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古代ローマの月名。
6月といえば「June bride」と連想する私は時代遅れだろうか。
ジューンブライド。
いわゆる「6月の結婚式」は古代ローマ神ジュノーの守護や加護が受けられるのでヨーロッパでは、6月に結婚をすると幸せになれるという言い伝えがある。
日本では梅雨の閑散期にウェディング業界を盛り上げるためマーケティング的に広まり、六月の花嫁は幸福の象徴のように言われてきた。
私自身の結婚式は3月だったが夫側が決めた日取りに従ったので、ジュノーの加護を受ける月に式を挙げる選択肢はなかったのだけど。
自分自身の生まれ月でもある3月に結婚式を挙げたこと自体に後悔はない。
さらにいえば3月のローマ神はジュノーから
生まれた軍神Marsの加護を受けていることも
大変気に入っている。
ローマ神話によるとジュノーは、花の女神フローラからもらった魔法の花に触れて妊娠して軍神マールスを単身で産んだという。
ローマ神話ではゼウスが牛などの動物に化けて目をかけた美しい女性に近づき、想いを遂げる場面がよく見られるのだけど、どうやらジュノーの単身懐妊にゼウスは加担していないようだ。
話をジューンブライドに戻すと、私の友人たちに
6月に披露宴を挙げた人は何人居るんだろう?
私くらいの年齢になると親しい友人たちの殆どは結婚していて、披露宴に招待されることもなくなった。
さらにいえば昨今の若者の結婚離れに関して日々ニュースに触れているけど、男女雇用均等法から日本が団塊の世代の子どもたち…つまり私たちロストジェネレーション世代へのケアがほとんど無されないまま来たことが起因している気もする。
「少子化」や「結婚離れ」という世のトレンドに逆らうように、私のふたりの姪はそれぞれ20代で結婚・出産を経験しているのは沖縄という地域性だろうか。
そんな我が道をいく姪の披露宴が、コロナ禍で一年半ほど延期している。
彼女は披露宴を挙げるホテルもウェディングドレスも決定しているのだけど、彼女の夫が外国人で彼の親戚やゲストたちを式に呼ぶためには万全を期す必要があるらしい。
結婚式の延期中に姪は妊娠・出産をして、かわいい子供にも恵まれているので、それはそれで幸せそうだ。
コロナ禍が明けたような最近の世間の活気を
眺めていると、そろそろ結婚式場やリゾート界隈もジューンブライドに力を入れ始めるんじゃないのかしら?と考えたりもする。
私自身は単純におめかしして、縁起のいい結婚式から福のお裾分け頂きたいだけなんですけどね(笑)。
友人の誰かがジューンブライドに招待してくれないかしら…と、ジュノーの神様に耳打ちする6月スタートだったりする。
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