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【キャリア相談】 トップの引き際(71歳・会社社長)

福井市にお住いの71歳の会社社長Bさんから頂いた相談を紹介します。

Bさんに福井の名物を食べてって、案内して頂いた「ヨーロッパ軒 春江分店
でキャリア相談を頂戴。店名を備忘する為に写メ。カツ丼タレは追いソースでした。
福井名物の ソースカツ丼 定食 を注文しました。後半は味変でカツ丼タレを掛けて
うま味を2倍楽しめました。
Bさんは 特製ランチ を注文。これも美味しそうです。

社長として4期目を迎えました。これまで社長として特に人を育てて活かすことに注力してきました。今期を最後に後は息子に任せてキッパリと引退するか、会長として息子をサポートする役に回るかで迷っています。

71歳・会社社長Bさん

そこで今回は、Bさんのキャリア相談「社長を辞めて引退するか、会長として新社長をサポートするか」を頂戴して、「トップの引き際」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。

【私ならこうする】

今年だけでなく、来年、3年後、5年後、10年後も企業を継続させていくことは、(社員や株主や取引先など)ステークホルダーとの関係を維持する上の大前提となります。
ちなみに、俗に言う「ゴーイングコンサーン」は、こうした利益関係者に対して「永遠の誓い」を立てる意味から生まれた言葉だそうです。

財を遺すは下、事業を遺すは中、      人を遺すは上なり

私は、仕事先の会社の社長室で、後藤新平氏のあの有名な言葉
「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり」の入った額縁を目にすると、自分が事業会社の社長時代に感じていた「永遠の誓い」のプレッシャーが蘇ります。
 
プロ野球の名監督だった故野村克也さんは、コーチたちに対して
後藤新平の言葉をもじって
財を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すのは一流
と伝えていたそうです。
今のプロ野球の監督、コーチの中に 野村学校の生徒が多数いることを思うと
野村克也さんは有言実行の人だったのだと思います。

後藤新平の言葉の真意

さて、後藤新平氏のあの有名な言葉
「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり」
に続きがあることは意外と知られていません。
それは、
「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり 
されど 財無くんば事業保ち難く、事業無くば人育ち難し
というものです。
 
後藤新平に言わせれば、
・アナタが残す「」と「事業」はゴーイングコンサーンの基盤となり
・アナタが残す「」はゴーイングコンサーンの担い手となる
という事でしょう。
 
その上で考えてみたいと思います。
アナタの本心(A)に近いか(B)に近いかを。

(A)無力な自分だが努力して頑張ってきたことが奏功して基盤は残せた。
この先は新しい視点を持った若い人に託した方が会社にとっても社員にとっても望ましい。
 
(B)有能な自分が頑張ってきた結果ある程度の基盤は残せたがまだまだ不十分、ますます激動する世の中、やはり他の人には任せられない、最後まで自分が見届ける。
 
アナタの本心が(A)に近いか(B)に近いか確認できたら
次の3点を自分自身に問いかけて再考してください。
・自分のプライドで判断していないか
・自分の我欲ではないか
・自分の先見性は本当に優れているか
 
その上で
アナタが出した結論なら 
私はアナタの結論に賛成します。
 
アナタの輝く未来のために!






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