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働き方・性格・対立、そしてリーダーシップってどうすればいいの?
前回は自己認識の8つの観点の2〜4つ目の「価値観」「スキル」「コミュニケーション」について自分自身が手法を使って分析した例を一部ご紹介しながら学びを共有しました。今回は残りの4つ「ワークスタイル」「性格・気質」「対立スタイル」「リーダーシップスタイル」について学びを共有します。最初に言っておきます。今回は、こういう診断テストがあるそうです、こんなものらしいです、の連続なのでちょっと退屈かもしれません。
ワークスタイル
ワークスタイルでは、DiSCという診断(日本語版はこちら)がおすすめされています。個々人のワークスタイルを以下の4つのタイプに分類します。これをチームで把握することで、お互いの違いを知り、その価値を生かした組織運営に資する、というものです。
・D(主導型):直感的で決断が早い
・i(感化型):楽観的で社交的
・S(安定):思いやりがあり協力的
・C(慎重):緻密で正確
私は、2018年に、いちどプロジェクトで受けたことあり。DiSは平均的、Cが突出している、と出ました。Cは仕事の質を高めることを重視して、計画性を持って系統だった手順で作業することをこのみ、間違いの内容に何度も確認をするタイプです。
ウェブで検索をすると、無料のDISC診断のサイトがでてきます。数問の簡単に質問に答えるだけのものなので、信頼性がいかほどのものかはわかりませんが、チームでやってディスカッションをするだけでも気付きが多いかもしれません。
性格・気質
マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標評価(MBTI)とキアシー性格テスト(KTS)という2種類の診断テストが紹介されています。日本語のサイトを探すと、MBTIの方が日本では一般的に使われているようですので、そちらのリンクを紹介しておきます。いろいろパチモンサイトがあるようですが、おそらく以下が日本語のオフィシャルなのではないかと思います(あいまいですいません)
MBTIは、有名な心理学者のカール・グスタフ・ユングのタイプ論というのをもとにした性格診断とのことで、4つの指標をもとに16タイプに分類して性格を捉えようとするものです。
・ものの見方:感覚的(現実性) or 直感的(可能性)
・判断の仕方:思考 or 感情
・興味関心の方向:外向 or 内向
・外界への接し方:判断的態度 or 知覚的態度
残念ながら、私はオフィシャルの診断を受けたことはありません。以下なんかをみると、もともとのユングのタイプ論では8つのタイプに分類しているようですね。4つの指標自体を理解するのが難しく、ちゃんと診断受けて解説を受けないと見誤りそうだな、と思いました。
対立スタイル
トーマス・キルマン・コンフリクト検査(TKI)という評価テストがあるそうです(日本語版はこちら)。こちらも私は受講したことがありません。人間関係の対立は大きく5つのタイプに分けられ、自分がそのどのタイプでの解決を好むかを知ることができるそうです。それによって、TPOに合わせて、自分が使わないモードをつかうのかの工夫などを知ることができるのがポイントです。
対立の5つのタイプは以下のようなものですが、7つの習慣を読んでると、第4の習慣「Win-Winを考える」で考えたくなりますので、横に添えまた。
・回避:No Deal
・受容:Lose-Win
・妥協:Lose-Lose
・競争:Win
・協力:Win-Win
私は自分のタイプは、日常においては競争があまり好きではないので、No DealやLose-Loseになっていることが多いような気がします。でも、基本的にはWin-Winな第3案を常に考えていきたいものですね。
リーダーシップスタイル
状況対応型リーダーシップ(SLII)のテストかLPIという診断があるそうです。講師の方は、ケンブランチャードのSLIIの方をおすすめしているように見受けられました。
SLIIの考え方は、部下の状況に応じて、指示型・コーチ型・支援型・委任型を使い分ける必要がある、という思想のようで、確かに納得感があります。ケンブランチャード氏はリーダーシップの大家のようで、以下1分間シリーズが定番のようです。一冊読んでみようかな、と思いました。
まとめ
今回は「ワークスタイル」「性格・気質」「対立スタイル」「リーダーシップスタイル」について、おすすめの診断テストについて紹介しました。全3回に渡って自己認識の8つの観点について紹介してきました。
私自身は幸いにも、ストレングスファインダー、DiSCをうける機会がありました。しかしながら、はっきり言って、こんなにいっぱい自己診断テストをうける必要はないと思います。どれかピンと来たもの、その時、必要だな、と思ったものをピックアップしてチームでやってみて、違いの違いを認識する機会を作り出すのが本質なんだろうな、と感じました。
改めて、以下が自己認識の8つの観点です。個人でやりやすいものとしては、価値観分析のPPA(こちらに手順が紹介されています)か書籍買えば受けれるストレングスファインダーの2つにまずは取り組んでみるのが、おすすめかな、と思います。
次回
次回は、「自分自身を正しく理解する」という項の学びを共有します。
本コンテンツについて
Linkedin Learningで「こころの知能指数(EQ)の高め方」というプログラムでの学びを2020年12月27日から2021年1月13日までの18日間、Facebook上で、上記のような板書と、そのときの学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した全15回シリーズでお届けする予定です。
全体はこちらのマガジンにまとめていますので、ご参照ください。
「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していこうと思っています。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie