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股関節内転筋を「鍛える場面」と「緩める場面」!
今回は…
股関節内転筋を鍛える場面と緩める場面について解説をします。
股関節内転筋の豆知識
内転筋の知っておきたいこととして…
現代人のほとんどが荷重が外側への荷重になっている結果として、「モモの張り」「膝の変形」といったことに繋がります。
変形性膝関節症でも…
膝関節の伸展制限や内転筋の弱化が膝関節のKAMを増加させるとも言われており脚のラインの変形の予防にも改善においてもカギになるのが内転筋になってきます。
そして…
ワンレッグなど、骨盤の安定には股関節外転筋(中殿筋)の作用が必要なことは知られていますが、骨盤の内側から安定させてくれるのは内転筋のみなので外転筋と同様に骨盤を安定させる作用があることを押さえておく必要があります。
そして…
他の部位の筋肉と大きく異ることとして…
内転筋は股関節の角度によって作用が異なるということ。
股関節屈曲位にある時は、伸展作用をしたり…
股関節伸展位にある時は、屈曲作用をしたり…
股関節屈曲90度での伸展モーメントとしては、大殿筋やハムストリグスなどの股関節伸展筋群よりも伸展モーメントが大きくなるため、、
股関節の角度によっては…
大殿筋やハムストリグス以上に股関節内転筋群の作用が重要になってくるということが分かります。
内転筋を「緩める場面」
基本的に内転筋の収縮は必要ですが…
緩める必要がある場面としては、骨盤が過度に前傾したまま固まっているような状態では内転筋の緊張によって骨盤の動きが制限されて骨盤をニュートラルポジションに保てない状態になっていることが多い。
そして…
骨盤が過度に前傾していると…
内転筋の他にも運動連鎖的に、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋などの股関節前面の筋肉も緊張している状態になって内転筋が緊張するのに加えて股関節内旋筋群であるTFLが常に突っ張った状態になるので股関節内旋位になっている人が多く、骨盤のコントロールが行えない状態になっていることが多いです。
アプローチ方法はいくつもありますが…
骨盤を後傾させならがブリッジ運動を行うことで、大腿直筋や大腿筋膜張筋の伸張をかけることが可能であり、骨盤の前傾アライメントの修正をかけられます。
内転筋と外転筋のバランスも整えることが可能なので、ブリッジ運動で骨盤の前傾と後傾の動きを入れながらアプローチするだけでもコントロールすることが可能です。
内転筋を「鍛える場面」
結論として…
内転筋は全員鍛えた方がいい部分。
ですが…
緩める必要がある場面でも解説した様に…
骨盤が前傾位にあることで股関節内旋位になってしまいやすくなることので、XO脚やX脚アライメントになり、変形性股関節症の方の姿勢アライメントとしてもこの様な骨盤前傾アライメントの固定があります。
この様な…
内転筋が緊張しているケースは、股関節内旋筋であるTFLも合わせて過剰に緊張しているケースが多い。
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