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事業の多角化経営に成功している会社をリサーチしてみた
シンチャオ!
時代の変化に対応するために、事業を多角的に経営し事業柱を分散的に運営する企業が増えてきています。
サイバーエージェントは早期で広告代理店事業を脱却した最たる企業であり、ホリエモンことライブドアがHP制作の受託モデルから、球団運営や金融業への参入を試みたりと、キャッシュを稼ぎつつ、新たな事業機会を探り続ける必要性は今も昔も変わらない気がします。
私は広告代理店で新規事業を担当しており、新たな事業機会へのスルーパスを出すことがミッションなので、日々新たな事業機会を探り、広告代理店の利ザヤモデルからどの方向で脱却していくかを日々悶々と検討しています。
そんなこんなで、業種問わずに、他社がどのように事業の多角化を行い、異業種参入を行ってきたかを調べていたので、備忘録的に代表的な多角化事例をざざっとまとめてみました。
業界非特化型
ドーナツ社
個人的に好きな会社なのですが、完全自己資本経営で、DenA出身の新卒2名の方が立ち上げた会社です。
全体売上も160億円で事業内容も、SaaS、ゲーム、ライブ配信事業と多岐にわたります。
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中でもSaaS事業のクラウド勤怠管理「ジョブカン」は15万社への導入と市場認知度が高い事業になります。
新規事業を常に開発し続けている印象で、自己資本経営の強みでもありますが、チャンスがある事業機会があればチャレンジしている素敵な会社です。
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ドーナツ社は個人的に好きなので、詳細に分析してnoteを改めて書きます。
スプリーブ株式会社
スプリーブは非上場の強みを生かしてスモールビジネス(100億円以下の市場)からビッグビジネス(100億円以上の市場)の領域で幅広く事業を拡大しています。
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これは勝手な推測ですが、多角的に事業を運営することを想定して、経営にコミットできそうな若手を採用して社内で教育したり事業開発の機会をフルで提供している気がします。
株式会社ラクスル
マッキンゼー出身の松本さん率いる事業化集団のイメージが強い会社です。印刷ネット事業の「ラクスル」からTV広告分析SaaS「ノバセル」SaaS管理SaaS「ジョーシス」などマーケットプレイスとSaaS事業を軸に、各領域で事業を展開しています。
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ラクスルは、印刷事業者を紹介するアフィリエイト事業から始まっています。事業立ち上げから成長するまでの過程は、事業経営のお手本中のお手本であり教科書の載るべき、載って欲しい企業です。
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Visonal
ダイレクトリクルーティングの市場を創出したビズリーチを創業された南さんが代表を務める会社。
HR Techを中心として事業を展開し、テクノロジーを起点として社会課題を解決する事をミッションとしています。
HR Tech領域の次の市場で事業基盤を固めるべく、レガシー産業の物流業界やニーズが顕在化されつつあり将来的に市場規模を大きく期待できるセキュリティ業界に進出しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1653116756977-8CMCPAM0jF.png?width=1200)
業界非特化型(超有名企業版)
サイバーエージェント
言わずもがなの企業ですが、早期で広告代理店事業からの脱却を藤田さんの強烈な意思により実践し、現在は多岐にわたる事業を展開しています。
凸版印刷
意外と知る人がいないのですが、買収、資本提携、業務提携、事業立ち上げなど、手段を問わず、新たな機会があればリソースを投下し続けているのが凸版印刷です。
オープンイノベーションへの試みが明るく、相当な数のアイデアを検討している印象です。
トライされている事業領域が広すぎるので、気になる方はプレスリリース情報を追ってみてください。相当な数の取り組みが公開されています。
セプテーニ株式会社
今は電通資本グループに入ってしまいましたが、デジマ支援を中心事業として、漫画事業や化粧品事業など多岐にわたる領域で事業展開をしています。
私も過去にグループ会社の新規事業の立ち上げに関わらせて頂きましたが社風も素晴らしく事業案を積極的に考えられる組織体制や制度があるように見受けられました。
楽天グループ
規模が大きく現実離れしたように思えますが、楽天の多角化の基本的な戦略は「市場があるマーケットで他社が強くない領域で徹底的に勝つ」です。
楽天イーグルスの立ち上げに大きく関わっていたビジョナルの南社長の元上司でもある小澤さんの記事に、競合に打ち勝つ事業案の作り方について詳しく書かれているので必見です。
楽天銀行、楽天トラベル、楽天ペイなどありますが、どれも後発で参入し市場シェアを奪っています。楽天ペイは競合が存在する中で、国内のクレカ市場の3割を取っているJCBと一早く連携して、競合が取り組めない施策を早く実行しています。
LIFULグループ
創業者の井上さんは元リクルート。今でこそ巨大なネットやテクノロジーを基盤とした事業を展開していますが、当時入社したリクルートコスモスは、マンション売買の仲介。マンション売買仲介時に、購入希望者の物件が審査に落ち、あらゆるネット情報から再度物件を調査して売買につなげたのが、ライフルの創業きかっけ。
「全ての不動産情報をネットで集約して提供する」という自身の不の体験から創業されたのがLIFUL株式会社です。
インタビュープラットフォーム、介護事業所、マーケ支援、倉庫事業、レンタルペース、など幅広く多岐にわたる事業を展開。社内でも「SWITC」という社内新規事業制度があり、年間150件以上のアイデアが生まれているそうです。
デジタルガレージ
創業者はあの有名な、インターネット黎明期に日本で最も早くインターネットの世界に触れたと言われる伊藤穣一さん。13歳の時点で「子供ではない」と、ニッケル水素電池(携帯,PC,EV,ハイブリッドカーなどに使用される電池)を発明した科学者に絶賛されていたそう。
GAFAやBATが存在せずパソコンも一般的にまだまだ普及されていない時に、「デジタルキャッシュ」という著書を出版し、3万円でしか買えない名作になっております。数十年前に昨今の話題であるWeb3.0に触れていたのは伊藤さんです。
デジタルガレージはネットといようりかはテクノロジーを起点としてサービスを複数展開しており、デジタルガレージ特集を組める程深い領域で幅広くサービスを運営しているのが決算資料から読み取れます。
![デジタルガレージ決算資料](https://assets.st-note.com/img/1653113121819-jIDAHDXJtF.png?width=1200)
![デジタルガレージ決算資料](https://assets.st-note.com/img/1653113122069-rTy4Crw1t4.png?width=1200)
![デジタルガレージ決算資料](https://assets.st-note.com/img/1653113140969-dXVNkWXKnN.png?width=1200)
ここまでが業界非特化型_超有名企業の多角化事業に成功している会社になります。次回もこのシリーズで多角化経営の事例をインプットしていきたいのですが量が多いので、2つの領域に絞って更新していきます。
業界特化型_大規模資本で展開する企業例
アスクル
Monotaro
セコム
KADOKAWA
業界特化型_非大規模資本で展開する企業例
マネーフォワード
エムスリー
エスエムエス
アトラエ
メドレー
弁護士ドットコム
マークラインズ
鎌倉新書
WANTEDLLY
ワンキャリア
アイスタイル
上記に加えて下記もやっていきます。
今後多角化するだろう企業
イトクロ
ポート
Gamewith
カラダノート
インターワークス
シェアリングテクノロジー
デジタルプラス
ペットゴー