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リッシュモン「シャルル七世を手なずけて自分の物にする」
飽きっぽいので、いろいろ並行してやってることのひとつ
ガストン・ボークール著『シャルル七世の歴史 Histoire de Charles VII』全6巻
私訳しながら読み進めている2巻のうち、第八章まで読了。
ガストン・ボークール著『シャルル七世の歴史』2巻・8章よより
— しんの(C.Clarté) (@shinno3) December 17, 2024
リッシュモン大元帥(初期)ブルゴーニュ公と結託して悪だくみしてますね。シャルル七世を手懐けて自分のものにする→した!と報告してるけど、シャルル七世はリッシュモンを出し抜いて逃れることを考えている pic.twitter.com/kgIOt3EFQu
リッシュモン大元帥(初期)、ブルゴーニュ公と結託して悪だくみしてますね。
シャルル七世を手なずけて自分のものにする→した!と報告してる…
ていうか、元々そういう目的で近づいたっぽい。
「手に入れる」とか「我が物にする」とか、またしても誤解を招きそうな表現がーーーw
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ちなみに、2巻・第二章によると
同時期のシャルル七世は、内心では「ブールジュで受けた屈辱(凌辱・辱めを受けたこと)を恨んでおり」、リッシュモンを出し抜いて逃れることを企んでます。
全然手なずけてないし、リッシュモンの物になってないよ…
シャルルにだまされてる…😂
二人とも誤解を招く表現が多すぎて草
ありがちだけど、政略結婚を強要されたカップルに見えてきたw
なお、リッシュモンはしだいに心境が変化したようで
いつしかシャルル七世の立場に寄り添い、ブルゴーニュ公と実兄ブルターニュ公を恫喝するまでになります。
若い王を手懐けて言いなりにしようと思ったのに、逆に手懐けられてしまい、「家臣の中で一番信頼されたい、愛されたい」と望むようになるカタブツ大元帥。
根はいい人で、本気で悪だくみできる人じゃないんだろうなーと思うと憎めないです。好き!
\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/
▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声
あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。
父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。
※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。
▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
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