臨床心理学を専攻している大学院生が修論提出際になって精神科に入院する話5
↓前回です
今回は長くなるので二日分で終わりにします。睡眠導入剤と酒の組み合わせは絶対にしないでください!!
12/31 生きる廃墟の中でラベンダー色の朝を泳ぐ
3:00尿意で目覚め。6時間きっかりで目が覚めるのでマイスリーの入眠作用はすげぇ。しかしセルトラリンらしい悪さも出てきましたねェ…。おおよそ一週間と言ったところか。もうちょっと食欲無くなればいいのに。今から二度寝できるかしらねェ…。かといって小説を読む明るさがあるわけでもなく。あと2時間寝れたらいいんだが。よし、活字で眠くなろう。ペンギン・ハイウェイの続きだ。私は遅読だし、ワークングメモリがちゃんと覚えていてくれるかわからないけど、「アオヤマくんはペンギンの出現nのことを事実として知っているが、ウチダ君にはまだ言えないところ」まで読んだ。
これまた6:00頃眠くなるけど大丈夫、毎日のことだから。
あー、精神保健福祉士さんに、「若いのにここのことを何も文句言わずに」と言われたとMo.から聞いた。生ける廃墟に住めるとはこれはドキドキものですし、レアな体験ですし、何より臨床を肌で感じてるからカンファレンスはどうなのだろうとか、〇〇の視点から見立てるとどうなるだろうとか考えてしまう。けれど今は私も臨床域の人なのである。人のこと言えない。
5:40やはり三度おきくらいしてトイレに向かった。もうこの先寝ることもなかろう。眠いのは睡眠サイクルが合わなかったからだ。今日は風呂に入れる。この先5日ほどは風呂に入れないので入ってしまいたい。風呂も面倒だったのに、今では体を洗うチャンスとさえ思っている。不思議なものだ、あんなに億劫だったのに。お風呂。
ありがたやー個室だから電気つけてもらえた。30分早いけど。
6:00です。ペンギン・ハイウェイを進めます。実は土地勘が少しあり、あの辺の舞台の地域は少しわかった。ワクワクする。エピソード1おわり。
「サイダーの中を歩いてるみたいだね、霧雨の中を歩きながら」の表現が好き。
6:55チュイー…チュイと小鳥がなく、青に灰色を足したような空がそろそろ光を帯びていく。昨日深海スペシャルがNHKであったんだ。再放送はあるかな、見れない時間だけど。
8:30トイレからの帰り道、下の階から
「せーえーらーふくをっ!ぬーがーさーないでっ!」と聞こえてきたもんだから<胸のリボン解かないでね〜ェ!>と心の中で歌い返しました。
9:00からお風呂でした、9:30に上がってきてグルーミング、次回のフロセット作りを行った。さて、ペンギン・ハイウェイの続きを読もうかな?ペンがたまに薄くなります。詰まるんですね。ちなみにネタバレ、ペンギンハイウェイとは、海からペンギンが上がってくる一つのルートのことです。
「ハマモトさんの青ノート」のところまで読んだ。
ペンギン・ハイウェイを読み進めて感じたことは、太陽の塔や、四畳半のようなドギツイ森見節を感じないことだ。むしろスレてない少年のような愛らしさを感じるので素敵だ。人ってこんなにも変われるものなのかな…と。
本日、この年において最後の日であるが、実感が無い。何も進まなかった20xx年だったような気がしてならない。明けましてーを言わない正月は何年振りなのだろうか。私に身に何が起きたのか。この先どうなるのか、不気味な空間と思考が広がっていく…。
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朝メニュー
牛乳、食パン一枚
昼メニュー
ほうれんそう、榎、しらすの酢の物、天ぷらうどん、ご飯、りんごペースト
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12:45Mo.と面会、服を届けてくれた。すーぐ疲れてしまう。集中力がない、なぜなのか、かといって眠れないし、寝る元気もない。さあどうする。今日はエネルギーひくめのひなのかなァ。
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夜メニュー
鯖の竜田揚げ、レタス、マッシュポテト、大豆のミートソース、ご飯
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すっごいスクリーモというかデスボが聞こえる。ペンギン・ハイウェイも読む。
やはり休み方を学んでいないぞ。エネルギーのない日の過ごし方がわからず、今日も疲労感に襲われます。
1/1 すぐ目が覚める、動きたい
0:50尿意。これどうにかしたい、なぜが急にしたくなる。目が覚めてしまうのだ。デパス1mgもいれてうつらうつら…。
マイスリー切れたんやろうか。半減期は?やはりストールのエセンシャルズとか薬理の授業レジュメなど持ち込みたかったかも。
3:15また尿意で目覚め。デパス1mgも2時間も持ったってとこか。薬剤耐性つくの早くなった?入眠はできているけど、中途覚醒か早朝覚醒だと思います、そして感じていなかった部屋の乾燥を感じるようになりました。カラッッカラになる。下のフロアででかいくしゃみが連発しています。犬かと思いました。この時間4:00台が一番何もできないので嫌だなァと思います。あかりは詰所のおこぼれだけど。一応字も見えるし、本も読めるけど少し厳しい、書くので精一杯であります。尿意で目覚めるの何日目よ。毎日ですわよ。ぐっすり朝まで眠ったのって最初の頃だけな気がするね。そういえばアルバイトのない正月は10年ぶりくらいになるのだろうか。正月という気分でもないし、昨日の延長線という感じだし。何がおめでたいんだか。新しい年にハッピーて挨拶は素敵と思う。
明け方になると体が痒みを増してきます。やだ。はよ起きようです。もう寝れない(といいつつ、起床10分前にうとうとするやつ)。こんなに(明るいけど)薄暗かったらねむねむとしてしまう。
今日の夢について語ろう。ノートがなくて高校に遅刻してしまう夢だ。トイレに行きたい夢も見た。後者の夢は見過ぎなんだよ。
6:50、そろそろ夜が明けるだろう。ここは近所の山に遮られていて夜明けが遅いのか。
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朝メニュー
卵マヨパン、牛乳
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夢話をしよう(2回目)。私には度々見る同じような夢がある。最近で多いのは、「新築の家を廃墟にして前の家で暮らす」「旧家の手洗いが二つある。そのうちの一つは汚くて古くて、土壁になっている」「全く知らないわけではない家の周辺を歩く。パラレルワールド的な。」「音や空間が素敵でずっと見ていたくなる」
7:50、ようやく部屋に陽が差しました。オレンジ色です。変わらない一日、お風呂がない休日、もうここで二週間になるんだね。
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そうだ、圧倒的に私に足りていないのは運動だ。動かないとこの暖かい部屋でオフトゥぬすという魔物に喰われて眠ってしまう。この部屋からの脱出と新天地の開拓を考えた。9:00になればTVの部屋が開く。多少寒いが、日記を書くことなどはできるだろう。できるだけ眠気を感じたくないのだ。
雑誌を見る、見聞を深めるために。最近の中高生のお財布事情はどうなっているんだ。使えるお金が増えている。我々が子どもだった時よりも。これは景気の回復を意味しているのだろうか。それともただのインフレなのか。
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昼メニュー
おせちとお雑煮、みかん
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みかんは食えなかったやはり少しだけ消えたい気持ちから眠りににげている。寝ている間の記憶はないに等しい。夢で傷つくくらいでしょうか。本当の本当にそれだけで済むから、ちょっと多めにマイスリー酒をしたい、デパスでも。
嘘ならいくら吐いてもいいさ、だまされるのが嫌なら、見抜け。綺麗に騙せる人に騙されろ。
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ネタ本と小説を同時に読んで消化したくなる。与えられるとがっつきたくなる。
18:40、人々がわらわらと食堂に向かう気配で気がついた。もし文豪たちが青のりMAXを読み進めているうちに夢中になってしまった。本の同時並行読みは初めてのことなので、いい経験になるだろう。…よく口調や文体が変わってしまうのは昔からのこと。流されやすいタイプなのだろう。
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夜メニュー
すき焼きのようなもの、なます、ご飯
やはり苦しい、食べ過ぎた。お腹が張って胃が痛いのだ。主食をお粥にしてもらう。
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もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら青のりMAX
特に時間に追われていない時の本の並行読みは、ドルチェ・パーティのようでお腹が満たされる。この本に飽きたら、こちらに、あちらも飽きればどちらに。いろんなものを少しずつ摘んでいくのである。
もし私がカップ焼きそばの作り方を書いたら。
ー私は普段余計なことは言わない。ただ、3分と少しの手間でできる日本の新しい伝統料理について述べようとするときには余計なことも言ってしまうだろう。なるべく手短に済ませるつもりだが。
まずはお湯を沸かす。これはどんなに料理音痴の者にもできる究極の料理だ。ヤカンでもポットでも構わない。その間に、ビニールの包装を解くのだ。蓋に書かれている線まで蓋を開けても良い。蓋の口に向かって箱を傾けると「かやく」「ソース」と書かれた袋が滑り出てくる。ときにふりかけやマヨネーズなども入っていることがある。バリエーションが豊富なので覚えておくといい。「先いれ」と書かれているものは先に箱の中に封を切って戻すのだ。ソースには粉末、液体のに種類が存在するので驚くべからず。
そろそろ湯が湧いた頃だろう。箱の内側の線、あなたには見えるだろうか。そこまで湯で満たすのだ。乾いた麺に潤いを。暖かさを。
ソースの話に戻ろう、液体ソースは湯を注いだのちに蓋に乗せるのがマナーだ。おっと長く語り過ぎてしまったようだ。
3分が経った、湯切りをして蓋を剥がす。諸君らが蓋についた火薬をどうするか、それは見ものだ。ソースをよく絡める。満遍なくだ。麺の色が均一になるまで。
部屋に立ち込めるソースの香りにうっとりしないものはいないだろう。そして一口食べるごとに、なくなってしまうという寂しさも噛み締めるようになるだろう、
こうして日本人たちは3分という時間を愛おしみ、希望という名の麺を温めるのだ。
(テーマもピントもないので没!!)
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今日はどこまで書くのだろうか、なぜ書きたい?それはOTがないから。そうなのかな、うーん、わからん。
20:00お薬の時間だった、この部屋について「部屋らしくなってきたね」と言われた。どうやら、この部屋の王が私ということが客観的にも見えてきたのだな?
本や雑誌が平積みになって、荷物が一箇所にまとめられているから、ここはわたしの部屋だ。使わない空間もあるが仕方ない。
もしそばを読んで気になった作家さんはYoshi、アルフレッドベスター伊藤計劃(文体が素敵)
続きます
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