「真珠星」に憧れて。
noteで必ず目にしているはずなのに、そういえばあまり話題に上がることがないな……と思うものがあります。
それが、noteのページのURLにもなる、note ID。
クリエイターさんそれぞれが固有のものを持っていて、アカウントを作るとき最初に考えるものです。
名前などとは違って記号的なものなので、あまり気にされないのかもしれません。
かく言う私も、「shinjuboshi0028」という、ぱっと見には「なんのこっちゃい」というIDを使っています。
ローマ字部分を漢字で書くと、「真珠星」。
乙女座α星とも呼ばれる「スピカ」の和名です。
深く考えて決めたわけではなんとなく自分自身にふわっと関係のあるもの、ということで思いついたものでした。
私の星座は乙女座なので、まず「スピカにしようかな」と考えて、IDとして他の方とあまりかぶりそうにない、和名にしました。(ちなみに末尾の数字は、誕生日の日にちです。)
実は、まだnoteに登録したての頃、動かしていない状態のアカウント名も、それに合わせて「すぴか」にしていたという裏話もあったりします。
それから半年くらい経って、noteをちゃんと始めると決めたときに、「桜小路いをり」をペンネームにすることを決意しました。
今は、星の名残りがさりげなくnote IDから感じられるのみになっています。
もしもIDに合わせてペンネームを作っていて、「星」に関わる名前にしていたとしたら、今の私の在り方は、少し変わっていたのかもしれません。
例えば、アイコンが星にまつわるモチーフのものになっていたり、ヘッダーが星空になっていたり。
書く文章も、それに引っ張られて少し違った雰囲気になっていたりして。
色々と考えを巡らせてしまうけれど、今の私は「桜小路いをり」でよかったな、とも思っています。
手の届かない遥か彼方の宇宙で輝く星の光も、もちろん素敵ですが。
私が目指す言葉は、きっと、手を伸ばせば届く距離で、毎年変わらずに咲く花のような存在感をもつものなので。
星への憧れは、IDに組み入れた「真珠星」に託しておこうと思います。
でも、「真珠星」ことスピカも、考えてみたら春の宵に光る星なので、根っこの部分にある憧れは同じなのかも。
温かくて、優しい、春のような言葉を綴りたい。
そんな想いが根っこにあるなら、冠するものが桜であっても真珠星であっても、私の言葉は案外、一貫しているかもしれません。
IDはクリエイターを識別する記号でしかないのだろうし、それはもしかしたら、名前も同じなのかもしれないけれど。
そこで何気なく決めたものが、無意識のうちに自分の言葉に、ひいては生き方にほんのちょっと影響しているのかも。
そう考えると、自分のことをまた少し知れた気がして嬉しくなります。
桜の花と、春の星。
どちらへの憧れも、「好き」も、胸に携えていきたいです。
最後に、この記事の執筆のおともにした、素敵な曲を添えて。