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最上エリアに移住するなら?最上エリアと新庄市の地理やグルメ、移住支援を知ろう!

新庄自動車が位置するのは山形県新庄市ですが、「新庄市」と言われてもぱっとイメージが浮かぶという人は少ないのではないでしょうか。
新庄市は山形県の北東部にある「最上(もがみ)地域」にあるのですが、そう説明されても難しいかと思われます。
そこでこの記事では、「新庄自動車がどんな会社か」がもっとイメージしやすくなるように、山形県新庄市のある最上エリアについて解説します!


最上エリアの地理

古来より交通の要所で豪雪地帯の山形県最上エリア。
まずはその地理と気候を紹介します。

最上エリアはどこにある

東北地方の日本海側にある山形県。その山形県を4つのエリアに分けた時に東北部分にあるのが「最上エリア」です。

山形県の県東北部に位置する最上エリア


西側を出羽富士とも呼ばれる鳥海山(ちょうかいさん)と月山(がっさん
)のある出羽山地、東側を奥羽山脈、さらに北側を神室山(かむろさん)などに囲まれた山がちの土地で、その間にある新庄盆地と向町盆地に人口が集まっています。
日本三大急流のひとつとされ、松尾芭蕉の「五月雨をあつめて早し」の句で有名な最上川(もがみがわ)は、新庄盆地の下辺あたり、最上地域の南西~南のあたりを通っています。

最上エリアの中核である新庄市のJR新庄駅は山形新幹線の終点駅であり、東京からは最速で3時間07分で到着します(2024年9月2日現在)。

また、国道13号が縦に、国道47号が横に、エリアをほぼ十字に区切るように通っています。最上地域~東京間は高速道路で直結しているため、車での行き来も可能です。引っ越しの時に便利ですね。

最上エリアとは

山に囲まれている最上エリア。県内の産業別就業人口比率で考えると、農業や林業に従事する第一次産業の割合が14.5%と県平均より全ての町村で高くなっています。

原生林が多い森林面積は地域の79.8%を占めています。全国有数の「巨木の地」として知られているように林業や木材業が盛んであり、県内の丸太の約3割が生産されるほど。
また、キノコ類・山菜類の栽培も盛んで、キノコ類については県内最大の産地となっています。

最上エリアは以下の1つの市、4つの町、3つの村で構成されています。

  • 新庄市
    最上地域の中核となる都市であり、新庄自動車もこの市にあります。
    最上エリアの北東部に位置し、最上エリア内であれば多くの人が10km圏内となるアクセスの良さが売りで、遠い人でも降雪シーズンでなければ40分以内での通勤が可能です。

    かつて最上地域を治めていた新庄藩の城下町として栄えた土地であり、城址や松尾芭蕉の句碑など歴史あるスポットが多いのが特徴です。
    山車行列が有名な「新庄まつり」はユネスコ無形文化遺産にも登録されており、祭りの3日間は人口3万5,000人の都市に約40~50万人の観光客が訪れるほどの賑わいを見せます。

最上エリアの中核都市である新庄駅前
  • 金山町
    町の90%が森林地帯であり、只見川、滝沢川など中小の河川が流れる自然豊かな土地です。
    「古き良き日本」と言われてイメージする、田んぼと金山住宅に代表される白壁と切妻、石積の水路などの美しい街並み、満天の星空などが魅力の町です。

金山町の街並み
  • 最上町
    四季の移り変わりと温泉が魅力の町。夏は最上小国川での鮎釣りやキャンプ、冬はスキーなどのウィンタースポーツを楽しめる町です。特産はグリーンアスパラと「最上早生(もがみわせ)」というそば。

乗馬体験やキャンプのできる前森高原
  • 舟形町
    国宝である「縄文の女神」という土偶が出土した地域。西ノ前遺跡からは他にも土偶の頭部や脚部などが47点も出土しました。小国川で採れる鮎と合わせて、舟形町には「縄文の女神と若鮎の里」というキャッチフレーズがつけられています。

舟形の若鮎祭り
  • 真室川町
    「真室川音頭」という民謡の発祥地であり、そこでは梅の里と唄われています。現在でも梅・桜・桃の花が真室川公園などに植えられており、人々の目を楽しませています。夏だけでなく冬にも花火大会があります。

真室川公園の梅まつり
  • 大蔵村
    「日本で最も美しい村」連合に加盟する、山形県のほぼ中央に位置する村。
    開湯1200年以上の歴史を誇る秘湯「肘折温泉郷」は2018年に積雪深445cmを記録し、積雪量に応じて宿泊料が無料・割引になる「ドカ雪・大雪キャンペーン」が話題となりました。日本の棚田百選に選ばれて夏にはほたる火の灯される「四ヶ村の棚田」なども有名です。

四ヶ村の棚田
  • 鮭川村
    特にキノコの生産が盛んで、鮭川村だけで県内の約6割の量を生産するほど。また約250年の歴史ある鮭川歌舞伎が伝承されています。名前の通り鮭が豊富に遡上する鮭川が村内に流れていますが、年々数が減少していることから鮭の人工ふ化・放流を行っています。

  • 戸沢村
    義経が最上川をさかのぼり平泉に逃れる際、義経の正室である北の方が和歌を詠んだと記されるなど、義経伝説の残る地。白糸の滝で船頭たちの舟歌やユニークなトークが楽しめる、最上川の川下りができるのもここ。

冬の最上川の川下り

最上エリアの気候

最上エリアは盆地のため夏は高温多湿、かつ冬は日本海の季節風の影響により雪が多い土地柄です。県内のほかの地域と比べても降水量が多く、日照時間が短くなっています。

降雪はどのくらい?

実は山形県、特に最上地域は日本有数の豪雪地帯。冬には降雪量が屋根を超えるほどの雪が降ります。
スキーやスノーモービルなど、雪国ならではのアクティビティが楽しめる施設もたくさんあり、ウィンタースポーツ好きにはうってつけの土地です。

最上エリアを楽しもう!

最上エリアで実際に暮らすうえで重要なのが「食」や「日々の暮らし」。
食事や観光スポットについて紹介します。

最上エリアのグルメ・郷土料理

  • そば
    最上早生という、香りの高さ、甘味とこしの強さが特徴の品種を栽培しています。最上早生は山形県奨励品種にも指定されており、山形県のそば作付面積の約4割を占めています。

名物板そば
  • とりもつラーメン
    鶏ガラベースのラーメンにとりもつがトッピングされた、新庄最上地方のご当地ラーメン。
    元々新庄市では鶏のもつ煮込みはお祝いの場で供されるメニューだったのですが、それがラーメンと合体してできたのがこちら。

新庄名物とりもつラーメン

  • エリア内を流れる川では鮎釣りが盛んです。特に舟形町の鮎は「松原鮎」と呼ばれ、形・香り・味の三拍子そろった逸品とされています。

  • 最上伝承野菜
    最上地域で古くから栽培されている野菜のこと。

    1:最上地域特有で概ね昭和20年以前から存在していた野菜・豆類など2:現在も最上地域で栽培され、自家採種しているもの

    この基準に合致したものを、「最上伝承野菜」と呼びます。
    「最上赤にんにく」「畑なす」「とっくりかぶ」など、ユニークかつここでしか食べられないものが多数。令和元年11月現在で33品目が認定されています。

  • 山うどのどんころ煮
    「どんころ」とは丸太のことで、うどの形が丸太に似ていることからこの名前がついたとされています。雪国でよくつくられる凍み大根と共に煮ることもあります。
    身欠きニシンやさつま揚げなどとゆっくりと煮る伝統料理です。

  • くじら餅
    米粉、砂糖、くるみを練り、蒸しあげたもの。味付けは白砂糖や黒砂糖、あんこなど家庭によってさまざまだが、作るのに時間と手間がかかるため現在家庭で手作りする人は減少中。新庄藩の時代に、兵糧食として作られたものが発祥ではないかと言われています。

最上エリアのアウトドア

登山はもちろん、キャンプ場やコテージ、川遊びができるスポットが多数あるのは自然豊かな土地柄ならでは。冬はスキーやクロスカントリー、そり遊びなどができるため、一年中アクティブに過ごせます。
初心者向けのトレッキングに最適な林や季節に合わせた体験メニューなどがある場所も多く、子供から大人まで楽しめます。

最上エリアの観光スポット

  • 温泉
    最上地域すべての市町村に温泉があり、日帰り温泉施設もあるため気軽に温泉を楽しめます。
    中でも有名なのは開湯1200年の歴史がある大蔵町の肘折温泉や、義経一行が発見したという伝説のある瀬見温泉、火傷や切り傷などに効能がある赤倉温泉など。レトロな街並みと美しい景観を楽しみながら、ゆったりと湯に浸かれます。

レトロな街並みを残す肘折温泉
冬の瀬見温泉
  • 巨木
    森林の多い最上エリアには、多くの巨木や名木があります。
    樹齢千年前後の杉の木が群生する幻想の森、映画の「となりのトトロ」に出てくる木にそっくりだと人気の鮭川村の小杉の大杉などが存在し、それぞれが違った表情を見せてくれます。

通称トトロの木として愛される鮭川村の小杉の大杉
  • フラワースポット
    真室川町にある真室川公園では春に桜・桃・梅が一斉に咲き誇ります。7月ごろには新庄市の東山公園でアジサイが、9月ごろには大蔵町でそばが可憐な花をつけるなど、四季の移り変わりと花の美しさを感じられるでしょう。

  • 歴史探訪
    松尾芭蕉の『おくのほそ道』には、最上地域のことも書き残されています。最上川はもちろん、山刀伐峠や芭蕉が泊まった封人の家などを訪ね、彼の足跡をたどってみるのはいかがでしょうか。
    また、最上エリアには日本三大地蔵のひとつである猿羽根山地蔵尊や、最上三十三観音で有名な庭月観音もあります。願いを込めて、参拝されてはいかがでしょうか。

最上エリアのイベント

  • 新庄まつり
    毎年8月24・25・26日の3日間にかけて行われる、260余年の歴史を持つ新庄市のお祭り。 山車(やたい)行列、神輿渡御行列(みこしとぎょぎょうれつ)、萩野鹿子踊(はぎのししおどり)・仁田山鹿子踊(にたやまししおどり)など、豪華な見どころが沢山あります。

ユネスコ無形文化遺産に登録された新庄祭りの様子
  • 庭月観音灯ろう流し
    鮭川町の庭月観音で行われる灯ろう流しは、送り盆の行事として毎年8月18日に行われます。数千もの灯ろうが川に流される景色は仏式では東日本随一であり、その灯りが先祖の霊へ帰る際の目印になるとされています。

  • 四ヶ村棚田ほたる火コンサート
    大蔵町にある四ヶ村の棚田でコンサートを行い、約1200本のほたる火を灯す中に、澄んだ音色が響き渡ります。四ヶ村の棚田は日本の棚田百選にも選ばれている絶景であり、一夜限りの幻想的な世界をお楽しみ頂けます。

  • 真室川まつり
    盆踊り大会や真室川音頭パレードが行われる夏祭り。手作りの灯ろうと神輿が2日間をかけて街を練り歩き、ラストには「まむろ川花火大会」が開催され、数千発の大迫力の花火が夜空を彩ります。

移住先としての最上エリア

移住を考えると、「物価」や「隣人」も気になってくるところ。
最上エリアの移住支援や教育支援などもご紹介します。

最上エリアの物価・家賃

実は山形県の物価は全国平均より少し高め。平成28年調べですが、物価指数の全国平均を100とすると山形市の物価は100.4となっています。
また、夏暑く冬は豪雪という土地柄のため、光熱費が高くなりがちです。都市ガスではなくプロパンガスを利用することが多いのも光熱費の上昇に拍車をかけています。
その代わり、家賃は比較的安め。
新庄市の1LDK・2K・2DKの相場は5.1万、2LDK・3K・3DKの相場は5.4万円と比較的リーズナブルに借りることができるでしょう。

山形県民・最上エリアの人の性質

東京商工リサーチの「2023年全国「社長の輩出率・地元率」調査」によると、都道府県別の人口に対する社長の「排出率」は山形県が全国2位。山形県民は忍耐強く、働き者が多いので社長に向いていると言われています。
中でも最上地方は雪も多く山間部なので、物静かでシャイな人が多い地域だとされています。

山形県の移住支援

山形県では、移住者を増やすため様々な取り組みを行っています。

  • 食の支援
    県外から転入した人に対して1年分の米や味噌、醤油の提供をする制度。

  • 家賃補助
    家賃の一部(上限月1万円)を最大24か月分補助する制度。

  • 交通費補助
    山形県内の企業へ就職を希望している方に対して、山形県内で実施される採用面接、インターンシップ又は合同企業説明会等に参加するために要した交通費の一部を助成する制度。

(こちらは2024/07/22調べの情報となります。移住支援は予算の上限に達した場合に受付を終了することもあるため、必ず詳細はリンク先・移住先の市町村窓口でご確認ください)

新庄市の子育て支援

新庄市は子育て世帯を応援しており、以下の取り組みを行っています。
・妊娠期から可能な母子手帳アプリ・LINEでの子育て相談
・0歳から高校3年生までの医療費無償化
・第2子以降の保育料軽減(3歳児以上は保育料無償)
・小中学校の新入学時の入学祝い金支給

屋内型の遊戯施設も市内にあり、天候を気にせずのびのびと子供を遊ばせることができます。

知っておくと便利な新庄弁

山形に来た時に意外と引っかかりがちなのが「方言」。
使用頻度の高い物を覚えてから最上エリアに来ると、よりコミュニケーションが楽しくなるかもしれません。

  • なげる(捨てる)

  • んだ/んだじゅ(そうですね)

  • んだがした(そうなんですね)

  • んね(違います)

  • さすけね(大丈夫)

  • さだげね(恥ずかしい)

  • ごしゃぐ(怒る)

具体的な会話のイメージはやまがた子育て応援サイトに各地域の方言が紹介されていますのでご参考ください。

移住者の声

実際に最上エリアに移住された人の声を紹介します。

「出会った人がすごい良い人たちばっかりで、これまでしたことのなかった体験とか、触れることのなかった業界や職種の人たちとも触れ合えたし、そういう面で面白いなって思って。(新庄市・Oさん)」

地域のキーパーソンとも出会える、人と繋がりやすい街|奥澤 貫司さん(新庄市)

「以前、人間関係が理由で移住を失敗したことがあって。
私は家族のことを一番大事にしていて、仕事や地域とのつながりも大事だけど、優先順位をつけて出来る範囲で頑張っていたのだけど、それが面白くないと思う人から嫌われてしまって。
それが、鮭川村だと全然何も言われないんです。山形は豊かだなって思いました。人の心も山の恵みも。(鮭川村・Rさん)」

山形は豊か。人の心も、山のめぐみも。|ラーワー・ちひろさん(鮭川村)

まとめ

美しい四季と美味しいお米、それから豊かな自然がある最上エリア。
新庄市は「田舎暮らしに憧れるけど、不便なのは嫌!」というワガママな人にもピッタリな「田舎と都会のいいとこどり」をしている地域です。
最上エリアへの移住に興味を持たれた方はぜひ、新庄自動車への就職もセットで考えてみてはいかがでしょうか。