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『シャルル七世の軍事改革勅令』最新話、いい話だから全体公開

pixivFANBOXの新コンテンツ『シャルル七世の軍事改革と常備軍創設』最新話、
(5)遠征軍の解散と隊長候補、1445年勅令の成果を更新しました。

今回は、シャルル七世の人柄が伝わってくる良エピソードなので特別に全体公開!

戦争と流血が嫌いな人はシャルル七世以外にもいただろうけど、全方面、あらゆる身分の人に気を使いながらここまでやる人はなかなかいない。大変な苦労だったに違いない。
シャルル七世が置かれていた状況と長い治世にやったことを知れば知るほど、暗君だの馬鹿男だの蔑まれる現状を残念に思う。

Compagnies d’ordonnanceについて。
一般的には「王令部隊」と訳されてますが…🤔

1448年創設の「自由射手隊(砲兵隊)」と並べたときの漢字のバランス、
部隊の性質の違いを表現するなら「勅令騎兵隊」のほうが良い訳語だと私は思う。
そもそも、「おうれいぶたい」は一発で漢字変換できなくてめんどくさいのだ。

いつものように、全部書き終わったらオープンな場所で公開します。


参考までに、解説と目次(全体公開)から各話タイトルを載せます。

多少手直しするかもしれませんが最後まで書き終わっているので2〜3日おきに更新できそうです。

シャルル七世の軍事改革の初期構想は1430年代に始まります。『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声』最新話が1432年だから、小説の進行とリンクする時期ですし、公開するのにいいタイミングだと思いまして。ただし、web小説でガチな内政ものに需要があるとは思えず、作中で軍事改革エピソードをがっつり取り入れる可能性は低いです。




\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/

▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声

あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。

父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。

※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。

▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】

※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。


自著の紹介

新刊:ルネ・ダンジュー著『トーナメントの書』

pixivFANBOX(挿絵あり)とカクヨム(挿絵なし)でリアルタイム翻訳していた内容をリライトしてまとめました。

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。


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しんの(C.Clarté)
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