『文藝』を買いました。
初めて『文藝』を買いました。
わたしは『群像』派でした。村上龍の鮮烈なデビュー作を中学生のときに読んで以来、『群像』と、ときおり『文藝春秋』(芥川賞と直木賞受賞作品を読むため)を買っていました。
群像新人賞を読んでは、当たり障りのない(おおいにあるんだけど、地味なのだ。動きがないのだ。でも子供だから普通は動きたくても動けないのだ)子供の生活と、小説に書かれている若者たちの生活を引き較べたりする子供でした。
なぜ今回まったく傾向が違う『文藝』を買ったかといえば、自分が短編のほうに一作だけ出したからです。結果はもちろん一次落ち。
書きたいものではあったのですが、もう少し難解に、韜晦して書かないといけないのかしらん、というのが受賞作を斜め読みしての反省です。
受賞者は
16歳と20歳の女性。
びっくりしました。まだ短編の受賞作品しか読んでいませんが、難解な現代詩のような文章という第一印象を受けました。どうしたらこういう文章・文体を書けるんだろう。
これからじっくりと読ませていただくことにします。
今後、自分が書くためにも、まったく自分とはタイプのことなるこの受賞者のような文章スタイルを血肉にしたいと思います。
とりあえず自分は全然全く一次落ち(そりゃあ4000超も応募があったらひっかからないよ)なので、自分のできない言い回し、持っていない語彙を読めることになるのが第一の目標。
そして、「ここぞというところ」にかっこよく使えるようになるのが第二の目標。
知り合いではおひとりだけ、二次通過されていた方がいました。ほんとうに狭き門だなあというのが実感です。
この方の実力からして、二次通過で「おめでとうございます」といっていいかどうかわからなかったので、DMはしていません。
以下余談のことながら
丸善本店はやっぱりすばらしかった。すばるでも文藝でも群像でも、スピンでもすべてバックナンバー数カ月分が取り揃えられていた。レジの後ろにはおそらく新しく出た漱石全集がずらー。
たまには大きくてきれいな書店に行くのもいいよね。
更に余談
最初はAmazonで買おうとおもって、キンドルをぽちったら、
受賞発表。『ジャクソンひとり』あ、あれ?
よく見たら、去年のやつだった。
2023年冬号は2023年10月7日現在、電子書籍の販売がなかった。
お金もったいなかったー(今月も赤字である)
でもこれ、なんで昭和歌謡みたいなタイトルなのかしら。受賞したときから気になっているんだよね。