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【詩】自戒

(はじめに)

 作品を発表しないまま日にちだけ経過してしまい
ました。今回は昨年の10月にnoteに掲載しました、
「美濃加茂市文芸祭」こちらが今年、市制施行70周
年となり第26回美濃加茂市文芸祭として先日新たに
募集がなされました。25回のときは、運よく入賞さ
せていただき岐阜県まで足を運ばせてもらいました。
その宣伝も兼ねまして、3年前に行われました文芸
祭の現代詩部門で入選した詩を載せます。募集部門
は現代詩に限らず、短歌・俳句・川柳・狂俳もあり
ます。なので、私の作品が参考になるかは解りませ
ん。応募する方が増えていただければ、文芸祭実行
委員会の皆さまが喜んでくれるかと思います。


 自戒

ことばを紡ぐ
それだけが呼吸する理由だと
つよく思うところがあり
にもかかわらず
ことばを上手く繋げられずにいた
生まれ出て
ことばになるはずだったものが
脳内で微熱を帯びる
体積だけが増し消えてゆく
あるいは表へ出てくるも
理想とかけ離れ消えてゆく

そうやって
幾度ことばを殺しただろう
殺されたことばは化けて現れる
ミミズが「の」の字になって干からびている
季語に含まれたものだったのか
格助詞として用いたものなのかは定かでなく
降雨に耐えたクモの巣が
雨粒を飾りきらきら光る
主だけが消えてしまったように
適切な形容詞が見つからない

向き合ったことばに詫びながら
張りつめていたものをいったん下ろす
けれども再び取り入れるための 空間は
しっかりと確保しておく



…………………………………………………

   イラストお借りいたしました
 モリコハルさま。久しぶりにありがとう
       ございました。

…………………………………………………


入選以上に選ばれますと作品集に掲載されます。


こんなふうに。


(ちょっとだけ解説)

 3年前に書かれたものを振り返ってみますと、推
敲のあまさだけが浮き彫りに出たような詩ですね。
入選に選んでくださったことに感謝しなければいけ
ません。文章を書かれる方たちが共通するであろう
文字を綴るうえでの悩み、葛藤、どの展開に持って
ゆけば良いのか、一番伝えたい事柄はこれで充分だ
ろうか。そうゆうものを詩で表現したくて産み落と
しました。改めてnoteで発表するにあたり、修正し
ましたことは言うまでもありません。

 募集要項を載せておきます。興味のある方はぜひ
応募してみてください。

小さくて見づらいと思いますので
第26回美濃加茂市文芸祭で検索してみてください。
(ダウンロードできると思います)


最後に入選の賞状です。
(画像では変な色に写ってますが薄紫色です)
上位4賞、文芸祭賞、市長賞、議長賞、教育長賞に
選ばれますと楯と副賞がいただけます!

  

 お読みくださいましてありがとうございました。

 


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