見出し画像

2024年 秋季近畿大会 出場校まとめ&組み合わせ

こんにちは!
2024年も10月に入り、近畿各府県の秋季大会が終了しました。いよいよ近畿大会が開幕します。今年は一体どのようなチームが出場し、来春のセンバツへの切符を手にすることができるのでしょうか。早速、各府県の大会結果を振り返りながら、出場校とトーナメントを確認しておきたいと思います。
どうぞ宜しくお付き合いください。


大会方式おさらい

秋季近畿大会は、近畿2府4県それぞれの府県大会で上位に進出したチームが集い、計16校が参加します。参加枠は、高校数の多い大阪、兵庫が3枠、それ以外の4府県は隔年で2枠または3枠が与えられます。今年は京都・和歌山が3位まで参加し、滋賀・奈良が2位までの参加となります。会場は年ごとに6府県の持ち回りとなっており、今年は兵庫県神戸市のほっともっとフィールド神戸で行われます。

春のセンバツ大会はこの秋季大会の結果をもとに選考が行われており、近畿地区の一般枠は6枠となっていますので、センバツに出場するためには原則として最低でも1勝してベスト8に進出することが求められます。ベスト4以上に入ればまずセンバツ当確となり、残る2枠はベスト8敗退校の4校を比較して選出されます。近畿地区のセンバツ選考については以前ブログにて詳しく紹介したことがありますので、こちらの記事(センバツ高校野球 近畿地区選考の謎)をご参照ください。

それでは、ここから各府県大会のベスト8以降の勝ち上がり表を紹介しながら、出場校を見ていきます。

各府県の勝ち上がり

大阪(3枠)

大阪ベスト8以降

大阪大会を見事制したのは、履正社でした。決勝戦は大阪桐蔭との「2強対決」となり、履正社が'23年夏の大阪府大会決勝戦以来の勝利を収めています。大阪桐蔭が2位で近畿大会に登場することとなり、他府県の1位校にとってこれは脅威になるでしょう。三位決定戦は延長11回までもつれる激闘となり、今春の大阪王者である大阪学院大高が春に続いて近畿大会への切符を掴みました。大阪2強に喰らいつく存在として、近畿大会でも躍進が期待される要注目のチームですね。

兵庫(3枠)

兵庫代表

こちらの記事(2024秋季兵庫県大会 結果まとめ&総括)に詳細を記載していますので、ご参照ください。

京都(3枠)

京都ベスト8以降

戦国・京都の秋を制したのは、立命館宇治でした。決勝戦では調子を徐々に上げながら勝ち上がってきた甲子園常連校の龍谷大平安を相手に、タイブレークの末逆転サヨナラ勝利を収め、1位突破を決めました。3位に入った北稜は野球においてはあまり耳馴染みのなかった学校ですが、準々決勝では強豪・京都翔英をコールドで破るなどの旋風を巻き起こし、史上初の府ベスト4進出、そして春秋通じて初の近畿大会進出を決めました。注目したいチームの一つですね。
一方、夏の選手権制覇を果たした京都国際ですが、ベスト16で京都外大西を相手に試合を優位に進めながらも決定打に欠け、甲子園優勝投手のエース・西村くんの力投虚しく敗退しています。
ちなみに、秋の龍谷大平安は今大会の会場であるほっともっとフィールド神戸と非常に相性が良く、2012年はベスト4、2018年は優勝を果たし、ともに京都3位での出場ながら見事翌年のセンバツ出場を決めています。今大会は京都2位で登場する龍谷大平安ですが、会場との不思議な相性の良さをひっさげて2018年近畿制覇の再来を狙います。

滋賀(2枠)

滋賀ベスト8以降

滋賀は、今夏選手権ベスト8の滋賀学園が新チームでも強さを見せ、夏に続いて県制覇を果たしました。甲子園常連校の近江との対決が注目された準決勝では、13安打14得点の猛打で圧勝しています。近畿大会でも打線の好調ぶりを維持できるかに注目です。準優勝となった滋賀短大附は、近年県内で安定して8強レベルの強さを維持してきましたが、ついに花開き、初の近畿大会出場となります。

奈良(2枠)

奈良ベスト8以降

奈良大会は、天理が他を寄せ付けない圧倒的な強さで優勝を果たしました。「2強対決」となった準決勝では、今夏選手権ベスト8の智弁学園に先制を許すも、その後得点を重ねて逆転勝利を収めました。
準優勝は、34年ぶりに県決勝に進んだ公立進学校の奈良でした。

和歌山(3枠)

和歌山ベスト8以降

今年の和歌山は、実力校が順当に勝ち上がった印象です。本大会からの出場となった優勝校の智弁和歌山は、3試合で失点0と、投手陣の調子の良さが窺えます。2位の和歌山東、3位の市和歌山は、ともに粘り強さがありそうな印象です。

気になる近畿大会の組み合わせは・・・

さて、気になる注目のトーナメントは、下図の通りとなりました。

2024年 秋季近畿大会トーナメント表

一回戦は兵庫vs和歌山、大阪vs滋賀が2試合ずつとなり、さらに3位校同士の対決も2試合になるなど、アンバランス感が否めない抽選結果となりました。1位校にとってはメリットが薄いとも感じられる一方で、3位校対決を制したチームも選考委員の心象的には物足りず、センバツを決定づけるためには準々決勝での勝利も求められることが予想され、それはそれで険しい道のりであることに変わりありません。
1回戦屈指の好カードは、東洋大姫路vs龍谷大平安でしょう。名門校同士の対戦であり、また東洋大姫路の岡田監督、龍谷大平安の原田監督ともに長年に渡って高校野球界を牽引してきた名将です。岡田監督は履正社時代、この龍谷大平安になかなか勝てず苦しめられてきただけに、母校の監督となった今、雪辱を果たすべく闘志を燃やしていることでしょう。
その他にも、滋賀学園vs大阪桐蔭など、試合展開が予想しづらいカードが目白押しです。非常に楽しみですね。

おわりに

以上、近畿大会出場校と組み合わせを簡単に見てきました。今大会は常連校とフレッシュな顔ぶれがバランス良く揃っており、面白くなりそうですね。昨年同様、意外なチームがスルスルっと勝ち上がる展開もあるかもしれません。開幕が待ち遠しいです。

次回は、近畿大会を含め全国の秋季大会の結果をまとめ、記事にしたいと思います。

では!

いいなと思ったら応援しよう!