【名曲紹介】社会主義リアリズムの理想と形容された曲 ショスタコーヴィチ「交響曲第5番·革命」

ユリウス暦1917年10月25日(グレゴリオ暦11月7日)、つまり、103年前の今日ロシアで「十月革命」が起きる。

「十月革命」とは社会主義左派勢力ボリシェヴィキの武装蜂起による暴力革命。
帝政を崩壊させた立憲民主党(カデット)主導の臨時政府を成立させた二月革命に次ぐ革命。
レーニン率いるボリシェヴィキ(後のソヴィエト)が首都のペトログラードを占拠し、ケレンスキー内閣を制圧。史上初となる社会主義政府を樹立。

このショスタコーヴィチによる交響曲第5番は革命から20周年という記念の年に初演され、好評を博すこととなる。
それまで前衛的な作品も書いていたショスタコーヴィチはこれにより、共産党の機関紙「プラウダ」によって貼られていた「体制の反逆者」というレッテルを覆し徐々にその名誉を回復していくこととなる。

前衛と古典をこうした形で行き来していたショスタコーヴィチ。まさに命懸けの作品である。

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