっと貴方はそんなこと、望まないと思うけれど。 貴方は簡単な言葉で、人を惑わすように笑うくせに、どこか危うげなまっすぐさを持っていた。 まっすぐすぎる針がパチンと折れてはじける、みたいな、しゃぼん玉が凍って割れてしまう、みたいな。 貴方のことをずっと、ただ祈っている。 貴方が

          オレンジの片割れの君へ

          真夏の弾丸大阪遠征 リターンズ!

          死にたかった。なんとなく。 なんとなくなのにすごく死にたくなるときがあるのは、病のせいであるという理解はしている。 でも苦しい。苦しくて、紛らわせたくて、真夜中に宵乃入(@ilipics)さんとXのスペースでお話ししていて、ふと思い立った。 宵さんがいる大阪に行こう。 翌日、寝ないままの体で始発に乗り新幹線で新大阪に向かった。ADHDと双極の躁の波に乗り、寝癖もそのまま、すっぴんで。 宵さんにお会いするのは二回目だ。前回はレンズの分解をしてもらった少しの時間しかお会い

          真夏の弾丸大阪遠征 リターンズ!

          アトリエは私の海

          私はずっと居場所がなくて彷徨っていた。 家族には恵まれているし、家庭環境も複雑じゃない。友達もそれなりにいる。でも何故か、ずっと、ここじゃないどこか、に行きたかった。 初めてそれを自覚したのは中学受験前のことだった。寝ても覚めても勉強のことばかり。遊んでいたかった小学生時代。まだ言語化能力が拙かった私は、なんども繰り返し『世界が灰色に見える』と伝えた。それが当時の精一杯だった。 深夜に目が醒めて徘徊することもあった。何度も母を心配させた。 大学生になって、カメラを手にし

          アトリエは私の海

          関西遠征5日目《和歌山》

          今日はずっと会いたかった人に会う。 その人のアカウントネームを水面下さんと言う。(私はすいちゃんと呼んでいる) 彼女とのの出会いは4年ほど前。私がまだカタカナのシノミヤ.という名前で写真を投稿していた頃、鉛筆で描かれたような独特なタッチの絵に目を惹かれた。フォローした後に、彼女から溢れてくる言葉も好きになった。すいちゃんが歌った歌やギターも、何度も聞いた。 すいちゃんは一度、そのアカウントを消した。 本当に探して、さがして、諦めた頃に、今の名前である『水面下』というアカ

          関西遠征5日目《和歌山》

          関西遠征4日目《森ノ宮・天神崎》

          今日は朝早くに森ノ宮でhiromin(@_yorimichi_shes )さんと撮影をした。 森ノ宮公園の中にあるスタバの場所がわからず、スーツケースを預けるロッカーがないこと、そして地下の駅から地上に出るエレベーターもエスカレーターもないことなど困ったことだらけで大いに焦った。 木漏れ日に恵まれ、とても良い撮影になった。 そこから移動して特急くろしおにて、二時間と少し。紀伊田辺まで移動する。 お目当ては天神崎の《日本のウユニ塩湖》だ。 いくつか条件が揃うと磯が鏡面の

          関西遠征4日目《森ノ宮・天神崎》

          関西遠征3日目《ふたば学舎・喫茶巡り》

          朝からパニック発作を電車で起こし、一時間半ほど集合から遅れてしまった。大阪は乗り換えも路線も多く、また強い匂い・大きい音など苦手な部分も多々あり難しい。モデルさんにあやまりの連絡を入れる。 今日の撮影場所はふたば学舎。モデルさんは夏芽(@u_xxo2)さん。ずっとずっとお会いしたかったので、遅刻してしまったことがなおさら申し訳なかった。謝罪しつつ足早にふたば学舎に向かった。 ふたば学舎は神戸市にある学校施設で、貸し出しも行っている。私は教室を予約したつもりが、なぜか調理室

          関西遠征3日目《ふたば学舎・喫茶巡り》