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2024 秋季兵庫県大会 組み合わせ&見どころ

こんにちは!

今年の8月も熱い戦いが甲子園で繰り広げられましたが、その裏で兵庫では秋季地区大会が開幕していました。そして地区大会はつい先日終了し、9/7(土)から開幕する県大会の組み合わせが決定しました。来春のセンバツに繋がる重要な大会となるこの秋季大会について、今日は組み合わせを見ながら簡単に今年の見どころを探っていきたいと思います。どうぞ宜しくお付き合いください。

2023年、秋二連覇を果たした報徳学園

大会方式おさらい

秋季兵庫県大会は、春季大会同様、まず県下を五つの地区に割り、さらにそれぞれ4~6チームから成る複数のブロックに分けた地区大会(予選)を行い、各地区ごとに県大会の出場校を決めます。春と違う点は、敗者復活戦があるということです。これは、1度負けたチームだけで再度5~6チームから成るトーナメント戦を行い、そこを勝ち上がっても県大会に出場できるという救済制度です。秋季大会は新チーム発足後初の公式戦ということで、どのチームもまだチーム作りから始めている時期ですので、このシステムは有難いですね。
今年はこの地区予選を勝ち上がった56チームに、夏の甲子園に出場した報徳学園を推薦校として加え、計57チームにより県大会が開催されます。そして、三位チームまでが近畿大会に進出し、センバツの座をかけて他府県のチームとの勝負に挑みます。春のセンバツは基本的に秋季大会の結果を基に出場校が選考されますので、兵庫県の場合はまずこの県大会で三位以内に入ることが目標となり、第一関門となります。

組み合わせ

9/3に行われた抽選で、トーナメントは下図のようになりました。

R6年度 秋季兵庫県大会組み合わせ

見どころ

前述の通り、秋季大会は三年生引退後の新チームの初陣となる大会であり、どのチームもいろいろと選手を試しながら手探りで戦い、経験を積みながらチーム作りをしていきます。ですので、各校の戦力ははっきり言って未知数であり、勝ち上がり予想をしたところで当てになりません。ただし、一つだけわかることは、前チームからベンチ入りしている選手がどれぐらい残っていて、どのような成績を収めたか、です。そこに着目すると、より秋季大会を楽しむことができると思います。

ブロックAの注目は、二年連続で夏の兵庫大会決勝に進出した明石商でしょう。今夏、エースナンバーを背負い力投を見せた横山くんが残っており、今秋も期待が高まります。また、このブロックの上の山は激戦となっており、明石商以外に今夏ベスト8の神戸学院大附や、昨秋・今春準優勝の須磨翔風、さらに昨秋から下級生主体で戦っており、経験値の高い彩星工科など、面白そうなチームがひしめき合っています。どこが勝ち上がってきてもおかしくないブロックと言えます。1回戦では、彩星工科-須磨翔風、姫路工-三田松聖の対戦が面白そうです。

ブロックBには、今夏の準決勝で報徳学園と競り合ったが入りました。社にはリードオフマンとして活躍した藤原くんや、2番手投手として好投した笹倉くんなどが残っており、このブロックの中では最有力チームという印象です。1回戦では、育英-加古川西の対戦が面白そうです。

ブロックCは混戦が予想されます。今夏ベスト8のうちの滝川第二神戸国際、加古川北の3校が同居し、さらに150キロ右腕・新井くんが残る滝川や実力中堅校の市尼崎、武庫荘総合、関西学院が名を連ねています。また、今年の兵庫を盛り上げた超進学校・姫路西の存在も気になりますし、北摂三田の川岸くんがなかなかの好投手との情報もあります。神戸国際には、今春、尼崎双星戦で8回参考ながら完全試合を達成した山本投手が残っていますが、ここはどのチームにもチャンスがありそうなブロックです。1回戦も、どの試合も見応えがありそうですね。

今大会は、ブロックDが「死の組」となったようです。今夏覇者の報徳学園、ベスト4の東洋大姫路が同居し、神戸弘陵、神港学園、六甲アイランド、西脇工といった実力校も揃っています。さらに、近年力をつけている科学技術や、明石商に次ぐ明石の2番手的存在となった明石清水、強豪を苦しめる力を持つ津名も存在が気になります。
注目は、エース・阪下くんをはじめ夏のベスト4メンバーが数多く残っており、今大会の優勝候補筆頭と目される東洋大姫路ですが、ベスト16で早くも報徳学園と潰し合いになる可能性があり、勝ち上がりが大変な組に入りました。報徳学園は山岡くん、橋本くんの二遊間や、春季大会でセンスを光らせていた眞栄田くんなどが残っていますが、夏のメンバーの多くが引退し、新チーム発足後初の公式戦となることから、チームの完成度が未知数です。大角監督がU-18日本代表のコーチとして台湾に帯同し、不在期間が長い点も気になる要素です。ただし、報徳学園は現在秋季大会二連覇中であり、「秋将軍」と称されるほど秋に強いチームですので、最低でもそれなりに強力なチームは作り上げてくることでしょう。
この東洋大姫路と報徳学園の少なくともどちらかが早々にセンバツへの道を絶たれると考えると、すごくもったいなく思えてしまいますね。要注目のブロックです。
1回戦は、科学技術-津名、東洋大姫路-六甲アイランドの対戦が面白そうです。

おわりに

簡単ですが、ここまで2024年の秋季兵庫県大会の見どころをチェックしてきました。秋季大会は基本的に野手が実践不足であるため、投高打低の傾向が強く、どうしても投手に注目が集まりがちです。その中で光る野手を見つけ出すのも秋季大会の大きな楽しみの一つですので、この秋も高校野球から目が離せませんね。
新チームの船出となる秋季大会はセンバツへの道となり、今後1年間の高校野球界を占う上で非常に重要な大会ですので、是非皆さんも球場に足を運んでみてください。
では!

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