NLPワークで腰の痛みの治療[50代女性Eさん]-③
では、前回の続きです。
ここから少し話が変わります。
皆さんは、過去に何か良いアイディアが浮かんだり、閃いたみたいなことありますか?
ありますよね?
誰しも何かしら良いアイディアが浮かんだり、閃いたりしたことはあると思うんですが、その中でも特に印象的だった閃きについてEさんに聞いてみました。
E「え、次は閃きですか?
えーと、あったと思いますけど、急に言われると咄嗟に出てこないですね。何があったかな〜…」
焦る必要はないので出てくるまで待ちます。
E「ん〜、あ、じゃあ、ついこないだのことですけど、娘の家のキッチンの収納をした時かな」
おー!娘さんの家のキッチンの収納で上手いこと収納出来たんですね。いいですねー。
では、Eさんに
次はこの閃きのパートを召喚してもらいます。
こちらのパートはさっきのポニョポニョさんとは違って、しょっちゅう使っているはずなので簡単にアクセス出来ると思います。
まずは、娘さんのキッチン収納の時のことを思い出してもらい、その時のモードに少し浸ってみてもらいます。
E「はい…」
ここで何か見えるもの、聞こえるもの、感じるものがないか聞いてみました。
E「何かキラキラしてます。星みたい」
さすがにここまでくると、もう慣れてきてすんなり見えるものを疑わず口にしてくれますね。
そして、さらに聞いていくと、
E「色は黄色、大きさは小さいです」
とのこと。
では、その閃きのパートに
『教えて欲しいことがあるので協力してもらえますか?』と聞いてみてもらいます。
E「はい、(聞いてみています)
大丈夫そうです」
オッケー、大丈夫そうですね。
では『先程のポニョポニョさんの肯定的意図を満たす新しい方法や行動をみつけようと思うが、何か良い方法を教えてもらえないか?』を聞いてみてもらいます。
E「はい。(聞いてみています)
え…何か騒いでる…?みたいです…
なんだろう、これ?騒いでいるとしか…」
ほほう、いいですよ、『騒ぐ』ですね。
では、もうひとつ教えてもらいましょう。
E「はい。(聞いてみています)
『家族と過ごす』」
『家族と過ごす』ですね。
さらにもうひとつ教えてもらいましょう。
E「はい。(聞いてみています)
なんか笑ってます」
『笑う』ですね。
オッケーです。
では、閃きのパートに対して
出て来てくれたこと、
そして今日もまたアイディアを授けてくれたことに感謝の気持ちを伝えてもらいます。
そして、『これからも創造力を発揮する時にはよろしくお願いします』と伝えて体の中に帰ってもらいましょう。
E「はい。(諸々お伝えしています)
…はい、伝え帰ってもらいました」
はい、では少しブレイクしましょう。
Eさん、ふぅと力を抜いて体を動かしブレイク。
では、ここからもう一度ポニョポニョさんに出てきてもらい、今、閃きのパートに教えてもらった中から腰痛の代わりに出来るものがあるか選んでいただきましょう。
Eさん、左手を上に向け🫲再度ポニョポニョさんを召喚しました。
まずは、ひとつめの『騒ぐ』はどうか?
YESかNOか分かりやすく合図を出してもらいます。
E「はい、(聞いています)
…んー、NOみたいです」
続けて、ふたつめの『家族と過ごす』『笑う』もそれぞれひとつずつ順に聞いていってもらったところ、なぜかどちらもYESの反応。
では、もう一度聞いてもらいます。
ひとつめはもういいので、ふたつめとみっつめを順に聞いていきましょう。
Eさん、再度聞き直しましたが、やはり返事は同じ。どちらもYESのようだと。
なるほど。では、どちらもYESなんでしょうね。
『家族と過ごす』『笑う』のどちらも大事にしたらいいのかもしれないし、『家族と笑って過ごす』なのかもしれないですね。
どちらがしっくりくるか、Eさんに確認します。
E「ん〜、、『家族と笑って過ごす』ですかね」
『家族と笑って過ごす』ですね。
では、協力してくれてありがとうと伝えて、ポニョポニョさんには帰ってもらいましょう。
Eさん、ポニョポニョさんに感謝を伝えて帰ってもらいました。
そして、ここで名前を変えることも出来るので、その旨お伝えしましたが、そのままのポニョポニョで良いとのことでした。
そして、もう一度ここでブレイク。
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さて、一旦ここまでのことをまとめます。
Eさんが不都合に感じていた腰痛には、その裏にすごく大切な想いがありました。
簡潔にまとめると、『人間関係を良くする』ことを意図して『腰痛』を起こしていたということです。そのパートの名前がポニョポニョさん。
そして、『腰痛』ではない別の方法で『人間関係を良くする』意図を満たせないか?
閃きのパートにアイディアをもらい、その中の
『家族と笑って過ごす』ことで『人間関係を良くする』に繋げるとポニョポニョさんが納得したところまできました。
ただ、Eさんの中には複数のパートが存在するので、もしかするとこの決定に不都合なパートが存在するかもしれません。一度、これで良いか?と全体に向けて聞いてみてもらいます。
もし、不都合なパートがいれば、体の中で違和感が出ると思います。体に聞いてみてもらいましょう。
E「なるほど。はい、では、聞いてみます。
…何も違和感はなさそうです」
はい、違和感なさそうとのことですので、では、無事に決定しました。
パチパチ👏パチパチ
Eさん、言われるがままにいろいろ答えはしたものの、何が何やらいまいち理解はしきれていなさそうです。ところどころ出たキーワードはもちろん理解出来ているんですが、恐らく全部がきちんと繋がってはいないんじゃないかな〜と思います。そして、それでいいのです。
これからは『家族と笑って過ごす』を意識すれば良いんだな、ということは印象に残ったと思うんです。
これ、Eさんの無意識の部分でしっかり理解出来ていますので、現実世界でこのことが繋がってくるには少し時間はかかると思いますが、不思議なことに一度無意識が理解してしまうと現実はそのように進んでいくんです。
というのがNLPの考え方。
果たして、Eさんの腰痛は本当に治るんでしょうか?気になりますね。
そこで、Eさんのその後の経過をしばらくしてからまた追っていきたいと思います。
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ちなみに、治療家の仕事は本当はここまでで、この後の治るかどうかはご本人に任せるべきだと言われています。
治すことに拘る治療家は治療家のエゴが出てしまって、また別の問題が乗っかってしまうんですね。治せる治療家と思われたい、とか、治せるからいっぱい患者さんに来てほしいとか、治して自信をつけたいとか。
本当に治せるのは、実はご本人だけなんです。
治療家に出来るのはそのほんのお手伝いだけ。
ご本人がどうして治したいと思っているのか、本当の本当に直したいと思っているのか、痛みの裏にある大切な想いにちゃんと目を向けた上で痛みを手放そうとしているか、大事なのはそこ。
ただ、それを分かった上で、ちゃんと治った〜という事例を見てみたいのです。
これまた私のエゴなんですけどね…。トホホ
⭐︎こちらの記事はEさんの許可を得て掲載しています。原則、カウンセリング内容を他者へ許可なく公開することはありません。
※これは、現在勉強中のNLPワークを通して試験的に実施している治療で、その後の経過も引き続き追っていく予定の記事です。
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