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くにたち三月
国立駅南口
賢しらなことを話すひとがマイクロフォンを片手に
三月の話をしている
藤原業平というのか
ぼくは
いろんなふりが、いよいよできなくなって煮詰まる
リダクションっていうのかな
赤ワインを静かに煮詰めていくと
やがてキラキラひかる
鏡のようになって
世界の醜さ
狡さを映し出していく
そんな物言いさえも立派すぎるのだと
現在を生きる詩人になじられて
国立駅南口の
三月も終わろうとする
この列島の沈丁花
くしゃみに紛れながら
振り回された歌の千数百年が過ぎ
悪いけどぼくたち縄文だから、って
うそぶいていた連中の影も消えてしまった
くにたちの三月
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
◎国立ランブリング「創作ノオト」
あっという間に逃げて行った
二月を追いかけるようにして
国立の三月がやって来て、
そして、消えようとしています。
三寒四温も激しいこの季節、
大学通りは、花の季節も近づいて、
そわそわ落ち着きません。
そんな三月の詩は、ちょっと短めに。
このやっかいな時代に、
縄文の風でも吹いてくれたらなあ、なんて。