突発性難聴の僕がDJをやってみた vol.6
難聴にならないと実感できないことですが、明らかに曲の好みが変わります。
例えばここではDJの話題なので、ハウスミュージックを例に。
以前の私は、いわゆるソウルフル・ハウス、ゲイ・ディスコといったきらびやかで美しいメロディがあって、曲の展開があるトラックが大好きでした。
それが難聴になってからというもの、ボーカルが入るトラックを聴く機会が減る代わりに増えたのがディープ・ハウス、テック・ハウス。
少しずつ音のレイヤーが重なっていく気持ちよさに今はハマっております。
耳が悪い人間にとって、この「少しずつ」という感覚が心地よいのです。
そしてレイヤーがヌケていく感覚もいいです。
このAlmost as ifというトラックは基本的には同じ8小節が繰り返されるシンプルな構造です。
難聴になると、音の輪郭がボヤけたり割れたりするのですが、
あ、気がついたら裏打ちのダンスビートが素敵♡
とか、
メロディが消えてハットとキックのビートだけになってかっけえ!
とか、すごく新鮮に聞こえて楽しかったりします。
昔よりちゃんと聴くようになったのかもしれません。
だからきらびやかで派手なトラックに胃もたれを感じるのかも、という気づきもありました。
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