「絵についての草稿VOL1」にのせるのをやめたあとがき。
以下、私の少ない経験で学んだ絵画についてのこと。
・絵が人を助けることはまずない。人を助ける事ができるのは自分自身だ。絵画に甘えないこと。
・自分自身の幸福のために絵画を利用しないこと。試してみてもいいが、別のやりかた(定期的な運動と食事と自然)の方が圧倒的に手っ取り早い
・絵画を利用してなにかをしようとするときは、かわりに何かが犠牲になることを覚悟する事。
・正直であること。
・絵が描きたくなったら、他の事を考えず、描くことがとても大事。
・描けない時を恥じない事。恐れない事。(描けないときは描けないなにかしらの、おそらく本人にはわからない理由があるから。)描くより見るべき時ある。
・描いた絵を前にして、自信をなくさないこと。自分の絵を妙な劣等感や恐縮で悪く言わない事。絵はそれをちゃんと聞いている。
・どんな絵ができても受容すること。
・他人の判断を時には信じ時には疑う事。(どんな作家も客観的に見れることなんてほとんどないんじゃないか。)他人の言葉を聞くときはその人をちゃんと見ること。
・芸術は本当に世界に必要かどうかを一度ちゃんと考えてみる必要がある。もちろん必要だから残っている。ではなぜ残り続けたか。芸術が残り続ける理由を私達は考えなければならない。
・「絵が一番」は本当は嘘だ。私達はいつだって「自分が一番」。でも、絵はそれを受け入れてくれるから、安心してゆだねること。
・はやくに結果を求めず、長い人生を絵画と共にいれることに感謝すること。
・絵を大事にすることは同時に、自分を大事にすること。大事な人を大事にすること。
・愛にはかぎりがあることを認識すること。私達はそんなに広い心でうまれてないし、強くもないんだから。
・本当は、芸術や絵画なんかより、自分の命が一番美しいことを誇りにおもう事。
・いつか死んでしまうということを、忘れない事