【質疑応答】Webデザイナー向け【一次面接】*ポートフォリオあり
こんにちは!Webデザイナーのしいのきです。
スタートアップ企業で新しいブランドの立ち上げに携わっていたのですが、突然の会社解散を1ヶ月前に知らされ。
人生で多分、最初で最後の会社都合「解雇」に。
0から大事に作ってきたブランドは別の会社に譲渡することになりました😢
戸惑いの中呟いた下記の会社解散ツイートに、
思いもよらず沢山の反応をいただけてとても励みになりました。
リプ欄にWebデザイナーの募集をしている事業会社様がお声掛けくださっているので、インハウスで転職を考えているデザイナーさんがいらっしゃったらご覧になってください🙋♀️
さらに、1ヶ月で転職先を決めなければいけないという窮地にたちまして
悲しんでばかりもいられず、すぐに面接対策。
エージェントや個人応募も含めて14社に応募。
そのうち7社と一次面接をして、
「必ず聞かれる質問」「珍しい質問」が分かったので備忘として残しておきます。
現在はデザイン会社への転職が決まり、
やっと落ち着いたので記事をまとめました。
転職を考えているデザイナーさん、
面接対策をしたい方などの参考になりましたら幸いです🙋♀️
*2023年6月19日 追記
思っていたよりも沢山の方に読んでいただきとても嬉しいです!
私はデザイナーになったのが遅かったので、年齢の割にスキルと経験が少なく、普通に面接をしていたのではとても採用されないために対策した結果ですので「こういう質問があるんだ〜」くらいの軽い気持ちでご覧いただければ幸いです!
00_面接で気をつけること
デザイナー面接に限ったことではありませんが、
自己紹介の際、自分の名前を伝え忘れる人が多いそうです。
改めて自分の姓名を忘れずに伝えること。
あとは月並みですが笑顔!
印象が全然違います。
ただ、普段そんなに笑うタイプじゃない・・って方は無理して笑う必要はないです。
私は普段からめちゃくちゃ喋るしすっごく笑うので、
面接でいくら緊張していても終始笑顔を貫きました。
それが会社のカルチャーと合うかを見極めてもらう場なので、
正直なところ、不採用の理由が「カルチャーアンマッチ」の企業が数社ありました。
でもそれは喜ばしいことで、
会社に入ってから辛くなるのはお互い様なので、面接ではより普段の自分でいられるように場数を踏むのが一番です。
01_自己紹介、経歴について
これは当然ですが面接で100%聞かれる質問。
私は最も苦手な質問で、この質問だけはカンペを用意してました。
対面の際は「すみません、準備してきましたので見ながらでもよろしいでしょうか」と正直に言いました。
キャリアが複雑なことと、対応領域が広いため、上手く話せる自信がないのと、上手く話すことを求められていないので、それよりもきちんと自分の自己紹介をする方を優先させたかったので、PCやスマホのメモを見ながら話しました。
皆さん「どうぞ!」と快く許して下さりました。
可能であれば1枚資料を用意しておいて、そちらを見せながら自分の経歴を簡単に話す、という方法でもいいと思います。
以下からは自己紹介の流れの要点と、回答例を記載しておりますので、参考になりましたら幸いです。
(私の場合は事業会社から制作会社への転職になります。)
Q-1 自己紹介の入り、なんという会社か、ポジション、名前
〇〇株式会社にてWebデザイナーをしております、〇〇と申します。
Q-2 どういったポジションであったか
現職は〇〇事業にて、主に〇〇のデザインを担当しております。
入社当初はブランドECサイトの立ち上げのディレクションをしておりましたて、運用フェーズに入ってからは、デザイン業務全般を担当しておりました。
Q-3 その中で具体的な仕事内容は何か
ディレクション業務は、ワイヤーフレームの作成、パートナー会社への指示だしや納品物のクオリティコントロール、スケジュール管理などを担当しておりました。
デザイン業務は広告バナーやランディングページのデザイン・コーディングを担当しておりました。
その他、自社TwitterなどのSNS運用や、メルマガなど社内で進めているクリエイティブ全般を担当いたしました。
Q-4 前職ではどのようなポジションであったか
前職ではWeb制作会社からクライアント先に常駐して、アプリのUIディレクションを3年間担当しました。具体的には〇〇社の「〇〇」というヘルスケア系のアプリのUIディレクションを担当しておりました。
その前は別のWeb制作会社にて〇〇や〇〇などナショナルクライアントのサイトのリニューアルディレクションを担当しておりました。
Q-5 職種や業種をチェンジした場合の経緯説明
ディレクターからデザイナーにキャリアチェンジをした経緯ですが、
ディレクターをしていた際に、10年後20年後を考えた時に「強みが欲しい」と思うようになりまして、個人的にWebデザインの勉強をするうちに、機能的なデザインを自分で考えることにやり甲斐を感じ、今後はWebデザイナーとしてキャリアを積みたいと思い3年前にキャリアチェンジいたしました。
Q-6 今後のキャリアについて
今後は様々な案件を経験してWebデザイナーとしてさらに、成長していきたいと考えておりますので、これまでの経験を活かしつつ、0から学び直す気持ちで取り組みたいと思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
02_100%聞かれた質問
「ご自身で思う自分の強みと弱いと感じているところ」
一次面接に限ってですが、
この質問は100%聞いていただきました。
企業側からすれば一緒に働く人間ですから、「自分の強みを認識し、相手にどういう表現で伝えるのか」「弱み(ネガティブなこと)をどう捉えて人に伝えるか」という色んな要素が含んだ質問で、コミュニケーション能力や、その人の物事の捉え方が分かる質問だと思います。
私が前職で僭越ながらデザイナーの面接を担当していた時も必ず聞いていました。
考え方が社風と合っているか見極められ、
内容よりも「どう人に伝えるか」「誤魔化すか」「見栄をはるか」という部分を見ていました。
私はデザイナーとして自分が強みになる部分を話し、
弱みは誤魔化さず、ポジティブに捉えて強みに変わるように話しました。
でも面接のたびに「これはイマイチだったな。。」と
何度も回答を変えた質問になります。
それくらい全力で考えていい質問だと思うので、
ぜひ検討してみてください🙋♀️
以下は私の回答になります。
Q-07 ご自身の強み、弱みについて教えてください
自分の強みは2点あると思っていまして、
1つ目は、新しい物が好きで、情報収集や、得た情報や体験したことを誰にでも共有できるコミュニケーション能力だと思います。
2つ目はタイムマネジメントが得意なところで、
焦ると緊張してミスをしやすいことを自覚しているので、スケジュールにバッファを持たせて、万が一のトラブルがあった際にも柔軟に対応できるようにして、焦らずミスなく業務ができるように心がけています。
弱みは物事に真正面から取り組みすぎてしまうところで、
視野が狭くなって「仕事をしていないと落ち着かない」という状態になってしまうところがあるのですが、
そういう時に限っていいアウトプットができないことに気づきまして、
心に余裕がないと、人の心を動かすものは作れないと思うので、
真剣に取り組みつつも、時にはリフレッシュをして、あまり真に受けすぎないように気をつけています。
以上を読んでもらうと分かると思うのですが、
「自分の強みが分からない」「弱みが分からない」、
それを相手に伝えられない、伝える努力をしない。というのが問題で、
「自分を理解してコントロールできているか」という点で、人としての思考が今どのランクにあるかを見極められているような質問だと思います。
ここからは余談なのですが、
私が個人的に「この人凄いなぁ」と思う人は、
自分のことを俯瞰で見て客観的に捉えていて、それを相手の理解力に合わせて誤解のないように伝えられる言語化力がある人で、具体的にいうとオードリーの若林さんなんですが、
もし上記に苦手意識がある方はオードリーのオールナイトニッポンや若林さんの著書、noteの有料記事をぜひ読んでみてください。
自分の複雑な感情や複雑な人間性を、全くその価値観がない人間(春日さん)に100%伝えるために20年以上思考を止めずに試行錯誤した結果、ものすごい言語化能力を身に付けていらっしゃるので、私は若林さんのおかげで自分の複雑な人間性を恥じずに人に話せるようになりましたw
いや、脱線がすごい!!
これは長くなりますね・・(確信)
もう一つ100%聞かれるのが「志望動機」
企業側も「一体うちのどこに興味を持ったの?」ということは一番気になるところです。
例えばマッチングアプリで初めて会うめちゃくちゃイケメン(または美女)がいるとします。
「あまたいる異性の中から、一体私なんかのどこに興味を持ってくれたの・・!?(詐欺ですか・・?)」と気になってしょうがなくないですか😅
その人が「いやぁ、実は〇〇さんのこういう部分がすごく気になって!僕(私)も〇〇が好きだから気が合いそうだなと思って、話してみたいと思ったんですよね・・!」って言ってくれたらキュン🥺ですよね。
それが詐欺じゃなさそうなリアルな言葉ならなおさら。
そういうことです。
難しく考える必要はなくて、本当に興味をもった部分を伝えて、
「こういう部分を拝見した時に、御社でなら自分の得意な部分が活かせるのではないかと思い志望いたしました。」で良いと思います。
Q-8 志望動機、興味を持った理由
志望動機は2つございまして、
私は企業様の制作実績を重視して拝見させていただいているのですが、御社が多様な案件を担当されているということと、
その1つ1つのプロジェクトでクリエイティブのクオリティが高くて、自分の今後の理想である「クリエイティブを重視しながら機能的なデザインを追求する」という働き方が叶えられるのではと感じたので志望いたしました。
次に、
これもほぼ100%聞かれる「今後どういったキャリアを築いていきたいか」
企業側は質問をしながら、
「その人が会社で働いているイメージ」を膨らませています。
その人が望んでいるキャリア形成が「自社で可能かどうか」を見定めて下さっているので、キャリア形成はきちんと考えておきましょう。
まだしっかりと考えられてい無い場合は正直に話します。
自分の望むキャリアがしっかり決まってる野心家はそうそういないので、別に恥ずかしいことじゃないです。
それを含めて自分なので
など、今後やってみたいことを伝えると認識齟齬が生まれず、望んでいた転職に1歩近づけるかと思います。
◯◯の部分は下記を参考ください。
私はずっとデザインをしていたいので下記のように答えました。
Q-9 今後のキャリアビジョンを同社でどう実現させていくか
今後は機能的で美しいデザインを追求させて下さる環境で、デザイナーとし良い経験を積んでいきたいと考えています。
ですので挑戦したい案件には積極的に手を上げていきたいと思っておりますし、様々な案件を担当する中で自分の得意分野を見つけて「強みのあるデザイナー」になるのが今の目標です。
ゆくゆくはブランド全体のアートディレクションができるようなアートディレクターやクリエイティブディレクターも兼任できるデザイナーになりたいので、ブランディングもされている御社で勉強させていただきながらキャリアを積んでいきたいです。
03_80%くらいで聞かれる質問
プライベートな質問でほぼ聞かれたのが
「休みの日は何をして過ごしているか」
これも「その人が何に興味を持っているのか」人間性や趣味趣向が分かる質問なので、私が面接をする際も必ず聞いていました。
よくある回答が
「土日は家でNetflixをずっと見てます」
(完)
話が広げずらい・・w
これが正解ってのがない質問ではあるんですけど、無いならないで、ないなりに話を広げる努力をするかどうかでだいぶ印象が違うんじゃないかと思います。
これならだいぶ聞き応えもあるし、
何が好きでネトフリ中毒なのかも分かりますしね。
趣味は人それぞれなのであまり参考にならないかもですが、一応私がしていた当たり障りのない趣味を書いておきますw
Q-10 休みの日は何してますか?(趣味は何ですか?)
デザイナーにキャリアチェンジしてからなんですが、もっと色々なものを見て自分の「見る目を鍛えたい」と思うようになりまして、
月に一回以上展覧会やアートイベントに行くことを目標にして、友達と展覧会に行って、周辺のカフェを開拓するのが今の楽しみです。
また、犬と一緒に暮らしているので、週末は一緒にドッグランに行ったり、キャンプに行ったりしてリフレッシュすることが多いです。
04_50%くらいで聞かれる質問
ここからは聞かれたり聞かれなかったりする質問集です。
半々で聞かれるのが「転職軸(優先順位)」
何を軸に転職活動しているか、という質問です。
応募者が望んでいる条件と、
企業側の条件がマッチしているかを見られている質問だと思います。
この回答次第では「カルチャーアンマッチ」の烙印を押される可能性があるので、あまりにも応募した会社に合わない回答なら、少し言い方を変えたほうがいいかもしれません。
私はアンマッチの烙印を押されてもいいので、自分の希望をちゃんと伝えたい。という思いが強かったので、応募した全ての企業様で同じ回答をしました。
Q-11 転職軸(優先順位をつけて話す)
1:自分が成長できる環境かどうか
具体的には、様々な案件を担当できたり、機能美とクオリティを追求できる環境かどうか。アートディレクターなどアウトプットにフィードバックしてくれる存在がいるかどうか。
2:プライベートと両立できる環境かどうか
5年前に制作会社にディレクターとして勤務していた頃は、平日は終電まで働いて、土日は平日のために体力を蓄えるような生活をしていて、仕事に対する興味が薄れていった経験がございまして、
今はプライベートで好きなことをしているときに学べることも、仕事で学ぶことと同じくらい重要だと感じておりますので、いいアウトプットをするためにも、仕事とプライベートが両立できる環境だとありがたいなと思っております。
05_珍しいけど考えておいた方がいい質問
私が転職した会社でしていただいた質問で、珍しいけど考えておいて損はないなぁと思った質問をご紹介します。
1つ目は「好きなクリエイターはいますか?」です。
この質問はデザイン会社ならではかもしれません。
私は好きなイラストレーターやデザイナーさんがいるので、これは本当に誰を答えるか迷ったのですが「話を広げられるどうか」で選びました。
なんでその人が好きなのか、が語れないとこの質問の意図が達成できないと思ったので、好きなデザイナーさんについて暑苦しく語りましたw
下記がその暑苦しい内容です。
Q-12 好きなクリエイターを教えてください
http://www.idd.tamabi.ac.jp/design/archives/184/
長谷川さんというデザイナー兼アートディレクターさんです。
自分にない部分だからすごく惹かれるというのもあると思うのですが、自分の中に太い芯が一本通っていて、
「美しさとは」という哲学的な考え方から「ユーザーにとって使いやすいとは何か」という情報的なデザインの考え方のどちらもできるところにすごく憧れます。
長谷川さんの作られるデザインは無駄がなくて、美しさにおいても群を抜いているのですが、自分の考えを相手の情報レベルに合わせて噛み砕いて言語化できるところもデザイナーにとっては大事な素質だと思うので、その点も凄いと感じるところで、
「いいものを世に出す」というプロ意識も強く、クライアントが何を課題としているかや、ブランドとしての存在意義、そのブランドが社会に与える影響も含めてデザインされているのがデザイナーとして理想的だと感じているので、自分もこうなりたいと思うような理想のデザイナーさんです。
もう一つ、まあ質問されないと思いますが、
考えてなかったので後で一番後悔した質問。
Q-13 いくらあれば生きてけますか?
これは二次面接で聞かれて一瞬息をのんだ質問です。
こ、これはどう答えるのが正解なんだ・・!?(; ゚д゚)ゴクリ…
だって正直に答えると、
最低賃金でも生きていこうと思えばいけるんです。
「今ローンってあったけ・・!?」
「将来必要なお金・・」
「食費とか光熱費のこととか聞かれてる・・!?」
と一瞬でいろんな思考が走りました。w
そして咄嗟に、馬鹿正直に現在の収入を答えてしまったのですが、
後から思えば「もっと多めに言っとけばよかった・・!!!」
06_逆質問・面接時に確認すること
最後にこれも必ず確認していただけることなので、
面接時に確認しておきたいことをぜひ考えておいてください。
以下は私が必ず聞いていた質問です。
Q-14 何か質問しておきたいことはありますか?
①私が御社に入社した場合、私と近しいデザイナーさんの具体的な働き方についてお聞かせ願いますか
②こちらは答えられる範囲で大丈夫なのですが、どういった人材を求めていらっしゃいますか
③副業について
要するに「自分にはデザインの技術と経験がないので御社でデザインに関する技術を磨きたい」その代わり御社が強くない部分を自分が外で学んで持ち帰ってきて、(自分の)技術力が弱い部分をカバーするから雇ってください🥺という内容を伝えました。
07_おまけ:ポートフォリオ対策
デザイナーの書類選考で一番大切なのが「ポートフォリオ」。
履歴書や職務経歴書よりも「ポートフォリオ」が一番見られます。
私は元々Webの仕事がメインなので「Webのポートフォリオ」と、グラフィックデザインがメインの会社への転職を希望していたので「紙のポートフォリオ」の2種類作成しました。
転職期間が短かったので、どちらもあるものを応用して短い時間で作成し、すぐに転職活動に移りました。
Webの方はstudioで作成。
紙の方はCanvaのテンプレートで作成しました。
▼Webのポートフォリオ
▼紙のポートフォリオ
08_まとめ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
思っていたよりも非常に長くなり、
ここまででついに1万文字を超えました!
ここまで読んでくれた方がいたら、ぜひ「♡」を押して教えてください😂
いるのかな?
これから面接に挑まれる方、自分の考えをまとめたい方など、
ご自由にこの質問をご活用ください。
私はついに転職回数が8回を超えたので、
さすがにもう転職はしたくない・・・!!
のでこの経験は自分に生かされることはもうない(と思いたいw)ので、後世に残ればと思いここまで書くことができました。
おすすめの転職サイトやエージェントもまたまとめようと思いますので、
少しでも参考になった、がんばれ!と思ってくださったら「♡」を押していただけると大変励みになります😂🙏
*2023.07.23 追記
思っていた以上にこの長い記事を読んで「♡」で知らせてくれた方がいらっしゃったので、今回の転職時に利用した転職サイトとエージェントをまとめました🙌
事業会社から制作会社・デザイン会社への転職になりますが、
こちらも参考になりましたら幸いです。
それではみなさま良い転職を!
ご拝読いただき、ありがとうございました🙇♀️
ご覧いただきありがとうございます☺️Webデザイナーの方のためになる記事、一緒に勉強が頑張れるような記事を書きたいと思っていますので、応援していただけるととても嬉しいです。