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執筆秘話④ キナリばあちゃんの奇なりな日常【文学フリマ京都9(2025/1/19)初公開予定】
0. この記事の内容
私が文学フリマで頒布してきた(もしくは、これからする予定の)オリジナル小説が生まれたきっかけやテーマなどを語っていきます。
第4回目の作品は、「キナリばあちゃんの奇なりな日常」です。Webサイトでは一切公開しておらず、完全書き下ろしです。
別の記事にあらすじを書いているので、よろしければそちらもどうぞ~。
1. 書いたきっかけ
私の「お婆ちゃん」的な人が実際に体験した話をもとに、物語を書きたかったのが理由になります。
私が生まれた時にはお婆ちゃんは父方・母方どちらも亡くなっていて、会ったことはないです。ですが、「お婆ちゃん」のような存在がいます。第二次世界大戦終戦の前年・1944年に生まれたその人が語ってくれた体験話は、不思議なものばかりでした。
亡くなった人が夢枕に立って、用事を言いつけてくるとか。
人だけじゃなくて、亡くなったペットも枕上に立ったとか。
自分が気に入らないと思った相手には、必ず不幸が訪れるとか(怖っ)。
生きている人間でも、ちょっと変わった人ばかりが寄ってくるとか(詳しくはネタバレになるので、ぜひ本編を立ち読みしてください)。
私の中でその話を埋もれさせるのはもったいないので、本人の許可を得て、ノンフィクション・ノベルという形で作品化することにしました。主な出来事はノンフィクションだけど、偽名だし、一部は創作を混ぜる。
そして形になったのが本作です。当然「キナリ」は本名じゃないし、人物像も変えています。
※戦争の体験談ではないので、その点はご承知おきください
2. テーマ
「お婆ちゃん」の話を聞いていて思ったのは、事実は小説よりも奇なりって本当だなあ、ということ。同じように普通に生きているのに、「お婆ちゃん」のような人生にならないですもの(笑)
信心深く、情に厚い「お婆ちゃん」だからこそ、経験できたことなのかなあと思っています。
だから、テーマはずばりそのまま事実は小説よりも奇なりです。
3. 執筆で得られたもの
私に、私という人生に関わってくれた人の物語を、残すことができた。
それが一番大きいですかね。
ドキュメンタリーでも、完全なノンフィクションでもないけれど、その人の体験談が世の中に出るんですもの。せめてもの恩返しですかね。
作品を買っていただけたら、その収益で何か美味しいものをご馳走しようと思います。あとは、甘いものには目が無い人なので、赤福をお土産に買って帰りたい(京都のお土産じゃないけど汗)。
4. 最後に一言
京都のお土産でおすすめのものがあったら、教えてください!
「お婆ちゃん」は歯が悪く固いものは噛めないので、柔らかめの和菓子希望ですm(_ _)m
この記事を書いたひとの紹介
エブリスタ、NOVEL DAYS、カクヨムで作品を公開している野良物書き。
2020年にエブリスタで公開した「転職先は『うらめし屋』」が新作セレクション10月22号に選出される。
2023年、同作品を自費出版し、文学フリマにて販売を始める。
吃音症で、緊張したり急な質問を受けると症状が出る。
「心を擦り減らした誰かに寄り添う」物語を書いていきたいと思っている。
◆作品
2023年9月10日発行「転職先は『うらめし屋』」
2024年5月19日発行「裏路地レトロ喫茶店~お食事おまかせにて承ります~」
2024年9月8日発行「みあれ! 神ガチャ」
2025年1月19日発行予定「キナリばあちゃんの奇なりな日常」