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車が汚いと罰金!?UAEの知られざる規則と罰金の防ぎ方

UAEは、美しい都市景観と厳格な規則が共存する国際都市です。しかし、UAEでの生活や観光中に、知らず知らずのうちに罰金を科せられる可能性がある行動がいくつか存在します。現地の文化や規則に対する理解がないと、高額な罰金や思わぬトラブルに巻き込まれることも。
この記事では、ドバイで予期せぬ罰金の対象となりやすい25の規則について詳しく解説します。
これらのポイントを押さえて、安全で快適なUAE滞在を楽しむための準備をしましょう。

UAEで罰金になる意外な規則25選

1. WhatsAppやSNSでの罵り言葉の使用

UAEでは、公共の場での言葉遣いに非常に厳しい規制が設けられています。特に、Fワードなどの罵り言葉を使うことは犯罪とみなされます。これは、UAEの刑法第373条に基づき「名誉や品位を損なう行為」とされ、最高で1年の懲役や1万ディルハム(約41万円)の罰金が科される可能性があります。

さらに、この規制はオンライン活動にも適用され、WhatsAppなどのSNSやメッセージアプリでの罵り言葉や、攻撃的な絵文字の送信も違法とされています。例えば、中指を立てるジェスチャーの絵文字を送ったり、相手を侮辱するようなメッセージを送信した場合、UAEのサイバー犯罪法に違反することとなり、最大25万ディルハム(約1040万円)の罰金、懲役刑、または国外追放のリスクがあります。

実例
外国人居住者が友人とメッセージのやり取りをしている際、何気なく中指の絵文字を送信した結果、相手が通報し、罰金を科せられた事例があります。UAEでは、私的なやり取りでも公共の秩序を守ることが重要視されています。

2. 他人の携帯電話の無断確認

UAEのサイバー犯罪法では、他人のプライバシーを侵害する行為が厳しく禁じられています。他人の携帯電話を無断で確認することは違法であり、「プライバシーの侵害」として最低6ヶ月の懲役と10万から50万ディルハム(約410万~2100万円)の罰金が科される可能性があります。

実例
2016年には、アジュマーンである女性が夫の浮気を疑い、夫の携帯電話から写真を無断で転送したことで訴えられました。結果として、女性は15万ディルハム(約620万円)の罰金を科せられ、国外退去となりました。このように、家庭内のトラブルであってもプライバシーの侵害は厳しく取り締まられます。

3. 公共交通機関での飲食

UAEでは、すべての公共交通機関(メトロ、バス、タクシーなど)やその駅や停留所での飲食が禁止されています。これは、公共の場を清潔に保ち、他の利用者に不快感を与えないようにするための規制です。違反した場合、100ディルハム(約4100円)の罰金が科せられることがあります。

4. ポピーシード(ケシの実)の所持

UAEでは、ポピーシードは麻薬であるアヘンの原料として使用されるため、完全に禁止されています。これにより、ポピーシードが含まれる食品(例えば一部のベーグルやパン)を所持しているだけで、重大な法的リスクを負うこととなります。

実例
観光客が無意識にポピーシードが入ったパンを持ち込んだ場合でも、違法とされ投獄のリスクがあります。実際に、空港での検査でポピーシードが見つかり、罰金や懲役刑に処せられた事例も報告されています。

5. 募金活動

UAEでは、募金活動を行う場合、まずイスラム教務省および慈善活動局(IACAD)からの事前承認が必要です。この規制は、違法な資金集めや、テロ活動への資金提供を防ぐために設けられています。無許可での募金活動は、25万から50万ディルハム(約1040万~2080万円)の罰金、懲役刑、または国外退去を科せられるリスクがあります。

6. VPNの利用制限

UAEでは、VPNを使用してアクセス制限を回避する行為が違法とされています。サイバー犯罪法に基づき、虚偽のIPアドレスや第三者のIPアドレスを使ってインターネット上の制限を回避する行為には、50万から200万ディルハム(約2080万~8300万円)の罰金が科される可能性があります。

実例
例えば、規制されている動画配信サービスへのアクセスを目的にVPNを使用した場合も、犯罪と見なされる可能性があります。UAEでは政府が特定のウェブサイトをブロックしているため、VPNを利用してそれらのサイトにアクセスすることは控えましょう。

7. 汚れた車の所有

UAEでは、砂嵐が多発する地域であるにもかかわらず、汚れた車は「都市の美観を損なう」として禁止されています。そのため、車を清潔に保つことが求められ、汚れた車は牽引され、所有者には3000ディルハム(約12万円)の罰金が科せられます。

8. 自宅での洗車行為の制限

UAEでは、公共の場での無許可の洗車が禁止されています。住宅街での洗車や、非公式の労働者を雇って車を洗うことは、「都市の美観を損なう行為」と見なされ、環境汚染の原因にもなるとされています。代わりに、ガソリンスタンドやショッピングモールの専用洗車施設を利用する必要があります。

実例
自宅で水を撒いて車を洗っていたところを近隣住民に通報され、罰金が科せられた例もあります。自宅の敷地内であっても、洗車施設の利用が求められる場合があります。

9. 他人の写真撮影とSNS投稿

UAEでは、他人の許可なく写真を撮る行為が厳しく禁じられています。特に、撮影した写真をSNSに投稿することはさらに重罪とされ、サイバー犯罪法に基づき、50万ディルハム(約2080万円)の罰金や6ヶ月の懲役、国外追放のリスクがあります。

実例
オーストラリア人の教師が、障害者用の駐車スペースに無断で駐車していた車の写真をFacebookに投稿したところ、1万ディルハム(約41万円)の罰金と国外退去の処分を受けました。この事件は、プライバシー保護に対する厳格さを象徴しています。

10. 交通事故や航空事故の写真撮影・共有

UAEでは、交通事故や航空事故の現場写真や動画をSNSに投稿する行為が禁じられています。違反すると、5万から300万ディルハム(約200万~1億2000万円超)の罰金や国外退去のリスクがあります。

11. 噂の流布や風説の拡散

UAEでは、噂や誤解を招く情報の拡散も厳しく取り締まられています。特に、SNSやインターネット上での噂の流布は「社会の平和と公共秩序を乱す行為」とみなされ、罰金や懲役刑の対象となります。最大で3年の懲役と100万ディルハム(約4100万円)の罰金が科せられる可能性があります。

実例
2016年にUAEで大雨と洪水が発生し、その被害状況がSNS上で広まった際、政府はこれを「噂の流布」として取り締まり、洪水の写真や被害を報告する投稿を違法と宣言しました。これにより、現地での悪天候に関する情報の共有や、被害に対する誇張的な情報の発信は避けるべきとされています。

12. イスラム教の冒涜や宗教への不敬

UAEではイスラム教が国教であり、宗教に対する冒涜的な言動や行為は特に重罪とされます。イスラム教の聖典や象徴に対する侮辱、イスラム教徒を侮辱するような発言、宗教的な場での不適切な行為などは、「宗教の冒涜」として取り締まりの対象となり、懲役刑や重い罰金が科せられる可能性があります。
例えば、イスラム教の礼拝の際に撮影したり、モスク内での礼儀を欠いた行動をSNSに投稿する行為は、宗教の侮辱とみなされることがあります。特にモスクでは静かに礼儀正しく振る舞い、写真撮影は許可された場所のみで行うようにしましょう。

13. 公共の場での不適切な服装

UAEでは、特に公共の場での服装に関して厳しい規制があります。イスラム文化に基づき、男女問わず露出の少ない服装が求められます。男性も上半身裸で公共の場を歩くことは禁止されています。

国の施設や公共施設には、入り口に「適切な服装を求める」サインが掲示されている場合があります。これらの場所では、訪問者の服装に関するガイドラインがあるため、ルールを尊重するようにしましょう。違反した場合、警備員からの注意や、悪質な場合は罰金が科されることがあります。

14. 猫や犬などのペットに関する厳格な規制

UAEでは、ペットの飼育に対しても厳しい規制があります。例えば、危険犬種の持ち込みは禁止されており、公共の場での放し飼いや管理不十分な飼い方も違法とされます。また、ペットを飼うには適切なライセンスが必要であり、ペットの登録と定期的な健康チェックが義務付けられています。

危険とされる犬種や野生動物の飼育に対しては特に厳格で、これに違反すると高額な罰金や、場合によっては刑事罰が科せられることがあります。ペットを飼う際は、居住地域のルールやガイドラインを確認し、適切に管理することが求められます。

15. ショッピングモールでの行動規範

UAEのショッピングモールや公共施設では、秩序と礼儀が厳しく求められています。たとえば、モール内でのダンスや大声での騒ぎ、無断撮影などは「公共の秩序を乱す行為」として禁止されています。違反者はモールの警備員からの注意を受ける場合があり、悪質な場合には警察が介入することもあります。

実例
ある観光客がモール内で友人とダンスをしていたところ、警備員に注意を受けた事例も報告されています。UAEでは公共の場での控えめな振る舞いが重視されており、特に家族連れや宗教的な配慮が求められる場所では、慎重な行動が必要です。

16. 夜間の公園やビーチでのキャンプや集会

UAEでは、夜間に公園やビーチでのキャンプや集会を行うことが規制されています。指定された場所や時間帯でのキャンプは許可されていますが、無許可のエリアで夜間に集会を開くことは違法とされ、罰金や注意の対象となります。

17. 親密な行為や公の場での愛情表現

UAEでは、公共の場での親密な行為や愛情表現が厳しく制限されています。例えば、恋人同士や夫婦でも、公の場で手をつなぐ、抱き合う、キスをするなどの行為は「公共の秩序を乱す」として違法とみなされる可能性があります。特に結婚していないカップルの場合、こうした行動はさらに厳しく取り締まられるリスクが高く、罰金や拘留の対象となることがあります。

18. 親告罪に該当する侮辱行為

UAEでは侮辱行為、特に名誉や品位を傷つけるような発言や行為が親告罪として罰せられます。例えば、誰かを侮辱するような発言をしたり、個人の尊厳を損なうような行動をとることは、たとえその場では軽い冗談であっても、相手が告訴した場合には犯罪行為と見なされます。これには言葉だけでなく、身振りやジェスチャーも含まれます。

事例
例えば、職場や公共の場で些細な言い合いがトラブルに発展し、一方が侮辱されたと感じて警察に通報した場合、侮辱行為として取り締まりの対象になることがあります。冗談や軽口であっても、相手の反応や感じ方を尊重し、慎重に言動を選ぶことが必要です。

19. ハラスメントの厳格な取り締まり

UAEでは、セクハラやその他のハラスメント行為に対して非常に厳しい取り締まりが行われています。これは職場や公共の場だけでなく、オンライン上のやり取りにも適用されます。性的な言動やメッセージを送ったり、不適切な接触や言葉を発した場合には、告訴されれば厳罰に処せられる可能性があります。

事例
ある外国人が職場の同僚に対して冗談交じりのメッセージを送った結果、相手がハラスメントと感じて通報し、罰金刑を受けた例があります。UAEでは、ハラスメントに対して非常に低い許容度があるため、言動には慎重さが求められます。

20. ドバイにおける交通規則の遵守

ドバイでは交通規則の遵守が厳しく求められており、違反に対する罰金も非常に高額です。例えば、制限速度を大幅に超過した場合や信号無視を行った場合には、高額な罰金や免許停止、さらには刑事罰が科される可能性もあります。また、シートベルトの未着用や携帯電話の使用も違反行為とされ、取り締まりの対象となります。

罰金例
制限速度超過:50 km/h以上の超過で最大3000ディルハム(約12万円)の罰金と車両の没収。
信号無視:1000ディルハム(約4万円)の罰金と最大12ポイントの減点。
シートベルトの未着用:400ディルハム(約1万6000円)の罰金。

UAEの交通ルールは非常に厳格であるため、違反が命取りになることもあります。観光客でも車を運転する際は、これらのルールをしっかりと理解しておくことが必要です。

21. 公共の場での喫煙や電子タバコの利用制限

UAEでは、公共の場での喫煙や電子タバコの使用が厳しく制限されています。特に、ショッピングモールや公園などの公共エリアでの喫煙は違法とされ、高額な罰金が科される場合があります。タバコ製品や電子タバコを使用する際は、指定された喫煙エリアを利用するよう心掛けることが求められます。

22. 公共の場での飲酒や酔った状態での行動

UAEでは、アルコールの消費に関する規制も非常に厳しく管理されています。特に、公共の場で酔った状態で行動することは違法とされ、罰金や拘留、最悪の場合は国外追放のリスクがあります。アルコールを楽しむ場合は、ライセンスのあるバーやレストラン、特定のホテルの敷地内でのみ許可されています。

アルコールライセンスの必要性
外国人居住者が自宅でアルコールを楽しむためには、政府発行のアルコールライセンスが必要です。観光客はライセンスがなくても特定の場所で飲酒が許可されていますが、アルコールを所持したまま公共の場に出ることは避けるべきです。

23. オンライン上での国家元首や政府機関に対する批判

UAEでは、国家元首や政府機関に対する批判や侮辱的な発言は犯罪とされ、非常に厳しい処罰が科されます。SNSやメッセージアプリでの発言も同様に対象となり、批判的な内容が見られた場合には罰金や拘留の対象となることがあります。

事例
ある外国人がSNS上でUAE政府の施策に対する不満を投稿し、逮捕された事例があります。UAEでは政府や王族に対する尊敬の念が求められるため、こうした発言には最大限の注意が必要です。

24. モスクでの礼拝や宗教行事への配慮

UAEではイスラム教の礼拝や宗教行事が生活の一部として深く根付いています。観光客や居住者も、礼拝の時間帯や場所において静粛な態度が求められ、モスクでの写真撮影や大声での会話は禁じられています。

注意点
モスクを訪れる際には、静かに礼儀正しく振る舞い、写真撮影は許可された場所でのみ行うようにしましょう。ラマダン期間中には特に敬意を払い、公共の場での飲食や喫煙も控えることが求められます。

25. ラマダン期間中の公共の場での飲食

ラマダンの期間中、UAEではイスラム教徒が日の出から日没までの断食を行います。この期間中、非イスラム教徒であっても公共の場での飲食や喫煙は極力避けるように求められています。違反した場合、罰金が科されることがあり、特に観光客にもこのルールが適用されます。

ラマダン期間中の行動
公共の場での飲食や水分補給、喫煙は慎み、飲食をする場合は指定されたエリアや屋内にて行うようにしましょう。また、礼拝の時間帯には礼儀正しく静かに行動することが大切です。

UAEの規則まとめ

UAEには、宗教的、文化的な価値観に基づいた独自の法律や規制が数多く存在しています。これらの規則を理解し、敬意をもって行動することが、安全で快適なUAE滞在の鍵となります。
UAEの法律や規制は、宗教や文化に基づいた秩序と尊敬を重んじるものであり、違反者には厳しい処罰が科せられる場合があります。旅行者や外国人居住者にとっては、これらのルールが異例に感じられるかもしれませんが、現地の法律を理解し、地域社会の文化に配慮することが重要です。

UAEは非常に魅力的な観光地であり、多文化が共存する場所ですが、同時にその文化的価値観を尊重することが重要です。法律に則った行動を心がけることで、UAEでの滞在がより安全で充実したものとなるでしょう。

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