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血漿膠質浸透圧(けっしょうこうしつしんとうあつ)

膠質浸透圧とは、血液中のアルブミンというタンパク質による浸透圧のことです。アルブミンには水を引き付ける力があり、毛細血管等の半透膜を隔てて濃度に差があると、血液中の水分は濃い方に引き付けられ同じ濃度になるように働きます。

通常、動脈側の毛細血管では35mmHgの血圧で水分が毛細血管の外に移動しようとします。

一方、毛細血管内のアルブミンが血管外の水分を引き付けようとする力が25mmHgで、ここでは35-25=10mmHgの力で血圧で外に移動しようとする力が強くなります。

次に、静脈側の毛細血管では15mmHgしか血圧が力を持たないため、アルブミンが水を引き付ける力、25mmHgに比べ弱くなります。したがって、25-15=10mmHgとなり、アルブミンが毛細血管内に水分を引き付けることになります。

このように毛細血管の中と外で水分が移動することで、酸素や栄養を組織内の細胞に配り、二酸化炭素や老廃物を血管内に引き込むことが出来るのです。


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