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他人を救いたいのは、自分を救いたいから

気がつくと
誰かの役に立ちたいとか、
目の前の困っている人を助けたいとか、
どうかすると偽善なんじゃないかと思う自分がいて、それがどうしてなのか分からずにいた。

でも、きっと、それは
目の前の人を自分だと思っているから。

赤の他人を救っているわけではなく、
過去の自分や、未来の自分、そして今の自分を救いたいんだと思う。

いや、そもそも目の前のその人が本当に救われているかどうかさえも分からない。
それでも、自分の目に映るその人は助けを必要としているように見えるし、そして、もし自分が同じ状況に置かれていたならばやはり助けを必要とするし、手を差しのべてもらえると嬉しい。

だから、かつて自分が欲していた場所を作ろうとしている。

誰かに自分の胸の内を聞いてほしい。
変にアドバイスとかせずに、ただただ聞いてほしい。
本当は辛くて辛くてたまらない、とただ素直に言いたくて、でも、大切な人にそれを言ってしまうときっとすごく心配されるし、慰めてくれるし、私以上に苦しませるかもしれないから言えなくて、大丈夫と言ってしまうし、大丈夫そうな顔をして過ごしていたけど、本当は辛かった。

そんな時に、辛いといえば、何がどう辛いのか聞いてくれて、意味もなく辛いといえば、ああ、そうか、意味もなく辛いんだねと言ってくれて、変に慰めようとはせずに、ただただ黙って聞いてくれて、なぜか一緒に涙まで流してくれて、ああ、こんなに辛いんだねと言ってくれる。

多分、私が求めていたのはこういうの。

今の自分の気持ちに寄り添ってくれて、理解しようとしてくれて、静かに聞いてくれる。

今、私がしたいのはこういうの。

そうすることで、私自身が救われる気がする。


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