シャルル・ドルレアン『獄屋の歌』:私に安らぎを与えたまえ
先日、『7番目のシャルル』でいただいたコメントにお応えして勝利王シャルル七世のいとこ、シャルル・ドルレアンの詩を翻訳するコンテンツを立ち上げました。
前回までの5作は、19世紀にドビュッシーが曲をつけたことで広く知られるようになった代表作でした。今回は、ジャン・フランセが作曲した『シャルル・ドルレアンの5つの歌(Cinq poèmes de Charles d'Orleans)』の中のふたつめ——
幽閉された悲劇の王族詩人シャルル・ドルレアン『獄屋の歌』
一言でいえば「休みが欲しい!」という内容。
今回の詩『私に安らぎを与えたまえ』単独でも共感できるし、ちょっとユーモラスな感じさえする。
ところが、英仏百年戦争とシャルル・ドルレアンの個人的/歴史的な背景を知っていると、情緒がかき乱されます。前に取り上げた『プレザンスが死んでしまったから』の後日談ともいえる内容です。
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▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声
※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。
▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
web小説『7番目のシャルル』シリーズ
シャルル七世が主人公の小説(少年期編/青年期編)連載中。
関連エッセイ、翻訳などもあります。
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