見出し画像

フリースクール以外の居場所さがし

フリースクールに行かず小学校に行き始めてからの話。

遅刻してでも毎日連続して行けたのは10日ほど。
そりゃそうだ。
それまで行きたくても行けなかったのに
友達と仲良くなったからといって通えるものではない。
仲良くなった友達も頑張りすぎたのか
発熱して休んでしまった。
2日ほどは、友達が休んでも学校に行っていたが
そのうち学校に行くのが嫌になってしまった。
仲良しの友達が休んだのがきっかけではあるが
原因はそれだけではない。

とわかったのは何週間か経ってからだ。

授業中あてられたときに答えられなかった時、
「前の小学校では『次はがんばろうね』て言ってくれたけど
今の小学校では『これぐらい答えられるでしょ』って怒られる」
のだそうだ。
先生としては何気ない一言なのだろうが、
言われた方はテンションダダ下がりの一言に違いない。
また、下校時には息子のSwitchLiteが壊れたことを知って
同級生や上級生から「早く直せばいいのに」などと言われたことも原因だ。
息子とはSwitchを修理に出さずにスマホゲームを入れることで
話がついていたので、「早く直せばいいのに」は余計なお世話である。

登校しぶり再発になってからは
給食を食べて帰る、という日もあった。
給食費を払い始めたので、給食だけでも食べに行ってくれると
母としては嬉しいので、そんな日が増えてもいいと思っていた。
だ、が、
給食の量が多くて食べきれなかったり、
みんなが食べ終わっているのに食べているのが嫌だったり、
遅れてひとりで片付けに行ったら給食室が閉まっていたり、
お箸を忘れていたり(お箸がいるとは母も知らなかった)、
給食当番もたぶん前の学校と勝手が違って困ったことがあったんだろう。
古い校舎で、トイレと教室が違う階にあるのも困っているらしく、
授業中にトイレに行くのも行きにくい、
「授業中にトイレに行けない」と息子が言う。
トイレは制限されてないし、
息苦しくなったら廊下に出る子がいることも聞いている。
イヤな思いをする何かがあったのだろう。

2年生の時にWISC検査をして
息子は視覚優位で、聴覚での理解が苦手?弱い?と言われた。
みんなそうじゃないの?と私はピンときていなかったが、
最近「先生が何言っているかわからない」と息子が話してくれた時に
「聞こえているのに理解できない」ことがやっと理解できた。
いや、まだ理解できたところまではできていないが・・・
調べてみるとAPD(聴覚情報処理障害)というのがあるらしい。
私自身もこれじゃないか?と思う節もあり
一生懸命聞かないと理解できない時、というのが
息子の常、なんだろうと思うようになった。

それにしても
4年生になって、何に困っているか言語化できるようになっている。

言語化できないこともたくさんあるだろうから、
話してくれた3倍?5倍?10倍?ぐらいは
嫌なことがあったと思っていいような気がする。

息子は学校に行きたい、友達と学校で遊びたい気持ちがあるからか、
「来週から行く」「明日は行く」「プールが始まったら毎日行く」と言う。
でも行けない。
前日の夜、寝る直前に「行きたくないなー」と落ち込む。
当然、寝付きも悪い。
大人だって「明日仕事嫌だな」と思って寝たら、
眠りも浅くなるし、疲れは翌日に持ち越すしで、最悪だ。
明日のことは起きてから考えよう!と言うようにしている。仲良しの友達と、次の日何時に行くかを決めるのもやめた。
私も言わなくなった。
「学校」も言わないよう気にするようになった。

とはいえ、休んで一日中家でゲームはどうなのか。
気になる。気にする。
ゲームOKのフリースクールもあるが私は賛同したくないと思う。
それも子どもの意思に任せた方が良いのだろうか。
悩ましい。

3月に息子が行くと決めたフリースクールは、
行ってみて、思うところがあって行かなくなった。
詰めて通ってみて感じることはある。
そういうこともあるだろうと予測していたので
学校行かないならフリースクール!絶対!とは思わない。

ついに小学校行かない、フリースクールも行きたくない、
になってしまった。
予想はしていた。
予想はしていたが、こんなに早くやってくるとは想定外だ。

ちなみに、我が家の場合、ホームスクーリングは
親子喧嘩のもとになるのでやらない。
息子が怒りっぽくなるのだ。
1年生のときに宿題をやるよう毎日言っていたのが良くなかったと思う。
私は幼少期に、小学校教諭の母が「家でも先生」と感じて息苦しかった。
私は教諭ではないが、息子に同じように感じてほしくない。
母は母でいてほしかった。
だからホームスクーリングはやらないことにした。

私としては、息子が楽しく過ごせる場所、
今日はここ、明日はここ、と選べる状況を作りたい。

フリースクールに通っている子の中には、
マンツーマンの塾に通って、
塾でその時にしたい内容を教わっている子もいる。
市が運営している不登校の子のための施設に行く子もいる。
放課後デイで月何回か運動療法に行く子もいる。
不登校の親が公民館のようなところを週1開放してたりもする。

探してみると内容はさまざまだけどいろいろある。

2箇所ほど見に行ったあと、
スイミングスクールの前を通りがかり、
「スイミングしたい」の息子のひとことで
即1ヶ月体験に申し込んだ。
自分から習いたいと言うのはいつぶりか。
本当に毎週通うのか何度も確認してしまった。

ピアノのある場所ではいつも楽しそうにひくので
近所のピアノ教室の見学も申し込んでみた。

とにかく行ってみないと雰囲気がわからないし、
1回で息子が気にいるかどうかもわからない。
「今日はここに行きたい」と息子が言えるように
翌日の予定が楽しみになるように、
手当たり次第に(でも息子と相談しながら)開拓していっている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?