暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世:新しい『フランス史』(1)炎上
カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。
あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
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noteでは紹介を兼ねて、本日の更新分から一部引用します。
エピクロスですって!
本題から外れますが、ジョン・ラボック著『十九世紀の異端科学者はかく語る -The Pleasures of Life-』に出てきた古代ギリシャの哲学者ですね!
3月末のスペースでちょっとだけ明かしましたが、「シャルルさん」と「ラボックさん」は10年にわたる前世記憶探求の過程で出てきたキャラクター(前世や輪廻を主張する気はないので、飽くまでもキャラクター)
この設定を受け入れるなら、シャルル七世とラボックは中身(魂)が同じということになる。
共通点を探すつもりはないのに、シャルル七世評でよく登場する「快楽(plaisirs)」という言葉はラボックの著書名(Pleasures)と同じだし、さらにエピクロスまで出てきて、えぇ、やっぱり君たちの中身は同じなの?という思いが再燃している。 もうどっちでもいいんだけどな!
話を戻します。
シャルル七世は「君主に必要な能力をすべて備えている」と評価する歴史家もいるのに、臣下に「よく尽くされるほどに嫌悪や恐怖」を感じている。
自己認識との大きなずれを感じます。
ジャンヌ・ダルクが命を賭けたり、リッシュモンが好意や忠誠心をささげるほど、シャルル七世はつらくなってしまうのでしょうね。
さて、今回紹介したアンリ・マルタンの新しい『フランス史』は、刊行当時、無視できないほどの論争を引き起こしたらしい。今風にいうと炎上したようなのです…
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続きはカクヨムにて。
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自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。