生活と短歌
八首詠みました。自宅の狭い庭で見える風景や場面を詠んだものです。即興で作りましたが、読んで気に入っていただけたら嬉しいです。短歌や詩が好きな人は、ぜひ感想をお聞かせください。今後の歌作りの参考にさせていただきます。よろしくお願いいたします。
「小さな庭から空を見上げて」ニ首
◯見上げれば庭木の枝のあいだにもそっと入り込む薄曇りの空
◯何気なく見上げた空は今までの夏らしさから少し遠のく
「ピーマンの苗と実」ニ首
◯水やりをうっかり忘れ葉もダレる野菜も生きているということ
◯ピーマンの中は空ではないだろう種がぎっしり詰まっているから
「梅の木の肌を見て」ニ首
◯割れ方も節の付き方も独特な梅の木肌の美しさを知る
◯この梅ももう何歳になるだろう何年先まで生きるのだろう
「長雨の中の晴れ間」ニ首
◯蕭蕭と降り続いていた秋雨の合間を縫って青空を見る
◯天神の杜の上では浮雲が風に轟々と流されていく
【写真・短歌】私之若夜=しのわかや(2021.9.12)