孤軍奮闘の悪循環を脱するための「問いかけ」の技術について読んだメモ1
どうも、しのジャッキーです。
アマゾン・プライム・リーディングに、出ていた「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術/安斎勇樹」を読みました。私は、朝、ワンちゃんのお散歩を30~40分するのですが、その時間を使って、iPhoneのKindleアプリで、読み上げ機能を使って本を聞くのが、時間を有効活用できてる感があって好きです。読み上げ機能の使い方は、以下あたりをご参照ください。
冒頭に出てくる、以下の図が、めっちゃ自分だ!と思って刺さりました。
この悪循環のループから脱却し、チームワークの好循環を生みだすための「問いかけ」の技術のあれこれが本書では紹介されていました。
本書の構造
Part1 基礎編
第1章 チームの問題はなぜ起きるのか?
第2章 問いかけのメカニズムとルール
Part2 実践編
第3章 問いかけの作法1 見立てる
第4章 問いかけの作法2 組み立てる
第5章 問いかけの作法3 投げかける
各章を読みながら、「へぇー、なるほど」と思ったことを端折りながらメモを起こしたいと思います。
第1章 チームの問題はなぜ起きるのか?
これまのトップダウン型(ファクトリー型と本書では言っています)から、ワークショップ型の仕事のスタイルに変化している。といいます。
この上記の図、私の大好きな、ミドルアップダウンマネジメントと酷似してて、共感を持ちました。ミドルアップダウンマネジメントは、SECIモデルという組織が知識を創造する理論の中で紹介されているマネジメントの構造です。以下のように、ミドルマネージャーは情報の伝達や管理ではなく、経営層が示す理想(あるべき姿)と現場の社員が直面する現実とのギャップ、矛盾を解消するための中範囲のコンセプトを生み出す仕事である、としています。
ゆえに、中間管理職などという呼び名はふさわしくなく、「ナレッジ・エンジニア」と呼ぶべきである、という主張には、非常に励まされました。
第1章では、ワークショップ型のワークスタイルでは、一人ひとりの社員が、自分が働く意味を考えることが重要とし、イソップの3人のレンガ職人の寓話を取り上げます。レンガを積んでいる(作業の内容)、壁を作っている(業務の目的)、歴史に残る医大な大聖堂を立てている(仕事の理念)というように、自分が行っていることをどうとらえているか?というやつですね。
私は、2021年7月に、自社と業界他社のパーパスを比較して、自社の特徴を深堀してみて、共感を感じました。それから、働くことに対するモチベーションが上がりました。以下、ご参照ください。
第2章 問いかけのメカニズムとルール
本書では問いかけとは「相手に質問を投げかけ、反応を促進すること」としています。冒頭にでてきた、チームワークの好循環においては、
相手の意見を引き出す「問いかけ」の基本的な定石として以下を挙げています
相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る
遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す
凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す
3、4がレベルが高いですね。「3」ででは、「良いボツネタはありませんか?」「社長にバレないように戦略を追加するなら何を入れちゃいます?」という例が挙げられていました。言い方ひとつで、発言のハードルがさげられそうだなぁ、と思いました。
第2章の最後では、パート2の実践編で解説していく、「問いかけのサイクル」である以下が説明されました。
ファシリテーションの本もたくさん読んできましたが、「ファシリテーションの教科書/グロービス・吉田素文」では「仕込みとさばき」と表現されていました。森時彦氏は「(1)プロセスをデザインする、(2)場をコントロールする、(3)触発する・噛合わせる」と表現されていました。
内容としては、共通していますが、本書は、特に最後の「投げかける」実際に、どのようなワーディングをつかって、「問いかける」のかをふんだんに紹介してくれています。
また、時間を見て、Part2、第3章以降をについてもメモを起こしてみたいと思います。
ということで、今回の記事では、「問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術/安斎勇樹」をご紹介しました。
おわりに
以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!
以上「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie