私の「今年出会えてよかった言葉」3つ
こんにちは。桜小路いをりです。
もうじき2021年も終わるということで、今回は、私が「今年出会えてよかった言葉」をご紹介します。
ヨルシカ「ただ君に晴れ」MVより
まずご紹介するのは、ヨルシカさんの楽曲「ただ君に晴れ」のMVの中に出てきた言葉です。
以前からMVを見ていた「ただ君に晴れ」。
2:54くらいから、ほんの少しの間だけ文章が流れているのを見つけ、動画を止めて読んでみたところ、夏の風物詩や美しい風景を表す言葉が羅列されていました。上記の言葉は、そのいちばん最後、下から2行目の言葉です。
この楽曲の中には、「俯いたまま大人になった」という言葉があります。それは、「転ばないように、つまずかないように下を向いて、足元に注意して生きてきた」という意味ではないでしょうか。
しかし、MVのほんの一瞬の間にだけ出てくるこの言葉は、「転んでもいいし、つまずいてもいい。悲しみも苦しさも、永遠に続くわけではない」というメッセージが込められている気がします。
この言葉は、見つけて以来ずっと、お守り代わりになっています。
一歩踏み出したいとき、ぽんと背中を押してくれるような言葉です。
また、ヨルシカさんの楽曲といえば、細部までこだわり抜かれていて、全ての要素が絡まり合って美しい作品になっているところも醍醐味です。
その魅力も、再発見することができました。
YOASOBI「ツバメ」歌詞より
ふたつめは、YOASOBIさんの楽曲「ツバメ」の一節です。
この曲は、NHKのSDGs番組のテーマソングで、この部分は「みんなが共に生きていける、より良い世界を作っていくために何ができるか」という意味ですが、日常の色々なシーンで自分に問いかけたい言葉です。
仲間とひとつのことを成し遂げるとき。
自分の存在をちっぽけに感じてしまったとき。
困っている人を見かけたとき。
何か大きな行動を起こそうとしなくて良いと思うのです。
実際に行動に起こす勇気が出なくても良いと思うのです。
自分の頭で考えて、小さなことでも「何かしようとする」ことが大切だと、この言葉が、「ツバメ」という楽曲が、いつも教えてくれます。
「青を味方に。」より
最後は、YOASOBIさんの楽曲「群青」の原作小説である「青を味方に。」の一節。
りんごも、うさぎも、決して「青色」ではありません。
でも、りんごのつやつやとした赤さの中や、うさぎのふわふわとした毛並みの中に、あなたが青色を見出したのなら、それをそのままキャンバスに写し取っていい。
誰になんと言われようと、どんなに王道と離れていようと、自分の気持ちや想いに素直になっていい。
そんな意味が込められていると思います。
この言葉に出会って、この言葉に励まされたから、私は今まで気恥ずかしくてできなかった小説の投稿を始められました。
誰かに自分の文章を読んでもらうことを「怖い」と思わなくなったし、自分に自信をもつことができるようになったと思います。
「群青」と併せて「青を味方に。」を読むと、より言葉の意味ひとつひとつが鮮明に浮かび上がってきます。今年の私を、一歩、大きく前進させてくれた大切な言葉です。
以上が、「今年出会えてよかった言葉」でした。
みなさんは今年、どんな言葉に出会えたでしょうか?
毎日、膨大な数の言葉を使って、無数の言葉に出会って、それでも、思い返すと、強く心に残っている言葉はすごく少ないのだな、と、この記事を書いていると実感します。
これからも、みなさんの心にほんの少しでも残る言葉を綴っていけるよう、精進して参ります。