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【お題拝借】プロの対人技(ワザ)に学ぶ(48歳・会社社長)

名古屋市にお住まいの48歳の会社社長Mさんから頂いたお題を紹介します。

名古屋市天白区にある友人が経営するカタリバ「スタジオ・グリット」でお題拝借
人柄も素晴らしい社長のMさんと酔っ払いの私
会場で私がハマった愛知県豊田市の限定酒「ほうらいせん吟醸工房

大学は理系でしたが、どうも理系分野が苦手で、人との交わりが好きです。
今の仕事とお客様にお付き合いを頂いているお蔭で、対人能力が磨かれてきたように思います。

48歳・会社社長Mさん

そこで今回は、Mさんから頂いたお題「仕事とお客様のお蔭で対人能力が磨かれた」を拝借して、「プロの対人技(ワザ)に学ぶ」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。

【私ならこう考える】

プロのカウンセラーにとって、
相談者が「訴えていること」を聴き取り、
その奥に隠れている相談者の「真の問題」(多くの場合、相談者自身が気付いていない)を探り出すことが出来るか否かは重要な課題です。
 
口で言うのは簡単ですが、経験の浅いカウンセラーにとって
相談者の訴えを聴き取り、訴えの奥に潜んでいる真の問題を探り出すのは
高いハードルです。

プロのカウンセラー

相談者の応答中から、相談者の抱えている真の問題を探し出す“手がかり”は3つあります。

1つ目の手がかり
 “冒頭に言いだしたこと”から
幾つかの仮説のイメージを膨らませて、
 
2つ目の手がかり
気持や感情が入った言葉と、その際の表情や声のトーンなど非言語の変化”と
3つ目の手がかり
何度も出てくる言葉(キーワード)”とで、
仮説のイメージを絞り込んでいきます。
 
言い方を変えると、プロのカウンセラーは、
この3つを“手がかり”にして、
相談者が心の中に秘めている「喜び」や「怒り」や「違和感」や「不安」のエネルギーが
体の外に形を変えて顕在化した姿を掴み、
相談者が一番訴えたいことは何か?
相談者の真の問題は何か?
について見立てをしていきます。

プロの作家

プロの作家は、物語の主人公を読み手の相談者に見立て
読み手を空想の旅に連れ出す達人だと思います。
 
まず“作品冒頭の書き出し”で読み手のイメージ(これから始まる物語の)を膨らませます。
読み手は読み進むにしたがって膨らんだイメージを少しずつ絞りこんでいきます。
(最後にどんでん返しが待っているかもしれない、とワクワクしながら)
 
名作の(皆さまご存知の)「冒頭の書き出し」を紹介します。
 
●    川端康成(雪国):国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
●    夏目漱石(吾輩は猫である):吾輩は猫である。名前はまだ無い。
この「雪国」と「吾輩は猫である」の最初の言葉はあまりにも有名ですね。次はどうでしょうか?
 
●    太宰治(人間失格):私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
●    三島由紀夫(金閣寺):幼時から父は、私によく金閣のことを語った。
●    森鴎外(ヰタ・セクスアリス):金井 湛 君は哲学が職業である。
●    井伏鱒二(山椒魚):山椒魚は悲しんだ。
●    司馬遼太郎(坂の上の雲):まことに小さな国が、開化期をむかえよう  
                 としている。

 
どうです?
私が言うのも可笑しいですが、けっこう秀逸だと思いませんか?
ちなみに、川端も夏目も太宰も
冒頭の書き出しは、作品全て書き終えた最後の最後に時間を掛けて手直しをする、と聞いたことがあります。
 
何かの参考になれば幸いです。

最後に 名古屋市天白区 スタジオ・グリット で検索してみてください。
新しい学び、新しい繋がりが生まれるフィールドです。

アナタの輝く未来のために!


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