見出し画像

うがい薬より、断然カンポウだ!  新見正則


新たなる品不足だよ!

茶色いうがい薬が品切れだそうですね! 大阪府知事がポビドンヨード入りうがい薬を新型コロナウイルス感染者が使用したところ、唾液からウイルスが検出される人が減ったという記事をRT(リツイート)したようです。茶色のうがい薬を扱うメーカーの株価が急騰したり、薬局でうがい薬が品切れになるなど、ちょっとした混乱が始まりました。そして、その後すぐに「誤解ないように申し上げると、うがい薬でコロナ予防効果が認められるものではありません。重症化を防ぐ効果の検証はこれからです」とツイートしたそうです。

突然の「うがい」クローズアップです

インフルエンザの時は、手洗、うがい、マスクが3点セットであったように記憶していますが、そのうがいがまったくメディアから消えて、僕も不思議だなと思っていました。インフルエンザは上気道感染ですが、新型コロナウイルスはむしろ消化器官からも感染するからという理由なのでしょうか。

そもそも、新型コロナウイルスも呼吸器感染として認知されていたものでしょうから、やっぱり「うがい」に言及しないのは、そもそもうがいがインフルエンザにも無意味だったように僕には思えます。

じつは、昔からマスクしてませんでした

漢方薬を処方するようになって、僕はいろいろな患者さんを拝見するようになりました。もちろん、インフルエンザ疑いの方もたくさん拝見していました。じつは当時から僕はマスクを着用していません。

僕の外来にはなぜか僕と話をしたくてやって来る患者さんがとてもたくさんいるのです。マスクを付けると顔が見えなくなるります。そうなると僕はどうも自分の医師としての魅力を100%出せない気がするのです。それでマスクは着用しませんでした。それでも僕は急性発熱性疾患で外来をドタキャンした経験は1回もないのです。仕事を休んだこともありません。

葛根湯の決め手、 飲むタイミングですよ!

風邪やインフルエンザに罹ったかなと疑うときにはすぐに葛根湯(かっこんとう)を飲みます。数時間ごとに飲むと、少しずつ体がほてって、そしてじわーっと発汗します。うまく汗をかければ解熱します。それで事なきを得るのです。

ともかく漢方を飲んでおけば

わが家も基本的に同じ対応です。元気な高校生の娘は麻黄湯(まおうとう)、僕は葛根湯(かっこんとう)、家内はちょっと華奢なので麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、そして数年前に亡くなった高齢の母は香蘇散(こうそさん)が愛用の風邪撃退!漢方薬でした。

そして、インフルエンザのような高熱や関節痛があるときは、全員、麻黄湯(まおうとう)を飲むのです。そんな対応で娘は16年間でたった3日しか急性発熱性疾患で学校を休んでいません。

桔梗湯のうがいは超オススメだよ!

うがいをしない僕ですが、頻回にお水やお茶を飲むようにしています。そして喉が痛いときは桔梗湯(ききょうとう)という漢方薬を500mLのお湯に溶かして、そして冷蔵庫で冷え冷えに冷やして、1口含んで、うがいをしながら飲み込みます。頻回にこれをやります。これはとっても効きますよ。そして、患者さんに勧めても喜ばれています。

殺菌作用があるといわれるうがい薬でうがいすると、善玉菌も死んでしまうでしょう。僕は今回の大阪府知事の発信が正しい情報かどうかはしりません。だけど、どうせうがいするなら桔梗湯(ききょうとう)のうがい、そしてその後、そのまま飲んでしまう作戦は安全でいいな、と思っています。

いろんな情報があったほうがいいよね

影響力がある人がSNSで発信したり、RT(リツイート)するときは、その後の影響も考えて行うべきのように思います。でも、SNSが普及した今日この頃。アメリカの大統領もどこまで正しい情報かはわからないことをたくさん垂れ流しています。受け取る側がリテラシーを持って、取捨選択することが必要と思っています。

それってホント? という視点で生き抜こう

僕は限られた情報だけが発信されるよりも、いろいろな情報が発信されて、受け手が正しく判断することがなにより大切と思っているのです。一方的に世論を創り上げるために情報を垂れ流すテレビの時代から、誰もが情報を発信できるSNSの時代にパラダイムシフトしているのです。

最近は突然連日のYouTubeライブ漢方Q&Aですよ。
参加できなくても大丈夫。録画のチャンネルをチェックしてネ!
(ちなみに次回は明日といつもどおり金曜の21時ですよ)

漢方が効くってホント? 
モダン・カンポウで、ともかく試せばすぐにわかりますよー
そんな先生にお勧めの1冊はコチラ↓


いいなと思ったら応援しよう!