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10月21日:シャルル七世即位602周年記念日

10月21日は狂王シャルル六世の命日。
つまり、シャルル七世が即位した記念日でもあります。
1422年だから今年は602周年ですね! おめでとう🎉✨

シャルル六世の訃報を受け取る王太子シャルル(Un messager annonce la mort du roi Charles VI au dauphin Charles.)

シャルル七世の涙もろい性格を考えると、王位継承(=父の死)を喜ぶタイプではなさそうですが、記念日には違いない。

上記の絵、写実的ではありませんが、素朴な雰囲気と
居合わせた人たちそれぞれの表情の描きわけが絶妙で気に入っています。
少し拡大してご紹介しますね。

右側の侍従たち

特に、緑の人がいい表情です。
たぶん、王太子の顔色をうかがっている。

左の侍従

みなさん、手を胸に当てているけど
この人は王の訃報を聞いて十字を切っているように見えます。

王太子シャルル

使者から訃報の知らせを受け取る王太子。
他の人たちと同様に驚いているけど、泣きそうな表情に見えません…?
当時19歳。侍従たちと比べるとやや幼い顔つきをしています。

朝方、『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声』最新話で戴冠式エピソードを公開しましたが、即位記念日に合わせて投稿したのではなく、ただの偶然です。


\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/

▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声

あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。

父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。

※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。

▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】

※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。


自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。

web小説『7番目のシャルル』シリーズ

シャルル七世が主人公の小説(少年期編青年期編)連載中。
関連エッセイ、翻訳などもあります。


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しんの(C.Clarté)
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