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旅に出るにも。

うららかな春の陽気を感じる三月は、
年度末という慌ただしい時期ではありますが。

啓蟄過ぎたからか太陽のパワーがメキメキと
感じる日差しから、芽吹く春へと向かっている
足音が聞こえるかのような今日。

沖縄では風が心地よいうりずんと呼ばれる
季節が大好きで、短い春の陽気に鬱々とした
気持ちも上向いて来ます。

今週は私の確定申告があるだけじゃなく、
今年の4月から小学新一年生になる双子の
準備もいろいろとあり、引き続き目まぐるしい。

自分だけでなく世間さまも急ぎ足の時期、
無理くりでも時間をつくって行きたくなるのが
海です。

夏の日差しの眩しい時期と違い、柔らかな紫外線のためか海の色彩が水彩画のように美しい。

私は生まれ故郷の海の色を、馬鹿の一つ覚えみたいに「エメラルドグリーン」と表現しますが、
今時期の海は胸に迫るように美しい色彩なんです。

よく「沖縄の人は、自分の生まれた沖縄が好きよね。」
と言われがちですが、私自身が生まれ島である
沖縄を心から好きだと思えるようになったのは、
30代になってからなのです。

日本のなかの異国だった歴史をもつ島で生きていくなかで、自分自身の「アイデンティティ」の所在について考えることも多々ありました。

でも年齢を経るごとに地元・沖縄に対する
愛着が湧いてきたのは、私の人生で他の土地から沖縄に移り住んできた人たちとの交流があった
からかも知れません。

彼・彼女らの目を通した「沖縄」は、とても魅力的です。
長年暮らしていると見落としがちな、些細な季節の変化も愛おしく感じられるようになったのです。

移住して長い友人の一人が
「一年中、花が咲いているのが素敵だと思う。」
と話しているのを聞いて。

私にとって、そんな当たり前のことが魅力なのか…という驚きと共に、日常に溶け込んでいた
景色に咲く花々に「名前」があることに、あらためて気づかされたのは、生きていく上での財産になっていると思います。

思い返せば、亡き祖母も庭木に水やりをしては
月下美人やグァバなどの花や果樹の名前を教えてくれる人でした。

冬から春にバトンが渡されていく、
最近では黄色いイペーの花が
「春が来るぞ、人間たちよ浮かれなさい。」
と言わんばかりに賑やかに咲いています。





青空に映える黄色いイペーの花。

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