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文学フリマ京都9(2025/1/19)出店レポート


1.文学フリマ京都9出店報告&御礼

2025年1月19日(日)に行われた文学フリマ京都9に出店しました。
大阪と東京は参加していたけれど、京都は初参加。場所も、来場者層も、好まれる作風の傾向も、何も知らない。どれだけの方が足を止めてくださるかも分からない。閑古鳥状態だった東京開催が脳裏をよぎる……。
そんな不安を抱えながらの参加でしたが……。なんと、10名以上の方に足を運んでいただきました。しかも、用意した無配本は、13時半には全て無くなるという……!
本当に救われる思いでした。

私の作品を購入してくださった皆様、そしてあのような素敵な場所を作ってくださった運営事務局の皆様・ボランティアスタッフの皆様、全ての方に感謝を申し上げます。

2.売れ行き

2-0.頒布作品

下記の記事でご紹介した作品に加え、無料配布の短編小説(手作りのコピー本)を頒布しました。

①キナリばあちゃんの奇なりな日常(新刊、500円)
②みあれ! 神ガチャ(既刊、1,000円)
③裏路地レトロ喫茶店~お食事おまかせにて承ります~(既刊、500円)
④転職先は『うらめし屋』(既刊、1,000円)
⑤フリーペーパー de 短編小説(無料配布)


ブースの様子

余談ですが……。
この写真を撮影した後に、見本の横に置いてある作品紹介がめっちゃずれてることに気づいて、開場前に慌てて直しました笑。

さらに余談ですが……。
事務局から配布されるA4サイズのブース案内(赤いテーブルクロスにセロテープで貼り付けているやつ)がオープン後すぐに剥がれて落ちてしまって、それ以降はブースの前掛け部分が何もない寂しい状態になりました汗。

2-1.売上(概略)

12名の方にお越しいただき、合計で13部お買い上げいただきました。本当にありがとうございます!

①キナリばあちゃんの奇なりな日常 ⇒6部
②みあれ! 神ガチャ ⇒0部
③裏路地レトロ喫茶店~お食事おまかせにて承ります~ ⇒5部
④転職先は『うらめし屋』 ⇒2部
⑤フリーペーパー de 短編小説 ⇒完売!

2-2.売上(詳細)

・時間帯ごとの訪問者数を男女別で表したものが下記のグラフ(図1)です。

図1. 時間帯別・男女別訪問者数

・時間帯ごとの売上部数を作品別で表したものが下記のグラフ(図2)です。

図2. 時間帯別・作品別売上部数

2-2.傾向

・訪問者が最も多かった時間帯は真ん中の13時台
・大阪に続き、ご訪問・ご購入いただいたのは女性が多かった
・売上部数は新刊の一人勝ちかと思いきや、既刊の裏路地レトロ喫茶店も検討
・昨年9月の文フリ大阪12で来てくださった方で、今回の京都も来てくださった方がおられた(90度超えて限界まで腰を曲げたいくらい感謝)

2-3.コメント

会場の様子を見ていると、スタートダッシュでわーーっと混んで、後はスカスカ……ということはなく、コンスタントに人が通っていたように思います。

大阪の時は開場してすぐが一番訪問が多く、あとはコンスタントに来てくださるというよくある傾向でした。今回の京都はそういう傾向ではなく、むしろイベント中盤で来てくださる方が多かったです。そして14時台はピタッと誰も来なくなるという笑。ちょっと不思議な結果になりました。

3.反省点

3-1.ブースの位置が分かりにくくなった

2-0で触れた通り、でかでかとブースの位置が書かれているA4用紙が、序盤で剥がれ落ちるトラブルに見舞われました。今回からテーブルクロスを新調したのですが、セロテープとの相性が悪かったのか、すぐ剥がれてしまいました。

いつもなら、机から垂らしている部分に貼り付けておくのですが、今回それができず……。その結果、ブースの位置が分かりにくくなりました。ごめんなさい。
SNSを見ていると、「列の中の方にあると、ブースの位置が分からない」という意見を見かけます。私のところを目指してくださる方はもちろん、そうでない方にとっても、あの用紙を貼っておくと「ここが【う-14】だから、寄りたいブースはもう少し先だな」という具合に目印になるんですよね。

今回は私のブースがまさに列の中にあったので、貼ってあるとないとではブースの探しやすさが全然違っただろうなと思います。反省。

3-2.無配本が(また)足りなくなった

私は2023年の【文学フリマ東京37】以降、「フリーペーパー de 短編小説」という無配本を作成しています。その名の通り、無料配布している短編小説でして、毎回内容を変えています。東京37、東京38、大阪12、京都9、全て異なる内容です。

Web上でアップしたものを改稿したものもあれば、完全書き下ろしもあります。今回の京都9は、完全書き下ろしで、Webにもアップしていないので、ネットのどこを探しても見つからないです(もしもハッキングされて、私の使っているクラウドデータにアクセスされたら話は別ですが汗)。

作るのは楽しいので、無配本の作成は全く苦ではないですが、東京37・38で持ち込んだものが大量に余りまして……。SDGsが叫ばれる中で(私はちょっと胡散臭く感じているんですが、それはさておき勿体ないので)廃棄するのも気が引けるし、家にストックしているのですが、まあ悲しくなるのですよ。

なので大阪12の時は10部程度しか用意しなかったんですけど、思いのほかすぐに全部なくなってしまいました……。
ちなみにその時の反省も記事にしています。

大阪12の時はさすがに少なすぎたかと反省し、今回はもうちょっと部数を増やしました。さて、どうなったかというと、開場からちょうど半分が経過した13時半に全てなくなりました。

また足りなかった……! もっと増やしてもよかった……! 欲しかったよ、という方がいらっしゃったら、本当に申し訳ありませんでした。
……ちょっと東京を引き摺りすぎてますね。
2025年9月の大阪も参加するつもりなので、その時にはもっと部数を用意して、できるだけ多くの方の手に渡るようにします。

4.嬉しかったこと

4-1.差し入れをしていただいた

お二方から差し入れをいただきました。
ある男性からは美味しいカツサンドなどのパンを、
ある女性からはカントリーマアムとゼリーをいただきました!

お気持ちがとても嬉しくて、心に沁みる……。イベント後にありがたく頂戴しました。どんなご馳走よりも美味しいものがあるんだなと、いただきながらしみじみと感じました。本当にありがとうございます!!

いただいた差し入れ1
いただいた差し入れ2

4-2.ブースで立ち読みしていただけた

私のモットーとして、来てくださった方に【気まずくならない空間】を提供したいと思っています。具体的には、立ち読みしやすく、好みに合えば買うし、そうでなかったら出店者に気を遣わず立ち去れる状況にしたい。と思っています。

出店者が目の前にいて、じっと見られながら立ち読みしていると、微妙だと思っても買わざるを得ない雰囲気に負けてお財布を取り出した……なんて方がいたんじゃないかなあと思います。

私も文学フリマに出店したての頃はそういうブースになってしまっていたんですが、ある時から高い飾り棚を使うようにしました。その前に立って立ち読みすれば、私と目が合わないし、なんなら姿がお互い見えないので、好みじゃなければすっと立ち去れるんです。購入したい場合は、ひょっこりはんしてもらえれば私が気づくので、勇気を出して声を出さずに済む……という低ストレス空間を実現しました。

※誤解の無いように補足すると、私は来場者と話をしたくないわけではないです(なんなら話したい方です)。ただ、話したくない・声掛けされたくないと思っている来場者にとっては、声かけとか、聞いてもいない作品紹介とかって迷惑なだけだと思うんですね。目の前を通っただけで声掛けされるブースにしたくなかった、という私のこだわりです。
(積極的に声掛けすべきだ、という方の意見を否定する意図はなく、私だったらこう思う、だからこうした、というくらいに受け止めてもらえたら)

ちょっとこれ言うと微妙かもしれないんですが……、ブースの前で立ち読みされている時、私に気づかれています(笑)
ただ、無理な宣伝や押し付けをしないよう、飾り棚の後ろで静かに気配を消しています。だから、ブースの前で立ち読みしていた方が、見本を戻して立ち去ったことにも気づいています。

立ち去る方の存在、これが重要です。

だって、欲しくないものをモヤモヤしながら買うくらいなら、「欲しい!」と心から思えるものに出会えた方がいいので。私の作品が「心から欲しい」と思ってもらえるものであれば、これ以上ない幸せです。が、そうでなかった場合は、無理に買わずに、他の方が出されている作品との良縁に恵まれてほしいです。

もし立ち去る方がいても、それは私の力不足。
次こそ縁を感じていただけるように私が精進すれば良い話です。

立ち読みする方がいて、立ち去る方がいる。残念な気持ちはありますが、反面、狙い通りの空間が作れたということで、得るものもありました!

5.会場近くを観光

せっかく京都に来たんだし~ということで、平安神宮と八坂神社に寄りました。

平安神宮
八坂神社

空気が変わる……というのですかね。すぐ近くに道路があって車が走っていても、騒音がすっと引いて、自然の音に囲まれたように感じました。
文フリ当日はイベント日和の天気にしていただき、感謝です。

6.さいごに

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ぜひまたお会いしましょう!

この記事を書いたひとの紹介

エブリスタNOVEL DAYSカクヨムで作品を公開している野良物書き。
2020年にエブリスタで公開した「転職先は『うらめし屋』」が新作セレクション10月22号に選出される。
2023年、同作品を自費出版し、文学フリマにて販売を始める。
吃音症で、緊張したり急な質問を受けると症状が出る。
「心を擦り減らした誰かに寄り添う」物語を書いていきたいと思っている。

◆作品
2023年9月10日発行「転職先は『うらめし屋』」
2024年5月19日発行「裏路地レトロ喫茶店~お食事おまかせにて承ります~」
2024年9月8日発行「みあれ! 神ガチャ」
2025年1月19日発行「キナリばあちゃんの奇なりな日常」

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