リッシュモン「シャルル七世を手なずけて自分の物にする」
飽きっぽいので、いろいろ並行してやってることのひとつ
ガストン・ボークール著『シャルル七世の歴史 Histoire de Charles VII』全6巻
私訳しながら読み進めている2巻のうち、第八章まで読了。
リッシュモン大元帥(初期)、ブルゴーニュ公と結託して悪だくみしてますね。
シャルル七世を手なずけて自分のものにする→した!と報告してる…
ていうか、元々そういう目的で近づいたっぽい。
「手に入れる」とか「我が物にする」とか、またしても誤解を招きそうな表現がーーーw
ちなみに、2巻・第二章によると
同時期のシャルル七世は、内心では「ブールジュで受けた屈辱(凌辱・辱めを受けたこと)を恨んでおり」、リッシュモンを出し抜いて逃れることを企んでます。
全然手なずけてないし、リッシュモンの物になってないよ…
シャルルにだまされてる…😂
二人とも誤解を招く表現が多すぎて草
ありがちだけど、政略結婚を強要されたカップルに見えてきたw
なお、リッシュモンはしだいに心境が変化したようで
いつしかシャルル七世の立場に寄り添い、ブルゴーニュ公と実兄ブルターニュ公を恫喝するまでになります。
若い王を手懐けて言いなりにしようと思ったのに、逆に手懐けられてしまい、「家臣の中で一番信頼されたい、愛されたい」と望むようになるカタブツ大元帥。
根はいい人で、本気で悪だくみできる人じゃないんだろうなーと思うと憎めないです。好き!
\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/
▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声
※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。
▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。