置き忘れられた短歌Ⅲ
思いつきで始めた投稿。創作ノートに書き捨てられたままの短歌たち。まるでうだつの上がらない僕のようです。それだけに、不要なのだけれど捨てがたい。とうわけで、今回で3回目になります。では、早速、よろしくお願いします。
『僕って、いったい…』
◯「味見して♥」と言われ食べたが何だこれ?!実験台にされてしまった
◯「ここだよ。」と手を振り二階の出窓から彼女は今日も君を迎える
彼女と二人きり。一緒の部屋で彼女の手料理をいただくという、なんとも甘い雰囲気。味見をさせられるも、「…。」となる。試されているのだろうか。いずれにしても、ある意味修羅場と言えそうな場面です。
2つ目です。自分が想いを寄せている女の子は、実は自分の友達のことが好きなのです。よくありがちなパターンですが、目の前でこういったことがあると、めげますよね。「君たち、もう完全に出来上がっちゃってるね。」という感じで、とどめを刺された気分でしょう。心中お察し申し上げます。さてさて、次です。
『血を吸った蚊を見て詠う』
◯「蚊になって君の血を吸い返したい」血を吸い膨らむ蚊を見て思った
◯いつも蚊は血を吸い過ぎるとホバリングしにくくなって真っ直ぐ逃げる
蚊に血を吸われる。なんとも言えず腹立たしいと感じるのは、僕だけではないですよね。本当に憎たらしくなって、「目には目を、歯には歯を」ではありませんが、やり返してやりたいぐらいの心境。バンパイアになりたいのかい?ほとんど病的です。でもね、血を吸うことができるのはメスだけみたいですよ。だから、僕が蚊になっても血は吸えないんですね。悲しいことに…。
あ、あと、血をたらふく吸って、ポンポン状態になった蚊は、飛行の制御が効きにくくなって、定位して飛ぶことができなくなることを僕は発見しました(みんな既に知っているって?)。だから、逃げるときは、ほぼ一直線でやや斜め下方に飛んでいきます。どうやら重くて上昇もしにくくなっているようです。
基本的に、蚊取りマット(ノーマット)や蚊取り線香、肌への虫除けスプレーで回避すれば刺されないのでこういった事態を目にすることもなくなります。最初からそうすればいいのに。でも、こういう発見や気付きがあったことは、ある意味よかったのかな…いや、よくないな。
以上、四首でした。前回も書きましたが、正直な話、要らない歌たちです。面白いので嫌いじゃないんですけど、とっておいても何の役にも立たないし。こういうのが、まだまだあります。本当に困ったものです。