WEIN.TEAM 九州沖縄TEAMによるプロジェクトです!
TEAM内で、九州沖縄エリアのおもしろいチャレンジを追いかけます。
一緒に紆余曲折のストーリーを楽しみながら、みん…
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#wein
Wordを知らない作家
「ね、ちょっと書いてみたよ!」
そう言って、私は冒頭を書いた原稿を西山に渡した。
「え。」
西山の目は見開いていた。
「手書き・・・?」「え?手書きしかなくない?だって、書いてって言ったじゃん。」
「いや、まあ書いてと言ったけど。」
西山の口は丸く空いている。
私のなかで、「書く」という行為は、紙にペンで書く。ということであった。
「ねえ。おだ、Wordって知ってる?」西山が未来人
「言葉で人を救う」、、ん?
「おだの言葉は人を救うよ」
わたしが西山にずっと言われてきた言葉だった。
言葉で人を救う、、とは?
はて?
自分が西山を言葉で救っていたとしても、救った本人には実感がなかった。
なぜなら思ったことをただ発しているだけだったからだ。
わたしは、そのことで、何年も悩んで苦しんできた。
思ったことを言ってしまう癖で、人を傷つけたことしかなかったから。
だから、西山の言う「おだの言葉は人を救うよ
西山が描いてほしいと願う本当の理由
なぜそこまで、自分の人生を描いてほしいと願うのか。
なぜ、ひかるに会わせたかったのか。
それにしても本を書くことはできるのか
一つ返事で西山からの頼みに
ええで!!といったことを少しも後悔していないと言えば、嘘だった。
さて話を戻そう。
西山がそこまで書いて欲しいと願う理由。
それは、西山の夢が叶ったからであった。
その夢というのが、
ひかるを笑わせたい。
この夢が、彼女の全てを作っ