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文学フリマ東京38(2024/5/19開催)に参加して見たもの感じたもの。あとは自分語りなど。

「自分が〈文学〉と信じるもの」を販売する即売イベント、文学フリマに参加しました。記憶が新しいうちに、つらつらと感想を書いていこうかなと思います。


1.ごあいさつ

まず、自己紹介から。読み飛ばすことを推奨します
趣味で、カクヨムNOVEL DAYSエブリスタでWeb小説を書いている野良物書きです。仕事は出版やライターとは全く関係のないことをしてます。にわかコナンファンです(考察は苦手)。学生時代は国語の成績は普通評価の理系でした。北関東のスラム街で生まれ育ちました。
以上、「履歴書を逆に辿ってみた」風の自己紹介でした。

2.文学フリマ東京38について

東京モノレールの流通センターよりほど近い場所にある「第一展示場」「第二展示場」がイベント会場です。それぞれ別の建物で、隣接しており、二階は通路が繋がっていて、そこから行き来できました。
過去開催では、入場者は無料で会場入りできましたが、今回から東京のみ有料(入場料1,000円、ただし18歳以下は無料)となりました。
※東京以外の会場では、引き続き入場無料です。 ※2024/5/20時点
有料になっても来場者はかなり多く、賑わっていました。
ちなみに、東京39は場所を変え、東京ビッグサイトで開催される予定です。やばぁ。

3.会場の雰囲気

実は作品を出す出店側として参加をしていました。

  • 10:30〜12:00:出店者が入場して、準備を整えます

はじまりは机と椅子が並んだだけの状態の、骨みたいな空間。
続々と入場してくる出展者の面々が、会場を「イベント空間」に変えていきます。
テーブルクロスを敷き、ひな壇を作り、作品を飾り、ポスターやポップで目を引く工夫をし、SNSで宣伝。気合い入ってます。

  • 12:00~17:00:一般来場者が入場して、盛り上がります

私は第二展示場のEホール(1階)にいました。
開始直後、来場者が続々と入場し、壁沿いに出店されているとあるサークル様のところにずらっと列ができていました。見える範囲になかっただけで、もしかしたら他にも人気サークルがあったのかも?

どういった方が来ているのかなと観察したところ、大まかに以下のように分かれていた印象です。
・事前に決めたブースに直行される方
・ゆっくり見て回って雰囲気を楽しまれる方
・出店者のブログを読んでいたり、X(旧Twitter)のフォロワーで絡んだりしている出店者に会いに来た方
・リアルの知り合いの応援に来た方

4.第一展示場と第二展示場の混雑の差

私は出店の合間に、他のブースにお邪魔して作品を購入してきました。
(ステラおばさんのクッキーを差し入れして回ってたのが私です)

だいたい13時ごろだったと思うのですが、第一展示場と第二展示場で混雑具合が全く異なりました。

第二展示場は人は多いことは多いですが、普通に通路を歩けたし、なんなら少し急いで早歩きしても通れるくらいの込み具合でした。

対して、第一展示場。
動けん。歩けん。進まん。蹴られる。踏まれる。
あそこは戦場だ。中途半端な覚悟では、狩られる。
……言いすぎましたすみません。ですが、まじで人が多すぎて、行きたいブースまで全然進めなかったです。
途中、スタッフの方が「歩きスマホは危険ですのでやめてください」とアナウンスするくらいには、人が詰まってました。

結局、行こうと思っていた第一展示場のブースは1店で諦め、汗を垂らしながら第二展示場に舞い戻りました。死ぬかと思った……。それでも楽しい雰囲気でした。今回は覚悟と体力が足りなかった。

5.売り上げ

上記【3.会場の雰囲気】でも記載した通り、出店側での参加でした。
売り上げの話をすると、既刊1作品、新刊1作品をご用意して、既刊は全く売れませんでした。
その代わり、新刊を3名の方に買っていっていただけました。
買ってくださったのは、女性2名、男性1名。
本当にありがとうございます!

6.販売結果を見て、思ったこと

2桁3桁の数を売り上げているサークル様と比べたら、「売れない同人誌作家」の数字だし、今後の活動を見直そうか……と悩まなかったと言えば嘘になります。

でも、3名「も」買ってくれたんです。
プロモーションの仕方が分からず、ろくに声出しもできず、ただSNSで宣伝するしか手段を知らないような人間の作品を、
出店数が1,836もの出店がある中で、
私の作品を見つけて来てくださったんです。

購入してくださった方を裏切らないためにも、続けよう。
改善できる余地があるってことは、伸びしろがあるってことだもの。
そんなことを思いました。

7.【吃音】話すの苦手、でも続ける ※ネガティブな内容が苦手な人は読み飛ばし推奨

ブースにいらっしゃった方、話したことがある方は気づいたかもしれませんが……
私、とっても吃音がひどいんです。他の人はよどみなく普通に話せるのに、私は話すたびに何度もつっかかって、どもってしまう。これは昔からです。
おまけに大きな声も出ない。うまく言葉が出てこなくて、それなのに早口になってしまう。
何か話しても、たいてい一度じゃ伝わらなくて聞き返されるし、ちょっと困ったような顔をされる経験を過去何度もしています。

人と話すのが苦手になって、あまり関わらないように人と距離を置くようになりました。
学生時代のアルバイト先は「いかに人と関わらず、話さずに済むか」と「お金」と天秤にかけて、どこまで他者とのかかわりを許容できるか、で決めていました。飲食店のアルバイトは真っ先に除外しました。

今でこそ、吃音という言葉もそれなりに耳にするようになりましたが、それでも当事者でもなければ「知らずに済む知識」です。関わらない方が良いとみなされる対象です。学校のクラスメイトや仕事仲間といった、関わらざるを得ない関係でもない限り、すんなりコミュニケーションがとれない相手と無理に関わる理由もないわけですから。

私自身がずっと苦しんできている問題です。確立された治し方も無く、工夫を凝らして生きていくしかない。準備しておいた原稿を読む分には問題ないけれど、ふいに意見を求められたり、尋ねられたり、予想外の質問をされると、症状が出てしまいます。

今回のイベントでの会話中も、出てしまいました。もし不快な思いをさせてしまっていたら、ごめんなさい。

こんな私でも、文章なら、言葉では表現できない思いを込めることができるんです。決して上手ではないけれど、どもらず伝えられるんです。
文章に吃音は無い

だから、今日も文章と触れ合っていられるんだと思います。

最初は、ただWebサイト上で何となく小説を書いたのが始まりでした。PV数で言えば、多くても18,000台です。しかし、ただの素人作品をそれだけの回数読まれたことが嬉しかった。
きっと、その後も、なんとなくネット上で公開して、そこで満足して生きていくんだろうと思っていました。

そんな2023年のある日。友人から、文学フリマに出店して自分の作品を販売したという話を聞きました。
創作活動繋がりで、実は私も小説投稿サイトで書いていると話しました。
それなら、文学フリマに出たらいいよ!と誘われました。
そして、何かスイッチが入り、本を作りました。
無事、篠塚は文学フリマに参加しましたとさ。

いやあ、どうしちゃったんでしょうね、私。
話すの苦手なくせに。人との関わりを避けてきたくせに。
でも、出たいって思っちゃったんですよね。

俺は物書きなのに、その動機っちゅうもんを説明出来へんのや。(唐突に平次くん登場)(興収130億円突破おめでとう)

ぶっちゃけ、今でも人と話すの苦手です。
なるべくなら、話さないですむ生活したいです。

でも、始めちゃったんだから、中途半端に投げ出さずにやりたい気持ちが勝ってます。
だから、続けます。次は大阪。よろしくお願いします。
何も買わずに帰っていいです。フリーペーパー用意するんで。
間違いなく吃音が出てしまうけど、一生懸命話します。人と話すのは苦手だけど、嫌いではないんです。だから、ぜひ遊びに来てください。

8.さいごに

楽しかったです。それが1番です!


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