見出し画像

ガストン・ボークール『シャルル七世とジャンヌ・ダルク』編

飽きっぽいので、いろいろ並行してやってることのひとつ
ガストン・ボークール著『シャルル七世の歴史 Histoire de Charles VII』全6巻

今、私訳しながら読み進めている2巻・第五章のタイトルはズバリ!

  • シャルル七世とジャンヌ・ダルク -CHARLES VII ET JEANNE D'ARC-

第五章のみ…といっても、翻訳中の段階で10万文字超えてるので、文庫本1冊くらいの量があります。

翻訳の進捗は、戴冠式が終わってそろそろ終盤。
ちょうど『7番目のシャルル』で執筆しているエピソードに追いつき、これから更新する話に少なからず影響を受けそうです。

敵に囚われてから処刑までおよそ1年。その間に異端審問をはじめ色々ありますが、ボークールの本はシャルル七世サイドのお話なので、二人が離れ離れになったあと、ジャンヌサイドの出来事はそんなに出てきません。

よく言われる「二人が仲違いした」説は、外野の意見であって、好意的な交流はずっと続いている。熱烈なキスをしていたという証言もあり、ちょっといい雰囲気にもなっている。

シャルル七世とジャンヌ、ふたりの心境を考えると切ない気分になります。


\ここから下は自著とコンテンツの宣伝です/

▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声

あらすじ:不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。
フランス王国史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は、兄王子の連続死で14歳で王太子になるが、母と愛人のクーデターで命からがらパリを脱出。母が扇動する誹謗中傷に耐え、19歳で名ばかりの王に即位したシャルル七世は、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。

父母の呪縛、イングランドの脅威、ジャンヌ・ダルクとの対面と火刑、王国奪還と終戦、復権裁判。没落王太子はいかにして「恩人を見捨てた非情な王」または「勝利王、よく尽された王」と呼ばれるようになったか。

※noteのヘッダとアルファポリス版の表紙画像はPicrew「IIKANJI MAKER」で作成したイラストを加工し、イメージとして使わせていただいてます。

▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】

※アルファポリス版の表紙画像は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。


自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。



いいなと思ったら応援しよう!

しんの(C.Clarté)
最後までお読みいただきありがとうございます。「価値がある」「応援したい」「育てたい」と感じた場合はサポート(チップ)をお願いします。