猫も活躍するウェストールの短編集…装画は宮崎駿さん
最近好きになったイギリスの作家、ロバート・ウェストールの短編集『遠い日の呼び声』を読んでみたら、猫が活躍する物語が3編ありました。
それぞれに味わいがあるのですが、個人的にすごく気に入ったのが「じいちゃんの猫、スパルタン」。この短編集の最後に位置する作品です。
突然亡くなった祖父の家と農場、そして飼い猫スパルタンを相続した青年が主人公。親との葛藤に傷ついていた青年は、のどかな田園風景を背景に、心のしなやかさを取り戻していきます。
本書の装画は、この物語のワンシーン