「CRACKERS チーズのOTOMO」に込めた想いと誕生秘話
ついに10月10日、新商品「CRACKERS」 を発売します。
何が、ついになのか、これ実は2016年ぐらいから始動していたプロジェクトだったのです。紆余曲折を経て、発売開始までようやく漕ぎ着くことができました。
このプロジェクトをもって、この何年か行われていた新規出店、新規リリースが一度なくなり、僕自身は現事業に集中していこうと考えています。そう、様々なプロジェクトの集大成なのです。
チーズ以外の事業を手がける理由
僕たちは、チーズ工房のチーズ製造、飲食店の運営以外にも時間と労力をかけて様々なことにチャレンジしています。
絵本「モッツァーマン」(現在、HPで4コマを継続中)
オウンドメディア「CHEESE Media」(現在、「CHEESE STAND Media」に変更して継続中)
レシピカードなどなど
チーズ工房や飲食店でそこまでやっているところをあまり知りません。
なぜやっているかというと、僕たちCHEESE STANDは、ひとえにチーズの可能性を信じ、チーズを身近にしたいという想いから、色々な入り口があったほうが良いと考え、多角的にチーズを中心に色々なことをやっています。
今回のプロジェクトであるCRACKERSはチーズそのものではなく、あくまでチーズの横に添える位置付けのもの。チーズメーカーである僕たちが作らなくてもよかったかもしれません。
けれども、チーズに向き合う僕たちが作るからこそ、熱のこもったチーズと最高のペアリングの商品が作れると思いました。そういったチーズではないものを作ること、発信することも僕たち東京の街でチーズを作っているチーズ工房の使命であるのではないかと考えています。
クラッカーの製造秘話
そもそも、こういうものを作りたいというイメージはあったものの、私自身がパティシエではないめ誰かにレシピをつくってもらわなければいけませんでした。
真っ先に思い浮かんだのは、富ヶ谷の仲間であり、「PATH」「equal」を手掛ける後藤裕一さん。
僕がこういう商品を作りたいんだと話すと、イッパツで完成してもらえたのは、さすがでした。更には提案もどんどんしてくれて。
こちらの商品はドライフルーツやナッツがぎっしりと入っており、とてもリッチな商品なのです。チーズに添えるドライフルーツやナッツのような新しいシーンの役割になればと強く願います。
もしかして値段も少し高く感じられるかもしれません。
けれどもシュトーレンよりもリッチにドライフルーツが入っているんです。
ドライフルーツの甘さ、焼いた香ばしさ、ナッツのリッチ感、ごまの香ばしさなどなどが組み合わさったとてもとても美味しい商品です。
製造委託先とのやりとり
外注先も多くの人にアドバイスをもらい、探しました。
守秘義務や契約書などを交わすところからスタートします。何をどこまでをやってもらうのか、資材の在庫管理、配送方法なども一つ一つ取り決めていきます。
何より時間がかかったのは賞味期限テスト。しっかり焼いた製品なのでチーズと違い、期限が長くできることはわかっていましたが、検査などを行わなければいけません。加速度検査を行い、9ヶ月後に1年以上の賞味期限をクリアができました。
製造についても起こしてもらったレシピをもとに外注先にお願いしたのですが、温度調整などがむずかしく温度が高いとドライフルーツが焦げたり、逆に時間を短くするとナッツの焼けていない匂いが残ったり、試作を何度も行いました。
途中で外注先が変わったりもあったため時間がかかってしまいました。
パッケージデザイン
デザインパッケージはチーズケーキや「KOSSO RICOTTA CHEESE CAKE」や熟成チーズのパッケージでもお世話になっているALNICO DESIGN さん
色味を一緒に考えたり、大きさを整えたり、何度も何度も打ち合わせを行いました。
箱自体は素材としては段ボール素材ですが、箔押しやカラーなどでCHEESE STANDらしくシンプルで、オリジナルで、素敵なデザインにしていただけました。
可愛いデザインでちょっとした手土産に最適なのではないかと思います。
ネーミング
アメリカなどのチーズショップに行くと具材などは違いますが、同様な商品が販売されています。crispという名で売られています。
ただ、crispというと馴染みがなく、クラッカーとしてしまうと日本ではもっと安価なイメージとなってしまいます。
最初に閃いた商品名「チーズのOTOMO」を商品名にしようと思いましたが、やはり分かりづらいというアドバイスも受け、みながわかりやすいよう、シンプルにCRACKERSに落ち着きました。チーズのOTOMOはシリーズ名となり、今後他のチーズに合う商品を作るときにも使われます。
世にあまりない新しいサービスを出すときに、わかりやすい(想像しやすい)商品名にするということはとても重要なのではと考えています。
販売案内
とても熱を込めたおいしいと自信を持って出せる商品です。
皆さん、ぜひ秋や年末のチーズ需要シーズン、お集まりにOTOMOしてくださいませ!
販売ページはこちら(10/10より販売)