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オールドメディアと僕  新見正則

時代が一気に動きましたね

新聞や地上波などのオールドメディアの凋落は甚だしいと思っています。世論の誘導を行いたいオールドメディアと、自由闊達に意見を言えるSNSなどのニューメディアの対比がとっても面白いと思っています。
 

オールドメディアの卑怯さが際立つ

オールドメディアの報道に間違っていることは少ないと思っています。しかし、敢えて伏せている情報はたくさんあります。

「〇〇が告発された」といった見出しを散見しますが、告発だけならじつは誰でもできます。告発がなされた後、その告発が警察や検察で受理されるか、そして捜査が始まるか、警察から検察に書類送検されるか、検察が起訴するか、そして裁判で有罪になるかが本当は大切な報道です。

もしも「〇〇が告発された」という報道をしたならば、その後もしっかりとその進捗状況の報道を行って頂きたいと思います。誰でもできる告発が行われたことにニュースバリューがあるのでしょうか? 僕には印象操作にしか思えません。
 
他にも「書類送検された」「起訴された」などの報道をよくみます。しかし、そのすべてが有罪とはなっていません。もしも、そんな報道をしたのであれば、責任をもって、その後、有罪になったのか、無罪となったのかをしっかりと情報として流すべきです。情報に嘘はなくても、有罪とならなかった場合、有罪を連想させるような報道をされれたほうには影響がでます。そのままにするのは卑怯で、メディアが報道の責任を放棄しているようにみえます。

SNSは玉石混交だけれど

SNSなどのニューメディアはだれでも新聞社にも放送局にでもなれるので、玉石混交です。それでいいのです。そんな玉石混交の中から、正しいと思える情報を探すことが、メディアリテラシーがある人の楽しみです。
 
オールドメディアが発信できる情報を敢えて発信しないことは昔からです。ジャニー喜多川氏の一連の事件はその典型です。自分達にとって都合の良い情報だけを流すという姿勢です。周囲に忖度して情報発信を控えるということです。

僕もオールドメディア 

しかし、実は同様のことを僕も行っているのです。製薬会社からお金を頂いている講演会で、僕はその製薬会社の不利になるデータはあまり出しません。エビデンスがないとか、臨床試験で勝ち抜いたものもあれば負けたものはその何倍もあるとか、副作用報告で臨床試験が頓挫したものがあるとかの情報です。
 
一方でお金を頂いていない発信では、そんな忖度をせず自由に自分の意見を語っています。僕もオールドメディアと同じようなことをやっているのです。メディアにしろ僕の講演会にしろ、そんな事情を斟酌して、そこから情報を得て頂くことが大切なのです。

立場によって発言は変わるもの

 オールドメディアの不誠実さを論じることは自由ですが、僕のようにすくならからずオールドメディアと同じことを行っている人や団体は少なくないと思います。人それぞれ立場で発言は変わります。僕も虚偽の発言はしませんが、情報を伏せることはあるのです。自分のそんな行為を反省しつつも致し方ないかなと思う自分がいます。

忖度なしに自由な発言をできる場所

せめて自由闊達に議論ができるように、クローズドの会員限定の漢方の勉強会をやっています。モダン・カンポウカンファレンスです。是非、ご興味がある方はご参加ください。


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