![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138382644/rectangle_large_type_2_667eb75b1d922271bed3ef32a15457b4.png?width=1200)
暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世:ゴベール大賞受賞作
カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。
あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
*
noteでは紹介を兼ねて、今日の更新分から一部引用します。
リヨン大学で文学部教授を長く務め、学部長を経て、リヨン大学とナンシー大学の学長を歴任したアントワーヌ・ダレストは、『フランス史(Histoire de France)』でゴベール大賞を二度受賞した。
ゴベール大賞(grand prix Gobert)とは、アカデミー・フランセーズが歴史学分野で「フランス史の中でもっとも雄弁な作品、またはもっとも功績を残した作品」に授与する賞だ。
研究の信頼性と節度ある判断力において、ダレスト著『フランス史』は、間違いなく19世紀最高の一冊だろう。
長年、研究機関に所属する博識な歴史学者は、1863年に刊行した第3巻でシャルル七世について次のように評価している。
————————————
シャルル七世は、歴代フランス王の中でもっともふさわしくない王としてスタートしたが、最後にはもっともふさわしい王となった。
彼はあらゆる場所で独立と反抗を見つけて、あらゆる場所で勝利を収めた。
彼は、この国が不満と落胆に満ちているのを見つけて、それを拾い上げて自信を回復させ、必要なエネルギーを与えた。
冒頭のシンプルな言い回しがいいですね。まさにこれ!
歴代フランス王の中で、もっともふさわしくない王としてスタートして、
最後にはもっともふさわしい王になった。
これまでみてきたように、19世紀は『フランス史』だらけですがw
アカデミー・フランセーズからゴベール大賞を二度受賞したという、今回のダレスト著『フランス史』はもっと知られていいと思う。
同じ作者の『ディドー伝』もおもしろそう。 ジャンヌ・ダルク、アニエス・ソレル、イザボー・ド・バヴィエール、ジャック・クールの伝記をオムニバス形式でまとめた話だとか。
*
続きはカクヨムにて。
★評価や♡イイネをいただけると作品の後押しになります。
よろしくお願いします!
19世紀は『フランス史』だらけですがw
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) April 24, 2024
アカデミーフランセーズからゴベール大賞を二度受賞した本作はもっと知られてほしい❣️
✅19世紀後半:アントワーヌ・ダレスト『フランス史』
- 歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世 - カクヨム https://t.co/NvhuKyPgJ7
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
web小説『7番目のシャルル』シリーズ
いいなと思ったら応援しよう!
![しんの(C.Clarté)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59829376/profile_55842c81c7616d30c433e4e6ce7db74f.png?width=600&crop=1:1,smart)